空を飛べたら

ブログを書くのって 基本的に やはりどこか不幸だからじゃないかと思う。
書かない時期が長かったけど その時期は幸せだったか?
よくわかんないけど それは不幸の種類がちょっと違ってただけのような気もする。
何をそんなに不幸がってるのかって 思われるかもしれない。
だって すごく幸せそうだもの。 幸せって概念に照らし合わせれば たぶん 幸せなんだと思う。
でも 人間って宿命的に不幸を背負っていて その不幸の度合いが少しずつ違うのだと思う。
トルストイのアンナカレーニナの出だし。
たぶん 村上春樹の小説で 有名になってしまった言葉。
しあわせは一種類だけど 不幸は 人の数だけある・・・だっけ?
手元にアンナカレーニナ翻訳本がないので。 村上春樹の本の中をさがせよって?
お許しください。

たとえば 「昼顔」
ケッセルの小説。 カトリーヌ・ドヌーブ主演で映画にもなりました。
主人公は医者の妻。 優しい夫。 それなのに 売春婦を始める。
昼間しか働けないから 源氏名が昼顔。
最終的に 彼女にぞっこんのやくざな男が 夫をピストルで撃つ。
夫は 命は助かったけど 半身不随。
そこにある種の幸せを感じるところで 終わる。

彼女のどこが不幸なのか。
端から見て 幸せでも 気持ちの中にある ある種の溝を埋められない。
埋められない溝を ブログを書くことや 売春することで埋めていこうとしているのではないか
そう思うのです。

だれが一番不幸なのか そんなのは やっぱりわからない。
不幸は比べられないから。
抱えてる卵の重さは 本人にしか はかれない。

十七歳で腎臓を悪くして 病院に入院していた。 長期入院。
一番 かわいい時代 顔が腫れ上がって 胴回りも腫れ上がっていた。
一番 活動的に時期 からだを動かすのがうっとうしく ほとんど 一日中眠っていた。
その時 入院していたたぶん五十代後半の女性に 言われた。
「あなた いいわね 若くって。 おかあさんに世話してもらえるし。
わたしなんてね もう 母親は年取っているし 息子たちは自分の生活に忙しくて
だれも 世話なんてしてくれない。 あんた ほんとに運がいいわ。」
彼女は 心から そう思って 心から わたしをうらやんだのかもしれない。
でも その時のわたしは こう思った。
「あなたは すてきな十七歳の時代を持ったでしょ?
健康できれいで どこにでも行けて ころころと 友達と笑いあう すてきな十七歳が」
不幸の重さは それぞれ自分の抱えている卵の重さ。

やまいを持った人たちは だれが一番重症なのか 競争する。
それってすごく おかしい。
わたしなんかね あんたはまだまだ 軽くて いいわよ あら あら わたしなんてね
と。
実は 早く直ってふつうの生活に戻りたいのに
重症であればあるほど ふつうの生活にもどるのに時間がかかるのに
それなのに 入院患者たちは 自分の抱えてるものの重さを自慢したがる。
無口な人が 次の日 突然 死んでいく。

卵はいつか孵化するのかしら?
いつか ふわふわと 飛んで わたしをどこかへ連れて行ってくれるのかしら。

あまりにもしあわせだから 卵の重みを確かめる。
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Commented by kindo1959 at 2012-03-28 15:39 x
久しぶりに覗いてみたら更新してあって、それがまた不幸と書いてあるので、あるところで大変共感できます。ブログ、たしかに誰か話の合う相手を捜しすためのツールなのかもしれないけれど、ネット上で話が意気投合し実際にお会いし話したところで長くつき合える関係は結べないようです、ええもう6年以上続けているんですよ、一日の訪問者は一桁くらい、過剰適応なんですかね?(笑)いえね、私、ペットが居ないと生活できないって人も不幸だと、心底感じます、だから私は、ブログを書いてペットと暮らして、不幸のどん底で喘いでいる、ってのは、冗談ですが、とにかく、誰かが言うには、幸せってのは、自分が決めるもんだと。卵の重み、なるほど。久しぶりに話が聞けて楽しかったです。
Commented by cazorla at 2012-03-29 00:49
kindo1959 さん こんにちは
 コメント ありがとうございます。
ネットって たくさんの人とかかわるから ものすごくマイナーだと思っていたのに あら けっこういるのね 似たような人って言う場合がありますよね。 わたしの世代で一人っ子って少ないのに 意外と 一人っ子の人と知り合いました。 ちょっと 共通点あるんですよね きっと。 あなたはしあわせ わたしは不幸よ では話ができないけど それぞれに不幸なところもあるのよっていう前提に立っていると 幸せな部分でも共感できたりするのかな と思います。 
わたしたちも知り合ってから 長いですよね。
最初は たしかドンシモンのお話。 ほそーく ながーく よろしくお願いします。
Commented by hanaco at 2012-03-29 22:49 x
そう、私も忙しいとブログのことを忘れています。
書かなくちゃ、なんて思わないもの。
忙しいって、いろんなことがあって、それって幸せなんだろうなって、思います。

私もカソルラさんと同じ頃に病気をして、修学旅行も行けなかった。その時好きだった子のことを思い出します。
帰りの新幹線で、他のクラスの女の子とウォークマンのイヤホンを片方づつして二人で聞いてたよって、友達が教えてくれた。健康でない自分がすごく悲しかった記憶。
そういう私を見ていた母がどう思ったのか、先日帰省したときに、この4月に修学旅行に行く私の娘に病気しないように健康に気をつけて、楽しい旅行を、思い出を、って何回も話していました。
あー、あの時お母さんは私のこと思ってくれてたんだなーって何十年もたって気が付いたり。あの時自分は不幸だって思ったけれど、心配してくれてる人がいる幸せもそこにあったのかも、気が付かなかったけれど。

なんかちょっと支離滅裂なコメントで、ごめんなさい。
Commented by cazorla at 2012-03-30 00:31
hanacoさん
こんにちは 娘が病気だと ほんとに悲しくって 心配で。 親不孝してたな って思いますね。 幸せと不幸って いつも背中合わせでそこにあって kindoさんがコメで書いてくださってるように 幸せって自分でどう思うか そういうことなんですよね。 
で お嬢さんの青春をかいま見て もう一度 十代の楽しさを味わいましょう。 彼女は きっと mp3を好きな子と一緒に聞いていたらいいな。 パパがきっ となったりしてね
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by cazorla | 2012-03-27 23:37 | 思うこと | Trackback | Comments(4)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla