壊された廃墟

カソルラの広場にある サンタマリア教会の廃墟。
ナポレオンの時代 フランス軍に攻められても 戦って壊されたまま 保存されています。
それは村人たちの勲章。















ところが 選挙を前にして こんなことに。









自称 左翼の子供達が 選挙を前に書いたのです。
左翼でも右翼でも 基本は同じ。
大江健三郎のセブンティーンを思い出しました。
欲望でもんもんとしている17歳の男の子。
マルクスなんて読んだことないけど なんかやってないと どうしようもない。
でも 右翼のひとたちに風俗に連れて行ってもらって
あっけなく 右翼になってしまう。

こんな落書きをしたことが 勇気であるとか
主張であるとか
そういう風に思っているのが悲しい。




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# by cazorla | 2015-03-25 19:29 | スペインティーンエイジャー | Trackback | Comments(2)

チョコレートの歴史

チョコレートはラテンアメリカ原産。
新大陸発見以降ヨーロッパにやってきた。
コロンブスは まったく興味を持たなかったのでチョコレートが
ヨーロッパに来るのは 発見からしばらくしてから。
アステカを征服した エルナン・コルテスによって。
(ウィッキー日本語版を見たらコロンブスになってますが これは間違いです。)

今では チョコレートといえば 板チョコなど固形。
飲み物としては 冷たいのもあるけど
やっぱり暖かいもの。

でも アステカの人々は 冷たい飲み物として飲んでいた。
こういうふうに カカオを混ぜていた。
これは マドリッドのアメリカ博物館にある絵。
そして いろんなスパイス たとえば 唐辛子とかを混ぜて
辛い(hot)な飲み物だった。
表記も chocolate ではなく xocolate。
だから もしかしたら ショコラテで フランス語発音に近かったのかもしれません。

そして カカオの実は 通貨としても使用されていました。
ラテンアメリカでも 貴重なものだったのですね。



メキシコから持ってきたカカオは スペイン・サラゴサの僧侶によって
暖かく濃く甘い飲み物になりました。 ピエドラ僧院 サラゴサ
今でもスペインで 『チョコラテ(チョコレート)』を頼むとどろどろに濃いチョコレートドリンクが出てきます。
たいていの料理は 僧院で発明されている と思います。
かれらは 時間がいっぱいあるから。

17世紀のチョコレートの食べ方。
パンなどを浸して食べていた。
これは ルイス メレンデスの作品。 (プラド美術館 マドリッド)
ちなみにルイス メレンデスは 生前は才能を認められなかったけれど
今ではスペイン最高の静物画家と言われています。

パン・クッキー・マドレーヌ・スポンジケーキ なんかを浸すことから
絡めてしまう。 フルーツなんかも 絡めてしまう。
実際いまでも フレッサバニャーダ (イチゴのチョコレートがけ)とかあるので
そうやって チョコレートボンボンができあがったのでしょうね。

17世紀 チョコレートドリンクを作っているところ。

カカオをこれで挽いていました。
スペインでは 19世紀まで使われていました。


18世紀のチョコレートポット。


イギリスの紅茶 スペインのチョコレート と言われるくらい スペインの典型的飲み物になりました。

イタリア人 ドレットDoretが チョコレートを固形にするのに成功し
オランダ人 コラン ヴァン・ホーテンが 粉末で 簡単にチョコレートを作れる方法を発見し その粉末にする製法がイギリスで 板チョコになりました。
また 他のイタリア人が チョコレートボンボンを作りました。
これは 粉末にしないで カカオから直接の工場で作ったチョコレートとは別の手作りのチョコレート。
スイス人 ダニエル ペーターがチョコレートにミルクを加える方法を発見。



それでも スペインでチョコレート といえば

朝ごはんのチューロスとチョコレート。







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# by cazorla | 2015-03-22 19:45 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(2)

ロバ君の再就職

カソルラ在住のドイツ人 バルバラは以前 完璧な自然主義者の夫と
山の中に住んでいた。
電気もなし。
車もなし。
薪とランプと そして ろば。
『私たちは 砂糖を村に買いに行くために ろばが必要だったの』

道の状態が悪かった時代は 自然主義者ではなくても
ろばは必要だった。
重いものをたくさん運ぶために。
でも だんだん ろぼの需要が減っていった。
ろばは 絶滅寸前。

一方 狼も絶滅寸前だったけれど 動物愛護協会の人たちの努力の結果
おおかみが カスティージャ・イ・レオン地方で増えてきた。
増えてくると 羊たちを襲う。
昔は だから 狼が絶滅しそうになった。

そこで 羊を守る『者』が必要になった。
対 おおかみ。
それが ろば。

カスティージャ・イ・レオン地方 サモラ県で
10箇所の農園でろばを買うことに決定。

すでに チリでは ろばを おおかみや野生の犬対策に飼っている。
ろばのパチータ

ヴィデオをご覧になりたい場合は Burrita Pachitaで検索すると出て来ます。

なぜか ろばは 肉食動物に対して 攻撃的。
『プラテーロと僕』が大好きな人にとって ろばは もっと穏やかで可愛らしい存在。
『プラテーロとぼく』を大好きなある日本人が アンダルシアに住んで ろばを飼って
友情をあたためようと いきなり抱きしめて 噛み付かれて たいへんなことになったのは
スペインに住み始めてすぐのことだから もう15年位前。
でも その性格を把握して付き合うと かなりたのもしい相棒になりそうです。

ろばは 牧羊犬に比べて 食費も少なくてすむ。

絶滅危機のろばくんたちの新しい生活。
今では 昔のように重いものを担いで 鞭打たれることもなく
広い牧場を走り回る。
幸せな生活が始まったことをとても嬉しく思います。





サモーラ県で就職が決まったばかりのろばくん。






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# by cazorla | 2015-03-21 19:31 | スペインの新聞から | Trackback | Comments(4)