モナリザ と その時代
2012年 02月 21日
スペイン語で Gioconda。
当時は 弟子が師匠の作品を模写するのがふつうだったので
いくつか複製画が残っています。
プラド美術館所蔵の二作品。
スペイン人の弟子によるものと見られます。
十八世紀に背景を黒く塗られていたのですが (十八世紀は 黒い背景が主流だった)
今回修復して ダ・ビンチと同様の風景が出てきました。
弟子の作品には 眉毛があり これは美意識の違いによるのかどうか。
(スペインとイタリアの美意識の違い? それとも習慣の違い?)
この修復されたモナリザと共にルーブルで展覧会があるそうです。
最初はただの模写絵として 長い間 そのままにしていた作品が
ちょっと 見方を変えて 歴史的な意味を問うという観点からすると
けっこうおもしろい。
なかなか興味深い展覧会になりそうです。
日本にも 上村松園の「青眉」という作品か゜ありますが
それぞれの時代 それぞれの地で 画家は眉にどんな意図をこめたのでしょうか。