中絶について

《中絶について書きたいと思い 何度か書きかけた記事。
最近 あまり重いテーマは避けていたので なかなか筆が進みません。
それも ブログが停止されていた一つの理由。
書きにくいテーマでもあります。
独身時代が長く それなりに一人暮らしを楽しんでいたわたしが 
中絶の経験もないのは 運がよかったのかもしれません。
だから 中絶は良くないとか 悪くないとか そういう観点では書けません。
それと もう一つ このことに関して書きたいと思ったのは 各国の話って言うのは外からだと
温度感覚も違うし その国の考え方とか もともと どんな感じだったのか ということがわからなかったり
勝手に憶測したりして そのニュースがどういうことを表しているか 知るのはすごく難しいなとおもうのですが
そう言うことも書きたくなったので テーマが四方八方に広がってどうもうまくまとまりませんでした。
まとまらないけれど とにかく書いてみようと思います。

今回 スペインで中絶に関する法律が変わりました。
それに関して こういうニュースを見ると スペインの保守的な人たちが 中絶を全面的に反対している というふうにとらえるかもしれません。
でも 現実問題として スペインでの 中絶に関するもともとの法律は まあ ごく普通にほかの国と大差ないと思います。 アメリカ合衆国などにくらべると かなり 自由というか 中絶に関してはかなりゆるいとさえ 思います。

たとえば スペインに住み始めた年 いきなり妊娠してしまいました。
3人目の妊娠です。
その時 担当医は 「中絶したいのであれば 言いなさい。
3人目だから無料です。
高年齢だし 3人育てるのは難しいと思うのであれば 躊躇しなくてもよいのだよ。」と。
つまり 必然性のある中絶は社会保険範囲なのです。

こちらに 各国の中絶状況の表が出ています。

今回のスペインの中絶に関する法が改正されたのは 男女平等を押し進めるため というのも一つの理由でした。 で 上記の表を見比べて スエーデンが特別に二十歳未満の中絶が多いのだけど だから 男女平等なのだろうか という疑問もあります。 一方で ロシアの総数のほうが異常に多いのは社会的状況に 理由があるのかなと 想像します。
中絶よりもなによりも 避妊がもう少しきちんとできるようにするべきなのではないかと思いました。

今回の改正で 特に 問題になっているのが 16才未満の中絶を親の許可なくできるようになった と言う点です。 16才以下の 例えば旅行なんかに学校が連れて行く場合でも 親のサインが必要なのに 中絶は まったく関係なくできるというのは なんか変ではないか と言う意見。
それは もっともなんだなーと思う一方で こういう村に住んでいると 16才以下が 自分の意志で中絶できることの是非もなきにしもあらず という思いがあります。
というのは 14 15才くらいで 妊娠してしまう女の子たちが この小さな村 たった 八千人の村にも毎年 知っているだけでも 4・5人います。 彼女たち本人の意志というのは わかりませんが ほとんどの場合 出産ということになります。 相手の男の子だって 似たような年齢だから 生活能力なんて ないのは わかりきっているのだけど 両方の家族が 援助して 結婚させてしまいます。 結婚させない場合も 赤ちゃんは産まれてきて 家族が 援助して 育てます。 先月 ある家族が 15才の長女を 中絶させたら あちらこちらで批判する声が聞こえました。
そういう風土ですから 女の子たちが自分で 中絶したいと思っても できません。
生まれてくる子供達は 家族に大切にされていても なんだか中途半端で状況で育っていくと思います。
だから 16才以下の中絶が親の許可なく というのも ありなのかな と思ったりもします。
少なくとも本人の意志は尊重されるべきかと。
ただ それよりも きちんと 妊娠がどういうものか それ以前の教育が大前提になりますが。

(法改正に対して批判的気持ちもある一方で 理解できる部分もあるという かなり矛盾したところがあるので
どうもまとまりにくいのです。 たぶん マドリッドとか 都会に住んでいれば もっと シンプルに考えることができるのかもしれません。)

また 今回 この大々的デモが起きたのは これから もう一つ法改正がされることに対してでもあります。
それは 中絶薬・堕胎薬が 薬局で簡単に買えるようにする という新法案。
ru486。
たばこは 買いに行くのは禁止のこの国で だれでも簡単に買えるというのは やっぱり変かと。
そして ネットで 外国 たとえば 日本なんかに売ってしまおうと思う人もいるかもしれません。



カソルラみたいな村に住んでいると 信仰心のある人たちが 祖母世代で その影響がまだまだ残っている母親世代 その一方で 社会的影響が強い母親世代のプログレッシブな人たちが なんとなくちぐはぐに 世界を作ろうとしているから どうも ぎくしゃくした感じになってしまいます。

なんとなく 思った通りまとまりのない記事ですが
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Commented by yuuko-11 at 2009-05-22 11:46
風土の違いというのでしょうね。
<16才未満の中絶を親の許可なくできるようになった>
日本だと
<16才未満の出産を親の許可なくできるようになった>?
などと思ったり

<日本なんかに売ってしまおう>
日本から買いに行く人たちがいるかと思われ
(または、日本人が現地の人に買わすとか)

ごめん、いろいろ考えてしまってまとまらんワン。
Commented by antsuan at 2009-05-22 14:52
若い娘の中絶はやっぱり避けるべきだと思います。

中絶を分け隔てなく認めるとなると、家畜のように出産を管理するようになるのが怖いです。

極論かも知れませんが、日本で云うソープランドを未成年にも認めて、そこで性教育をさせるのが良いのじゃないかと思っています。
Commented by みみずすまし at 2009-05-22 17:54 x
正直、コメしようがない(^^;)
リンク先に飛ぶのも気が重い。

心配はしたことあるけど失敗はしたことない僕も、ある意味で運がよかったのかもしれない。。。
こんなレベルなんだよね、僕って。
中絶そのものも、その背景も、まともに受け止めようとはしてなくて、正直他人事ですませたい自分がいるのね。
すまんなぁと思うけど、僕ってそんな人間だし。

今までが重たかったとは言わないけど、湿っぽい記事の多かった僕のブログ。
これからは軽く明るくアホみたいにいくんだ。
Commented by 望二花 at 2009-05-22 22:24 x
caziorlaさん、ブログ書くのに無理しないでね。(書きたいときに書くのが楽しいんだけどね)
中絶できる、という選択肢があることはいいことだけど、子供たちが
「クスリで中絶できちゃうから」と、悩まなくなってしまうのは良くないと思う。育てれば一人の人間になるものが身体の中にあるという事を当事者の男の子と女の子は考えることが必要でしょう。それより前に、ちゃんと避妊しないとね。性感染症とかのリスクもあるし。
Commented by cazorla at 2009-05-22 23:27
ゆーこさん
日本だったら やっぱり 中絶させると本人中絶する の一致が多いかもしれないですね。
生みたいから 援助してって言って援助してくれる親がどのくらいいるか。 15で生んで 現在 二十五才の娘さんのおかあさんになってる人 その後 ほかの人と結婚して 幸せになってる。 そういうゆるい社会というのもひとつの理想かなと思ったり。
社会的背景があるから なにが良いとか悪いとか言えないけど
極端な自由って どうかなと。
なんか 色々考えがぐるぐるまわるよね。
こういうこと考えてると。。。
Commented by cazorla at 2009-05-22 23:28
あんつぁん
若い時の中絶は やはりリスクがあるということを本人もちゃんとわかってないと 安易に考えすぎるのは よくないですよね。
で ソープランド。。。
で 女の子の性教育は あんつぁんが担当 ということですか???
Commented by cazorla at 2009-05-22 23:33
みみずすましさん
女の子持ってると やっぱり こう言う時 どう対処するのだろう
って 自分に問いかけたりします。 すると やっぱり 重いことかんがえちゃう。 
なんとなくずるずるっていう 女の子になんかならないでね
とか。 関係する時に ちゃんとイニシアティブを持てる女の子になってね。。とか。
とーさんは はじめから 男はだめだー って言う感じ??

みみずすましさんのブログ これからはあほになる??
じゃ 前は アホではなかったつー 意味ざんすか?(笑

Commented by cazorla at 2009-05-22 23:36
望二花さん
書きたいけど書けないジレンマもあったりしてね。。

で 薬で中絶って言うと なんか 魔法みたいに 薬を飲んだら
消えちゃった 的なことを考える人もいるかもしれないじゃない?
薬でも 出血するし 痛みもあるんだって言う認識と
それにともなう 危険もちゃんと 教えて行かなくてはいけないよね。
深刻に考えるのは ださい っていう時代に若き日を送ったけど
今の子たちって どんな感じなんだろうね。

Commented by おーやま at 2009-05-23 08:57 x
私は、避妊していたのにゴムが破れていて、妊娠の可能性ができちゃった事があったんです。その後、ウズベキスタンに2年行く事になっていたし、今の夫とも結婚の約束をしていなかったので、慌てました。

その時、相手である今の夫が 性交後72時間以内に飲めば、妊娠が防げる飲み薬が有る と言って産婦人科に電話しました。1件目では断られ、2件目で予約が取れました。スペインでは薬局でこの薬が買えると言ってました。罪悪感もないしなんてすばらしい薬なんだ と思ったのを覚えています。

その後、遠距離恋愛になって どうにも大変になった時
なんであの時、妊娠してなかったんだ、そうしたらこんな目に遭わずに済んだのに なんて勝手な事を思ったりしました。

若者がどこまで教育だけで理解できるのか、どんな教育がされるべきか問題点はいっぱいですね。
Commented by cazorla at 2009-05-25 02:23
おーやまさん
ある程度大きくなると 罪悪感って ずっとひきずってしまうのかもしれませんね。
だから また 罪悪感がなさすぎると 困る部分っていうのもあるかもしれません。 みんながちゃんと 大人の感覚で 人生を見ているわけでもないし。 少なくとも医師の処方は必要かなとは思うけど・・・でも ゴムは破けるから避妊にならないと うちのだんなも言っていたけど それは 岡★社製ではないからなのか
使い方に問題があるのか・・・。 で 全然違う問題でまた ちょっと 考えてしまいました。

ウズベキスタンに 結局 行かれてたんですね。
すごい。
Commented by MIGU at 2009-05-26 14:17 x
cazorlaさん、はじめまして。
スペイン人の夫と4歳の子供と、現在大阪在住のMIGUといいます。
医療費のことで検索していたら、cazorlaさんのブログに出会いました。
中絶問題、考えさせられました。スペインに住んでいる時も、テレビや映画では大胆なシーンが多い割には、性教育が遅れてるなと思っていました。あまりに夫が無知だったので。
住んでいたマラガは、カソルラよりは都会でしょうが、やはりフランコ前後当たりの世代間に違いがあるみたいで、全体としてまだまだ保守的でした。他のヨーロッパの国に追いつこう、もっと近代的に!という流れに、人々の保守的な考え・行動が着いて行けてない様な気もします。
さらに驚いたのが、不妊手術をしている既婚女性の話をちらほら聞いたことです。中絶はだめでも不妊手術はいいのか?と思ってしまいました。男性側の、妊娠に対する責任感の低さも感じました。(大人の男性です)
日本の若者の現状もあまり知らないので、どっちがどうとか言えませんが、子供を持つ親としては考えなくてはいけない問題かもしれませんね。
また時々お邪魔するかもしれませんが、よろしくお願いします!
Commented by cazorla at 2009-05-31 04:15
MIGUさん
はじめまして。 お返事遅くなってごめんなさい。
ネットの調子が良くなくて コメントを書けなかったのです。
スペインって すごく両極端な感じがするの。
すっごい前衛的であったり。 極端な共産主義だったり。
たとえば カタランですぺての人 赤ちゃんも含めて
千ユーロ給付して 給料制度をやめようっていう人が出てきたり。
性教育も 幼稚園時代から 色々習ってくるけど
現実的なこと 避妊について あまり教えていないかなーって 思います。 不妊手術は 男性も女性も比較的していると思うけど
リスクの面では 中絶より 軽いかと・・・。
男性の場合 問題がある場合もあるし 
その後 離婚・再婚して あらたにほしい気分になった時は 問題かもしれないですね。 
中学に行くと 休み時間 濃厚なキスをしているカップルもけっこういるし あの年齢で あのキスだと やはり避妊に関する 知識は必須かな と 思ったりします。

こちらこそよろしくお願いします。

Commented by 森の子 at 2009-05-31 23:30 x
ず~~~~~っと昔昔学生だった頃・・・・・
アパートにお昼まったりしていると突然激しい争いの声が・・・・
「堕ろしなさい!そんな子には育てた覚えはない!今から連れて帰る!」「堕ろしたくない!」
そう、多分、9月頃・・・
短大に受かったばかりの女の子とお母さんの喧嘩でした。そして、すすりなきが・・・・・・・その後はどうなったかは知りません。
予備校の友人は、妊娠して親に内緒で堕ろし、友達の赤ちゃんの写真を見ては、ぽろぽろ泣いていました。

初めての妊娠で中絶をし、子どもができなくなった人も・・・・・

いいとか悪いとか言えませんが、生まれてくるはずの命、そして、祝福されて生まれてこれるように・・・・・・・

世の中には、欲しくてもできない夫婦もいますよね。

やはり、親が周りの大人が中絶や避妊に対してきちんと知らせることは大切なのかなって思います。
それが相手を大切に思うことだってね!
Commented by mai-obachan at 2009-06-01 06:44
この問題ね、もう、よくわからない。
結婚できる歳なのに、中絶はだめなのか?とか、親子間で秘密を持つことを奨励するのかとか、なんか論点もよくわかんないことになってるし。

もし、自分が16歳で妊娠たら、今の自分なら妊娠した16歳の自分に生んだらいいよって言うと思う。
先日知り合った48歳のかっこいいイタリア男性が、14歳で子供できて孫もいるんだって。あれはミステイクだったっていうけど、そのミステイクで可愛い孫もいるんだし、そういうミステイクならいいかなって。数十年後に笑って話せるミステイクのその後と、そうでないミステイクのその後。
Commented by chieko-2 at 2009-06-01 21:14
こんにちは、始めまして。
数回お邪魔した事はあるのですが、今回が始めてのコメントです。
妊娠したら、自分で産んで育てないといけないか、中絶をしないといけないかの2つの選択しかないのでしょうか。
お腹の中の赤ちゃんの心臓は動いています。
目に見えないけれど、生きているのです。
中絶で子供のできない体になる事もあります。
その子供を産んで、その子供が欲しいと言う人に養子にするわけにはいかないのでしょうか。
望まれない子供は一人もいないと信じます。
私達は今年になり、7番目と8番目の子供を養子にしました。
子育ては大変だけれど楽しい事も一杯です。

Commented by cazorla at 2009-06-10 07:14
森の子さん こんにちは
そうですね。 いいとか悪いとか 言えないけど
この村では 生まれてきた子供を家族が全員で 大事にしている
という その環境は すごいと思います。
社会的おおらかさとか そういうことも含めて
体の問題もあるし
こどもたちに ちゃんと 知識としてだけでなく
具体的にシミュレーションできるように
語りかけが大事かなと思いました。

Commented by cazorla at 2009-06-10 07:28
maiさん
確かに 論点がずれやすい問題でもあると思う。
社会的感覚にもよると思うし
音楽学校に来てる 女の子が 腹違いの姉さんがいて
その姉さん おかあさんが 15の時 生んで 結婚はせず
家族全員で育てて その子と一緒に今のおとうさんと結婚して
妹と姉は仲良く 母よりも世話を焼いて 家族関係がとてもいいらしい。
そういうのを容認できる社会的なやわらかさがあるって いいな とも思います。
だから いちがいに 中絶がいいとか悪いとかだけでなく
いろんな部分から 見ることはできるかなって
ただ この薬があんまり簡単に手に入るのは 問題かなーって 気もします。
体に大丈夫なのかなって。。。

Commented by cazorla at 2009-06-10 07:49 x
chieko-2さん
こんにちは 初めまして。
コメントありがとうございます。
ご近所に四人の子供を持つ 女性がいて
それぞれ 違うおとうさんなの。
そういうことが ごく普通に社会の中にあって
特別なことではなく そういうこともありか という 雰囲気って いいなと思う。
ペルーに素敵なおかあさんコンクールというのがあって 友だちが教えてくれたんだけど
十四人 全部 違うおとうさんで でも みな 平等に育てている
だから一等賞 というのが たぶん十八年くらい前の記事であったらし。
そういうのも素敵だなって。
で 養子が できる環境。
その養子縁組のシステムが きちんと整ってるっていうのも 素敵だと思います。
ただ やはり 望まない妊娠の中には レイプによるものっていうのもあって
そういうのは また別の問題だし
なかなか ほんとうに難しい問題だなと思います。





Commented at 2009-06-15 00:32
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2009-06-15 00:32
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by cazorla | 2009-05-22 07:00 | スペインの新聞から | Trackback | Comments(20)