伯母のこと②

伯母が亡くなりました。
実はこんなに悲しい気持ちになるとは思っていませんでした。
だって ずっと会ってないし そして ずいぶん 長く入院して 二年前に二十八キロになったと聞いていたから。
でも そこにいる。 それがなによりも大事だったんだなって。
おばがいる。 おばがいるってことが わたしの 幼年時代の記念塔のように。

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伯母は台湾で終戦を迎えた。
当時 夫は三菱で船を造っていた。
終戦の時 夫は その処理で家に帰れず 伯母は 生まれてまもない長男と一緒に米兵の到来を待っていた。 三人のお手伝いさんは 家に帰らせて だから 逃げようと思えば逃げられたはずだけど 家を守る 当時の女性としては 当然の決断。

米兵が来た。 略奪である。 伯母は息子をしっかり抱いて 目をそらさずに 彼らを見つめた。
まだ たぶん 26。 米兵に犯される危険もあった。 
My Baby
おばはそう言って 彼らを見つめた。 その気迫に彼らはその場を去る。

気高さが勝った。

わたしはそんな伯母をずっとほこりに思っていました。








伯母のこと ①
老いらくの恋
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Commented by antsuan at 2012-07-30 08:14
本当に思い出だけになってしまうことの寂しさ。
やはり悲しくてやり切れませんね。
Commented by cazorla at 2012-07-30 17:34
あんつぁん
こんにちは
わたしは家族の一番 小さい人だったんです。伯母たちは 祖母みたいだったし いとこたちは 伯父伯母みたいな感じで。 そして一人っ子。 そんな子供時代がもうもどれないところにある。 なつかしい。 子供時代。
Commented by nukleopatra_07 at 2012-07-30 20:08 x
cazorlaさん、お久しぶりです。
今年 友人と祖母を亡くしたので、「そこにいる。それがなによりも大事だったんだなって。」という表現が言い得ないほど心に染みました。
お察しします。
Commented by mildpink at 2012-07-30 21:11
身内が遠くに逝ってしまうって、、、、、、、悲しいですね。
自分が思っている以上に、悲しい時があるような気がします。
数年前に父が亡くなりましたが、泣こうと思ってもいないのに、勝手に涙が出てしまったのを思い出しました。
写真、、、、、、、こういうの、懐かしいです ^^)
実家のアルバムを見ているような感じで、、、、、、
カソルラさんと、どこか似ているような雰囲気がありますね。
想い出になってしまうのが、、、寂しいですね。
あまり、気落ちなさいませんように。
Commented by cazorla at 2012-07-30 22:57
nukleopatra_07さん
こんにちは おひさしぶりです。
今 じっくり この村に住むと 人々と接して
人々のそれなりの関係をはぐくんで そういうふうに生きてると やはり 別れもいっぱいあります。 その集結された一つのシンボルみたいに 伯母の死がわたしのなかに入ってきたんだと思います。 実生活でもっと 人と かかわっていく時間もあるのに それができていない。 母に対してだって もっと もって 一緒にいてあげたいのに できるのに。 そういう反省も含めた悲しさです。
Commented by cazorla at 2012-07-30 23:00
mildpinkさん こんにちは
日常では 離れていたりして そんなに実生活がかわるわけではない。 それなのに 悲しいと思うのは 傲慢かもしれない そう思いながら やはり 悲しいですね。 昔の写真 いいですよね。 ひとつひとつ 大事に撮られていて。 撮られる方も ちゃんと 緊張して。 その一瞬のために。

ありがとうございました。
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by cazorla | 2012-07-30 07:56 | 思い出 | Trackback | Comments(6)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla