おばばさまの孫娘への忠告

When you are in Rome, do as the Romans
 郷に入っては郷に従え

と しつこく覚えた中学生時代。
にもかかわらず 受け入れられないことは多い。
スペイン13年 この村に暮らして 10年。

娘との葛藤は 母と娘と言うだけでなく
日本とスペインとの 葛藤でもあるわけです。
自由とか 権利とか 創造とか 個性とか
日本の学校でも スローガンが壁に貼ってあったりした。
もちろん。
でも 基本は 義務の遂行を基礎にしている。
どちらかと言えば 多分 義務優先だと思う。

娘は今年 高校の最後の年で 受験生。
コンセルバトリーの上級に進む。 日本的に言えば 音大。
この時になって フルートを ほんとに好きかどうかわからないと言い出す。
好きとか嫌いなんて 今 言うことではない。
だいたい 幾人の人が好きだから この大学に行くなんて言うだろう。

理想を追い求めすぎている。

そういう考え方は もう一つ 逃げでもある。
と 言うか 娘は恋している。
恋で うまく自分をコントロールできない。
相手は 村のハンサム君。
にやけてるな 嫌いだぜ と 母としては苦々しい。
そのハンサム君が 九月からコルドバの学校に行き始めたから どうもいらいらが募るらしい。
私の胸のうちは煮えくり返っていた。 この大事な時に。

娘のツィッターで彼に撮ってもらった写真を見た。
恋している顔なんだよね。に


e0061699_20555199.jpg




私だって 恋愛至上主義だった。
しょうがない
週末コルドバに行かせた。
もちろん 毎週彼は 戻ってくる。
それでも 彼女のいらいらは 彼の未知の生活に対する嫉妬だと思ったから。

コルドバに行く前日 母の家に娘と行く。
娘が 「ばぁば 明日 コルドバに行くの」と 言う。
「何しにいくの」と おばばさま。
「彼に会いにいくのよ」

昭和2年生まれの母はどう答えるか 私はちょっと凍る。
おばばさまが答える。

あら いいわねー。 ばあばも 彼氏に会いにいきたい。
でも いないのよね。 ああぁ」

さすがに 「命短し 恋せよ おとめ」の世代である。
ただし 女学校時代は 密かに思いをよせる中学生が遠くからちらっちらっと見る
そんな世代。

しばらくして 母がちょっと真面目な顔になって言う。
「マリアちゃん でもね 一つだけ とっても大事なことを 言いたいの」

ここで おばばさまの 重大なご注意。
神妙にお聞きしなくては。

「髪 ちゃんと梳かして行くのよ」

母と二人っきりになって 母が言う。
「ほんと マリアちゃん 美人さんなのに変わってるわ。
髪 ぐちゃぐちゃの時 おおいでしょう?
ちょっと 梳かすとずっとかわいくなるのにね」

誰が変わってんねんと つっこみたいのをぐっと我慢する。
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Commented by mink330 at 2013-11-25 18:08
かわいい娘さん、恋してるんですね。

若さがうらやましい。もう恋とは程遠い年になったけど、
こういう若き、希望のある顔、拝見すると幸せになります。

さすがおばあさま、いいこと言いますね。
Commented by kind1959 at 2013-11-25 20:51 x
とても素敵なおばばさま、
カルソラさんも教えてもらう事がたくさんあるかも。
Commented by mi-mamam1 at 2013-11-25 22:36
昭和2年生まれなら、うちの義母より二つお姉さん。そんなロマンチックな言葉は義母の口からは一生でそうもありません。
ママがカリカリしていたら、お嬢ちゃんもカリカリするでしょ?おばあちゃまの一言で、気持ちが軽くなったのでは?
わたしも、そんな素敵なことの言える素敵なばあさんになりたいです。
Commented by cazorla at 2013-11-26 06:45
mink330さん 
わたしも羨ましいのです。じつは すごく。
だから たまに意地悪になるのかも。
母くらいになると それなりに楽しめるかも
Commented by cazorla at 2013-11-26 06:47
kind1959さん お久しぶりです。 忘れず来てくださって ありがとうございます。
母にはいつになってもかないません。 おばばさま と いつも 頭を下げています。 笑
Commented by cazorla at 2013-11-26 06:49
mi-mamam1さん
大正時代は素敵にロマンチックでしたね。 その影響が強いのかも。 母は 末っ子だったので。
母の存在は 私の支えです。 やっぱり ほっとします。 
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by cazorla | 2013-11-24 20:58 | スペインティーンエイジャー | Trackback | Comments(6)