スペインに住む

スペイン人って かなり濃いから 嫌いとなるとかなり大変なのではないか。 そう思う。
たとえば もう少し北の国であれば 距離が守られていて 無視しておけばいいものを
スペイン人は親切だし 隣だったら ちょっと顔を見ると声かけてくるし
色々でさけられない。
もちろん どこの国に住んでいても ストレスで大変になってる人はいっぱいいるだろうけど。
スペイン人の友人は 黒帯の弁護士。
空手をしてるだけではなく 奥さんも日本人だから なんとなく 在西日本人の顧客もそこそこいる。
悩み相談みたいな軽いものも多い。
全然 もうからない相談のほうが多いらしい。 

たとえば
「大家さんが私のいないあいだに ゴキブリを部屋に入れる」

まず ゴキブリって 飲食店の倉庫あたりならいるかもしれないけど
普通に住んでいて ゴキブリ かなり少ないスペイン。
私は13年住んでいて 一匹も見たことがない。
で 大家さんが たとえ 彼女のことをきらいでも 自分の持ち家にゴキブリを入れるってことは考えにくい。
と 思う。
で 弁護士である友人もそのあたりを説明したのだけど 彼女は ゴキブリを大家さんがいれるのをやめさせてほしい
やめなければ 起訴すると主張している。

でも こんな風に見えないモノが見えてしまっている 在西日本人が 多いんだ と彼は言う。
特に 一人暮らしの女性に多い。

彼の奥さんは 一人暮らしの女性に スペイン男性を紹介した。
スペイン男性にとっては 日本女性 華奢だし ずっと憧れていた。
でも 話があわなくて というか 話すこともなく 2・3回 食事に行って なんとなく立ち消え。
それは 日本人同士でもあることですよね。
なんとなく あわない。
でも この女性は すっかりプライドを傷つけられて しつこく 弁護士夫人に 苦情の電話をかける。
「あなたのせいで こんなにつらい思いをした・・・云々」

どうでもいいこととどうでもよくないことの区別ができなくなってる。
狭い路地から出られない そんな息苦しさ。

うちの母も 最初はたいへんだった。
まず 食べ物が 何を食べても 「スペイン臭い」とか主張するし。
外歩いていても 確かに 食事時は オリーブオイルで熱したニンニクの匂い。
たぶん それは スペインの匂い。
オレガノとタイム クミン そして オリーブオイル ニンニク 干したピーマン それから ワイン。
南欧の匂いでもある。
七年目にして なにをたべても おいしいおいしい と言うようになった。
果物だって 甘くておいしい。
豚肉は 最初からおいしい と言っていた。
キュウリは 最近 やっと そのおいしさがわかるようになった と言ってる。
皮は固い。 皮はむくものと 思ってるスペインでは 皮をやわらかく改良してない。

村上春樹が 料理は空気付きで食べる と書いていた。
たしかにそのとおりだと思う。
ひとつには イタリアンはイタリアで食べた方がおいしいって意味だけど
それともう一つ そこにいて居心地がよければ おいしく感じるし
そこにいるのが嫌でたまらなかったら おいしくないと思う。

人間の舌のセンシビリティは だいたい十に・三歳くらいがピークで 老化が始まるらしいです。
何を食べてもおいしい時代が実は ピークで その後 だんだんと 舌の神経が退化していって
グルメ本など読んで あすこで食べたいだの あのビネガーでないとだめだ
とか言い始めるのだそうです。

で スペインにいるのがいやでいやでたまらない人は スペインのごはん おいしくなくて・・・って悲しくてたまらない毎日を過ごしていたりする。
たいへんだな と思う。
いやなことは100%拒否しちゃったほうがいいのではないか そんな風に思う。
バルに入ったり レストランに入ったりして その雰囲気とかから だめなんだと思う。

なるたけ かかわらないようにして しばらくして 町を歩いてい ふと その匂いが快く感じたときに 
もう一度 食べてみようかなって レストランなりバルに入るのがよいのではないか と思う。
距離感って大事だと思う。 絶対逃げ出せないわけではないってわかれば
それが絶対的な選択ではないってわかれば けっこう いろんなことが 快いことに変化するかもしれない。

そして もう一度 スペインと出会う。

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Commented by keymyall at 2013-08-17 14:00
なんか、さっきからイロイロ書いていたのですが、まとまりがつかなくなっちゃって。

なので、話を変えて、、、、
この写真のお料理は、カソルラ家の食卓ですか?
オリーブの左にあるのは、、、、、、小魚?
後、チーズとか、何かのベーコン巻とか、エビとかオニオンリング?
なんだか、どれも、とても美味しそうなのですが ^^)

お母様の、何でも≪スペイン臭い≫と仰る気持ち、なんだか分かります(笑)
外国に行くと、その国の独特の香りと言うか、料理の仕方なのか、、、、その匂いを感じます。
7年たって、その香りが、自分のものになったのですね、きっと。
Commented by きゅうる村 at 2013-08-17 16:02 x
1週間でしたけれど、スペイン料理、好きになりました。ドイツ料理への反動もあるかも。料理は、その土地の空気の中で、その土地の食材で、その土地の料理法で、作られたものを食べれば、一番おいしい。外国で食べる場合は、料理法だけが同じに過ぎないことに、なかなか気づかない。ドイツに蔓延する、無国籍アジア料理を見ていると、いつもそう思います。もう一つ、レストランや店屋の場合は、作る側が現地の顧客の下に迎合する(調整する)ことも多い。そうしないと、客が来ないからね。何でも異国では多かれ少なかれ変わっていきます。
Commented by きゅうる村 at 2013-08-17 16:04 x
下→舌
Commented by coppoumon at 2013-08-18 09:56
うちは子どもの頃、旅館でした。板さんたちもいて食いしん坊ぞろい。板さんはぼんさん(見習いの板さん)も仕込んでいました。
人の気を知る前に(味覚を)覚えないと・・というのが口癖でした。
ま、初恋のまえ・・というか、体が大人になる前・・というか、今おもうと、そういうことだったようです。

本当に美味しいものを食べている人は、何を食べても「おいしい」と言いますね。グルメ本でおいしさを覚えた人(笑)とはリアクションが違うように思います。
Commented by cazorla at 2013-08-20 17:18
keymyallさん
こんにちは。 ★★くさいっていやなことばだけど 異質を受け付けないっていうのは 長年の知恵ではあるわけです。
そして だんだん 信頼関係を結んでいく。
それは人間関係でも一緒。 うさんくさい人がだんだんと 信頼できる人になってきて 友情になる。 そういうものですよね。

Commented by cazorla at 2013-08-20 17:22
きゅうるさん
こんにちは。一週間 楽しくすごされてよかった。
新しい食べ物との出会いも そこにいる人たちとの 関係にもよるし
食べる場所の雰囲気 サーブしてくれる人の雰囲気 いろんなものが絡まってますよね。 市場も好き。 いろんな人が買い物をしていて 魚なんて 日本のものと違うから どういうふうに食べるのか 聞いてみた入り。 そういう所から 人間関係も生まれるし。
ドイツ。。。 赤坂のドイツ料理屋さんは おいしいかどうか別にして すごく親切らしい。 お金のない画家がそこで毎日パンとスープを食べていた話。。。
Commented by cazorla at 2013-08-20 17:25
coppoumonさん
旅館で育った。 ふとねぇ 千と千尋のあの旅館の雰囲気を思い出した。 あの大きな廊下 いろんな人の出入りする雰囲気。 いいなぁ。 まさかお客様たちは あんな感じではないと思いますが。 でも その雰囲気で育って フレキシブルな思考がそだっていったのですね。
Commented by cazorla at 2013-08-20 17:28
keymyallさん
お答えするの忘れていました。
これ バル 居酒屋のお皿です。
いろんなものをいたただきます。 タパスと言います。
オニオンのあげたもの大好き。 家でもしますが 私がほぼひとりでいただきます。
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by cazorla | 2013-08-17 12:39 | 思うこと | Trackback | Comments(8)