娘のいない時間に

処女は汚い

そう言ったのは 吉行淳之介。
当時は 文壇の代表格だった。
実は小説は 娼婦の部屋を読んだきり。
作家としてすごいのかどうか知らない。
娼婦の部屋は つまんなかった。 当時 まだ 14才だったし。


で 処女は汚い。

このことばを聞いたか読んだか したとき 14才。

なかなかショッキングなことばだった。
そのまま 記憶に残っているのだから やっぱり作家のことばなんだろう。
どういう状況で どういう本または雑誌に出ていたのか おぼえてない。
たぶん 色川武大との対談だったような。

処女崇拝がはじまったのはいつだろう。
特に 当時 七十年代は そういう処女性を重要視していたから このことばが出たのではないかと思う。
最近はそうでもないかと 思っていたら こういう 記事があった。

The Independent


ブラジルの女の子が処女をオークションにかけて
結局 やっぱり日本人男性が 780000ドルで買った。
また 日本人。
で この時も 吉行の 処女は汚いっていうことばを思い出した。
吉行が批判してるのは 売ってるほうではなく 買ってる方。
処女にこだわるのは 自分に自信がないからだと そのあとに続く。

日本の文化の中では 処女性重視は近代的なものだと思う。
結婚の時に処女だとよくないので 村のはしっこにいるちょっと頭のおかしいおっちゃんが
相手をして 処女ではなくして 結婚したり
初夜を 義父として それから 婿と という手順をふんだりというのを
確か 佐々木美智子氏の本で読んだ。
義父がその風習を継続しようとして 息子がいかって 阻止したというニュースが
新聞に出たのが 昭和15年だったから 思いの外 最近まで 残っていた風習。

なんで こんな話をしているかというと
17才の娘が 処女性云々を言う。
「セックスは 私の処女性を大切に思ってくれて
大事に思ってくれて 3年間つきあった人にあげるの。
薔薇の花びらをたくさん散らしたベッドの上で」

でも キスマークとかつけてくるし
そんなことしているんだったら 処女も糞もないと 私などは思う。
だいたい あの年で キスマークつけるくらいぶちぶちしていたら
その後が 地獄の苦しみではないかと つい 相手の男の子に同情してしまう。

基本 本人だって いらいらってするのではないか。
するから いろんなことに対する集中力がなくなるのではないか。
頭がアホ状態になるのではないか。
それなら いっそやっちゃったほうがいいのではないか。
病院に行ったら ピルなんて簡単にくれるし
最近は思春期用ピルもちゃんと売ってる。
その上 アホな女の子用に 買ったらちゃんと一錠ずつ 日付もつけてくれるそうだ。

娘は現在 夫の妹家族とメノルカ島の別荘で くつろいでる。
彼女がいないだけで 私は 心がゆるんで ゆったり。
たぶん 彼女のいらいらが私を窮屈にしてるのだ。

基本的に 私は処女性云々と言う 女の子たちが嫌いだったんだ。
ふと 思い出した。
だから 娘が なにかと言うと 処女性 ビルヒニダッ と言う言葉を振り回すのでいらつく。
母と娘って 仲が良いようで 色々 葛藤があってたいへんです。
特に スペイン文化に染まってる彼女と 日本の教育の中で たとえ反逆児だったとは言え
育った私とは かなり 難しいです。

娘のいない日々に心がいやされて 散歩の途中でいつものおもちゃ屋さんの看板の虫を発見。
こんなものまで見えない毎日を過ごしてたんですね。

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文字の上のところにいる。。。

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Commented by t7moko at 2013-08-11 23:42
cazorla さん

娘さんとセックスの話を出来る親子ってなかなかいないと思います。
娘さんにとってcazorlaさんは、母てあり親友でありライバルなんでしょうね。
この間のホルモンのバランスのせいって言葉が腑に落ちました。
私も、cazorlaさんの意見に同感。
癒しの時間をごゆるりとお過ごし下さいませ。
Commented by cazorla at 2013-08-12 03:39
t7mokoさん
私の考え方は古いと言います。
なんでも古いで片づける。
これって もう伝統と呼んでもいいかも。
娘の伝統。
彼女も日常離れて 色々 考えることも多いかと。
Commented by enzo_morinari at 2013-08-12 05:36
「処女は汚い」というのは吉行淳之介一流のレトリックとわたくしは読みました。『夕暮れまで』で、抱いている男に愛情などひとかけらもないんだということを象徴するのに、主人公は腕を後ろ手に組む。このあたりと通ずるものがあるように思えます。「処女性」を口にするのすら日本では禁忌であるという空気、同調圧力があって、それこそ、上野千鶴子や福島瑞穂や田嶋陽子や辻元清美といった類いのけたたましい輩が大騒ぎする。吉行淳之介が「処女は汚い」というのはふたつの意味で言っていると思うんですね。ひとつは、普段、諸々の手入れをしないから清潔でないというリアリティの問題。それと、やはり、「処女への憧憬、理想」は現実とかけ離れているんだという絶望。娘さんの描いている「理想の喪失のかたち」がカソリック・カルチャーの世界で実際にはどういった経緯でどう着地するのかにはとても興味があります。そのときに彼女が「成熟とは喪失の異名である」と気づけるかということですね。
Commented by cazorla at 2013-08-12 06:56
虹のコヨーテさん
簡単にはレスできない コメントありがとうございます。
上野千鶴子は比較的 書いてることはおもしろい。実は この新しいフェミニズムの人達はあまりよく読んでなくて。田嶋陽子は問題外。 フェミニズム かなり ヒステリックな部分があって いわゆる女性問題の人達は実は苦手。 でも 私は日本ではもっとセックスに対して ゆるかったのではないか そう言う風に思います。 それと 女性の地位というより 女性の文化レベルが 日本は比較的高かった。 黒船来航のとき 女性の識字率が四十パーセントで ヨーロッパよりはるかに高かった。その国の処女性とスペインのカトリックの中の処女性 それとともに ものすごいヒステリックなフェミニズム(日本の比ではありません)が 矛盾まるごとはらみながら 娘の中にあって 彼女自身収集がつかないのではないか そんな風に思います。 だから いっそやっちまえっ て 母らしくないですね。 笑 「成熟とは喪失の異名である」 良い言葉ですね。
そう これを気づいてほしい それが私の母としての根底です。
Commented by おーやま at 2013-12-03 00:00 x
あ、こっち方面も大変だったんだ。

価値観を持った女同士 同居はきつい事もある。

私 そこまで許しておいて 肝心な所は
NO といえるスペイン女性マリアちゃんが
すごいと思う。
ま、いっか って、だらだらいかないとこが。
Commented by enzo_morinari at 2016-08-22 09:54
ご無沙汰をしております。ちょいとした「大病」を患っておりました。長年の悪事悪行のツケがまわってきたのだと嗤っております。

さて、久しぶりに御稿を拝しました。まことに素晴らしいと感じました。当時の悩ましく危ういセブンティーンはその後、薔薇の花弁が敷きつめられたベッドに身を横たえることはかなったのでしょうかね。さらには、「成熟は喪失の異名である」ことを実体験の中から学んだでしょうか。やや気になります。

ではまたいずれ。

Fuluctuat Nec Mergitur, Festina Lente!
Commented by cazorla at 2016-09-02 23:17
> enzo_morinariさん

お久しぶりです。教えていただいたCDをよく聞いております。というか夫がとても気に入って他のも探したりしてます。ブログが止まってたので気になっていました。うちの娘も20歳を過ぎて普通に(多分普通になんでしょうね)恋人との生活を楽しんでいるようです。あまり大人にはなっていないようですが。

またよろしくお願いします。更新を楽しみにしています。
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by cazorla | 2013-08-11 09:44 | スペインティーンエイジャー | Trackback | Comments(7)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla