会いたいと思えば必ず会えるよ

小さな時に受けた教育っていうのは そうそう簡単には消えない。 そう思います。
頭で理解していることと 家庭で培ってきたことと 環境の中で吸い取ってしまったこと。
そんなに簡単に消えない。
いろんなものに精霊が住んでいるかどうか。いないと頭は答える。
でも いる と体が反論する。
そして深いところで いる と確信してる。 そういうこと。
本を足でさわってはいけない というのは そういうことだ。
モラル的にいけない と思ってるわけではなく
本には絶対に精霊が住んでいるのだから それは 神聖なものなのだ。
詩人の荒川祥次が 本は持つってことが大事なんだと言った。
図書館でた買って借りて乱読しても 買った本を読まずにつんでおくだけの 積ん読のほうがずっと意味があると。 そんなことはないと 反論したい人もいっぱいいると思う。
私だって一時期本は乱読だったから 図書館にお世話になりました。
そして図書館にいる そのことも好き。
だけど 本が家にある そのことは大事なことなんだと思う。
本を買うとき 本屋に行って ただぼーっと 背表紙を見る。
背表紙をぼーっと見ていると 一冊の本がおいでおいでをする。その本をとる。
なんとなく買う。
買って帰っても すぐは読めない。
なんで買っちゃたんだろうと思う。
比較的高かったからちょっと後悔したりする。
でも ある日 もう一度 その本がおいでおいでする。
とりあげて読む。
一気に読んでしまう。
心に灯りがともる。
うれしまなる。
そんな本との出会いもある。
図書館の本ではこういうことができない。
たしかに。
本との出会い というのは 特別なことだ。
四谷シモン先生がほしいなって心から思って探すと ほしい本に出会えるよ と言っていた。
絶版になっている本にはほんとにすてきなものがたくさんある。
神田を歩いていても なかなかじっくり腰をすえないとみつからない。
デズモンド・モリスという生物学者。
裸のサルで有名になった。
1980年くらいのこと。
この本は生物学専攻の子だけでなく 社会学系の子達も読んだし
いろんな分野のゼミの課題図書になった。
このデズモンド・モリスは 絵も描く。
兵役時代 美術の先生を務めた。
絵の話が デズモンド・モリスの本にちりばめていて 見てみたい といつも思っていた。
ただ 画家として どの程度だったかさだかではないし たぶん 個人の展覧会なんて来ない。
だからまず不可能と思っていた。それでも見たいという気持ちは 薄れることなく。
ある日 神田の古本やで 彼の画集を見つけた。
ほしいと 心から思っていたら いつか必ず会える。
洋書だった。 私は横文字に弱いから その名前を見たとき だれだからわからなかった。
にもかかわらずその本が たくさんの本の中からわたしにおいでおいでをしていたのだ。
この本を持っているのはちょっとした自慢。
スペインにも生物専攻の人たちがいるから 彼らに見せる。
かなり自慢である。
心から信じていればきっと出会える。
これも 小さな時に身に付いた 祈りのようなもの。



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Commented by あのにまにあむ at 2013-05-10 12:45 x
昨日コメント書きかけたらまとまらなくなって…(・・;)

cazorlaさんの文て、いともストレートに何かが伝わる事をすらすら書かれるといつも感心するのですが、それはcazorlaさんが生まれ育ったお家に本の精霊が居たからじゃないでしょうか?

で昨日一旦帰って色々考えてて、私のうちには居なかったなって分かったの(笑)
父は学生時代にはそれなりの読書をしたと思うし、全集とか揃えるの好きだったけど、今考えてみると、そういう全集の1冊でも、自分で読んでるところを見た覚えがない。母は読書の習慣ない人だし。

で私が本の精霊と出遭ったのは、多分小学校の図書室ですね。結構充実してた。

優れた児童書には何故か子供を惹きつける不思議な力があります。子供は批評を読んだり仕事の役に立つという理由で本は読まない。そして面白い本を本能的に見分ける。今みたいな情報がなかった時代に、本の背表紙とタイトルだけで面白い本を選ばせてくれたのは、やっぱり本の精霊でしょうか?

そしてそういう名著や名訳が何故か手に入らなくなった今の日本の出版業界は、本の精霊の事を忘れてしまってるんじゃないか?

ひと晩考えた割には全然まとまらない…下に続きます(笑)
Commented by あのにまにあむ at 2013-05-10 12:48 x
(続き)

ここに書かれている事とはちょっと違うかもしれないけど、自分が好きになる物事には人生のどこかで出逢うものだと思います。
本ではなくて音楽だけど、その音楽についてもミュージシャンについても全然知識ないのに、テープやレコードのジャケットを見てて、どうしても買わなくてはいけない気がして買って、そして聞いてみたら実際すごく好きだったっていうのが幾つか。

でも無理にインスピレーション湧かせようとしてジャケット眺めてもダメなのよね(笑)
Commented by cazorla at 2013-05-10 17:59
あのにまにあむ さん。
でも無理にインスピレーション湧かせようとしてジャケット眺めてもダメなのよね(笑) ←そうなのって深くうなづく。
おいでおいでしてくるのよね。
こっちが 一所懸命 アンテナはりめぐらしているのではなく むこうから 発信してくれて。 導かれていくって感じ。
本のある家に育つってすごくだいじなことだと思うし
本のない家に育ったことを残念に思うこともだいじだと 思う。
っていうのは スプリングストーンとカーバーが 子供時代 本の無い家にいたことを残念に思った という そのエピソードから。 カーバーって 不思議な作家だなーと。昔 十代の時 読んでよくわからなかった。 読むごとになんかわかってくる。 そんな感じ。  図書館 好きです。
で 図書館で働いている人が文学を好きかどうかって 本の並べ方でわかるの。 リナレスの図書館のおっちゃんは 古い建物の家具みたいな人だけど 文学が好きな人なんだなーって でよく行きます。  図書館には隠れた小部屋があって そこにだれか住んでいるのです。笑 こびととか。
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by cazorla | 2013-05-09 01:41 | 思うこと | Trackback | Comments(3)