新しい友達
2013年 07月 01日
あんまり 自慢できることではないけど
方向音痴のおかげで たくさんの人に助けて頂いた。
三十くらいまでだと ヨーロッパの人から見れば十代にしか見えないから
どうどうと おじさま 私 ここに行きたいんだけど わかんないのよね
と 言えたけど さすがに おばはんになってしまった今は たまに躊躇する。
特にこれはわかりきったことでんがなって言う場合 かなり躊躇する。
考えてみれば そんなに躊躇する必要もないのだけど 年のせいか 知らない人に声をかけるのが
億劫になった というのもあると思う。
だって昔みたいにかわいくないし 笑
ある日 息子のコンセルバトリーに行ってる時に お金をおろす必要があった。
たしかあのへん とあいまいにわかっている。
でも そんなことを訊くのもめんどうで
ちょうど ツーリストインフォメーションが目についたので 入った。
地図にマークしてもらえば 簡単。
入ると アジア系の女の子。
美人。
でも あきらかに日本人ではない。
おたがいに 「中国人でしょ」「あなたは日本人」と 同時に質問。
わかるものである。
北京大学からアテネ大学に そして 今 スペインのハエン大学で 旅行学を学んでいる。
ギリシア語と英語ができる才媛である。
中国人と日本人の違いは 最初に会った瞬間からジョークをがんがんとばすということ。
げらげら笑ってあっという間に1時間。 あ たいへん お金下ろしに行くのよ。
で 電話番号とメールとフェィスブックの交換をして 別れた。
地図に銀行の場所をマークしてくれて。
方向音痴のおかげで 一人 友達が増えた。
最近は とてもうれしい。
ずっと昔。 三十年くらい前は 海外で中国の人たちに会うと戦争責任について
話しかけられるので かなり緊張していた。
でも 最近は 気軽に いろんな話ができる。
中国もかわりつつあるな と思う。 日本もかわっていかなくっちゃ と思う。
同じ ハエン大学の 男の子に話しかけられたこともある。
日本語で。
あ 日本語できるの。
はい 少し 3年間 勉強しました。ほんとは 日本に留学したかったけど
日本は高いからエリートだけ。僕はスペインに来ました。 あむろが好きです。
あ でも ぼく初めて 日本人と日本語話せて 幸せです。
ぼくの日本語 通じますね。 わかりますか。
ああ よかった。 もっと勉強します。
ありがとう。
すごく 気持ちのよい青年。
以前 インドに言ったとき インド人に 日本人と中国人の見分け方を教えてもらった。
目があって 目をそらすのが 日本人
にらむのが 韓国人。
にっこり笑うのが 中国人。
お店に入って 目的のものに直進するのが中国人
なにを買おうかしら ふわふわ してるのが日本人。
飛行場では 私はたいてい一人だった。
母をこちらにむかえるために何度も日本へ行った。
一人で旅をしていると 時として疲れる。
座りたいな と思っても いすがない。
日本人の団体客がいる。
いすの上に荷物が置いてあるから もしかして こちらに気づいて のかしてくれないかな
と ちょっと期待。 でも 彼らは私の存在なんて無視。
ここに座れば って英語で声をかけてくれるのはたいてい中国人。
日本人なの? どこに住んでる?
少しだけ 旅の情報など交換する。
だから 私は 中国人に間違えられることそのものは特にいやではない。
いやなのは 言下にこめられた 憎しみ と言えるほど強くないのかもしれないけど
そういう悪意みたいなもの。
マドリッドに住んでいる時 娘のクラス 幼稚園のクラスの友達のおかあさんに話しかけられた。
二ヶ月くらい 会っても 挨拶すらしたことのない金髪のポーランド人。
「今度 うちにも遊びにいらしてね。
日本人なんですってね。
ずっとご挨拶しなくて ごめんなさいね。
中国人だと思ってたから。
おまけに あのすてきなマンションに住んでいるのですって。
あすこには 私 掃除の仕事で行くのよ。
ほんとにすてき。」
こういうのって うんざりする。
スペインに住み始めたとき 最初 すっごく 嫌な感じの人たちがいて
いかにも 差別的視線を感じていた。
そのころは スペイン人とほかの国の人たちを区別できなかったから
いやな人もいっぱいいるんだな と思った。
しばらくして ポーランドの人たちだとわかった。
そして しばらくして 彼らも私が日本人だとわかった。
でも 私は 私なんだ。
追伸
中国人の美人の友達は 6月で大学卒業だから中国に帰るのかなって すごく心配していたけど
スペイン人の彼ができて スペインにいるって決心したみたい。 うれしい。
彼のママとパパが特に 喜んでいて 娘みたいにかわいがってる。
伊東忠太画。
なんとなくこんな感じだから。
村の役職をこなしていると「なんやねん!」と思うことがたくさんあるけどブログにボヤクことじゃないし、天下国家を切り刻む意図があるならそれはブログじゃ足りない筈だし、ちょっとした閉塞感にさいなまれてるってとこです。
でも、傍目には超元気なオッサンなのです。
以前イギリスに住んでいる方に聞きましたが、やはり、日本人は、中国人に間違われることが多い、、、、って。 でも、カソルラさんの区別の仕方、、、、なるほどぉ~~ って思いました。 それに、中国の方って、知り合いになり、相手から信頼されると、本当に親身に、そして、めちゃくちゃ親切に接してくれるという事が分かりました。
やっぱり、心と心が近くなると、人種じゃないって、分かりますね ^^)
ちなみに、わが家では、旦さんと、二人の娘が方向音痴です(笑)
彼女も、日本語と英語ともにペラペラ。もちろん中国語も。日本人の研究者と結婚して、アメリカ留学も終えて、今、日本の医師免許取得のために頑張っています。すごい!
さて、遅ればせながら、お気に入りに登録させていただきました。これからもよろしくお付き合いください。
私も地理音痴、方向音痴です。お仲間ですね。
書かないで居るとほんと 書けなくなりますね。
書いてると どうしようもないネタでもちゃんと か どうかわからないのですが 書きたい という気持ちが募って 書いてしまいます。 でも やっぱり 書いていこうって 思います。 書いてると自分で考えていることが見えてくるし。 でも 書いていて 全然 関係ないこと 自分が意図していないことで 色々言われたりして当惑することも。 だれかに聞いてもらいたいとおもっていたのでしたが そうだ おてさんがいた。 と こんなふうに 思ってすみません。 今度 メールしますね。
おてさんもぼやきたいことがあるんですね。 よかった。
たまにいっしょにぼやきましょう。
どこか知らないところで 日本人ってさぁ なんて言われてると思うと悲しいですよね。 やっぱり一人一人違うのだし それにひとくくりにしてはいけないと思う。 それとイメージみたいなの ありますよね。 ドイツ人って 意地悪な人も多いかもしれないけど いい人は信じられないくらいいい人だし。 旅行していて 色んな人に出会うと うれしくなる。 それにこっちも調子よくて にこにこしてる時に出会った人はやっぱりいい人だし 調子悪いな 人と一緒にいたくないなっていうときはやっぱり 相手もぶっきらぼうになったりするから。
で 中国人といっしょにしてほしくない っていう声を聞くと悲しくなる。 問題はそういうことではなくて ある種の人がアジア系に対して 差別的な気持ちがあるってことで それに対して 私たちはアジアの人間として 対していかなくてはと思うのです。 それは きれいごと かもしれない。中国人と間違えられて当然。 だってうちの夫だって日本でたいていフランス人にまちがえられてたもの。
コメント ありがとうございます。
医師免許の勉強を 外国で というのは すごい ですね。
自国でもなかなかたいへんなことですが。
お気に入りありがとうございます。
よろしくおねがいします。
mi mamaさんも すごい と思います。
そうなのですよね。
中国人のイメージ 団体旅行が増えて・・イメージが悪くなったのでしょうか。日本も 経済が発達していた時代 団体旅行が多くて 顰蹙をかっていた時代があります。 七十年 八十年代くらい。 エコノミックアニマルって言われていた時代。 でも そう言う人たちはやはり一部なのではないかなって思います。
ありがとうございます。
そちらにメッセージ お送りしました。よろしく。
こないだから、他にも色々感想溜まってるんだけど(笑)まとまりません…又にします。
だから スペインのほうがあってたんだぁ。 母は 大分県の日田という所出身なんですが あそこもにっこりするらしい。 亀山公園をきざんこうえんと呼ぶ地帯だからたぶん中国人帰化人の町だったんだと。 で 嫁いで山口に来て がくぜんとしたそうです。
また ゆっくり聞かせてください。
私も やっと今夏休みでゆっくり考えてることを整理したいと思います。
大陸育ち そうですね。島というだけで イギリスとコンチネンタル 朝食スタイルから違う。不思議ぃ。 あと 中国ってひとことで言ってしまいますがそこには たくさんの文化が交差してる。 コンチネンタルもそうですね。 もちろん イギリスも 3国の文化がそれぞれちがうわけですが・・・。