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かなしみよ こんにちは

悲しみ って 突然 やってくる。

かなしみよ こんにちは

サガンの小説は少女ちっくか?
あるいはそうかもしれない。
でも この小説がいつまでも残ってるのは
やはり真実を表現してるから。

そして 悲しみよ こんにちは
という題名で 日本では めぞん一刻の主題歌にもなってるし
スペインでは パントッハというコッポラ つまりスペインの演歌歌手が歌ってる。

ある日 悲しみに出会って 少女時代に お別れを告げる日が来る。
ものすごく大きな悲しみの場合もあるし
ささやかなちっぽけな悲しみ という場合もあると思う。
それでも その大きさは 人が計って そういうのであって本人には
とてつもなく大きな 悲しみなのだと思う。


悲しみよ こんにちは



この映画を私は おそすぎる 少女時代への別れの後で見た。
どうしようもなくて テレビをずっとつけっぱなしにして なにもしていなかった 日々だ。
そういう時期があった。
どのくらい長く そういう状態になっていたのか わからない。
二ヶ月はほんとになにもしなくて ただ 目が乾いていて 乾いた目が
閉じられなくて でも 悲しいのか どんな気持ちなのかさえもわからず 
ただ テレビを見ていた。 コメディもニュースも ドラマもすぺて。
夜中の映画放送で 悲しみよ こんにちは を見た。
それ以外はなにも覚えていない。




この歌が何度も何度も 頭の中に響いた。
レコードを買った。
ずっとあとになって コンサートにも行った。

とてもとても大好きな人がいた。
ほんとに大好きで
その人がかなり傷ついて 死んじゃうのかもしれない
そのことが とてもつらくて 一緒にいた。
私は 自分がこの人を地球に
この私の住む地球につなげていられる そう信じていた。
まだ 子供だった。
私よりずっとずっと年上の大好きな人が傷ついて 
どうしようもないと思っている。
それでも 私は 私がつなぎ止めると信じていた。

夜中に電話があって
静かな夜 
電話の向こうでは 車の音
その15分くらいあとに事故があって

自殺だったと思う。
でも 事故として処理された。

からだが乾いてしまって
目が閉じられなくて
涙なんて 一滴も出なかった。

そういうのが悲しみなのだと 初めて気づいた。

それは 遠い昔。

私は彼に見られているのが好きだった。
私を見て 一瞬 空気がゆるむのが好きだった。
目がゆるゆると 笑い顔になった途端に それが湖になって
すぐにおさかなになってしまうのが好きだった。

まるい空気

丸い空気に包まれて
疑うことを知らない
それが私の少女時代。

あの小汚い 十三の町のラブホさえ 私には すてきなおとぎ話のお城だった。

たのしかったね
と 今は言える。
今は 悲しみでかさかさになったあとに 長い沈黙のような空間があって
そして やっともう一度 あの時代を とても美しい絵を見るように思い出せる。




こんな日はあの人のまねをして・・・・


一度は 書いておきたかったこと。
書いておきたかったことはつづきます。
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Commented by keymyall at 2013-06-09 09:48
十三、、、、、、、、懐かしい名前です。
5つくらい先の駅は、私が住んでいた駅です。

一時期住んでいたそこには、初めて男性と付き合った、、、という記憶が。

カソルラさんのきれいな文字から、いろんな情景が頭に浮かびます。
こんな風に、書き残す事が出来るって、、、、素敵だな。
辛いカソルラさんの想い出が、見知らぬ私にまで、見るごとくに浮かべる事が出来るなんて、、、、

身近な誰かがあちらに逝ってしまう、、、、って、苦しいですね。
温もりも、声も、、、、、もう二度と会えない、、、、、事も、本当に辛い。
Commented by antsuan at 2013-06-10 14:00
飄々と生きるのが詩人なんですね。
カソルラさんはやっぱり詩人です。
詩人って、若い頃はバカにしていたけれど、年と共に「ことば」の価値を理解するにつれて、的確な言葉で、心の中を易しく温かく表現する、詩人の偉大さを思い知らされます。
もちろん、向かいに住まわれていた堀口大學先生の影響もあるでしょうが、「人間の修羅場を覗いたものでなければ、詩なぞ書けないのだ」ということを痛切に感じます。
Commented by cazorla at 2013-06-10 22:32
keymyallさん
というと ひばりヶ丘あたりですか。
関西って きれい地域とそうじゃない地域が混沌としている。
古い町だからかな。 十三もきっと昔はまたちがった雰囲気だったんでしょうね。 大久保がそうですものね。

ずっと ブログ始めて書きたいな 一度は書きたいと思ったこと とりあえずかけて よかったです。
Commented by cazorla at 2013-06-11 17:22
あんつぁん 
堀口大学さんのお向かいに住んでたんですか。。。 母がとてもファンなんです。 今もぼけ予防に 彼の詩を暗唱しています。
詩人って言ってくださってありがとうございます。

Commented by おーやま at 2013-06-14 20:11 x
こんな悲しい事は私にはありませんでした。

ばななの NP を思い出しちゃった。
その世界。

書いた事で 何かが解放されることをお祈りします。
Commented by cazorla at 2013-06-15 09:40
おーやまさん
ありがと。

書けてよかった。
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by cazorla | 2013-06-07 00:38 | 思い出 | Trackback | Comments(6)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla