子供部屋

 チェーホフの桜の園で 主人公が ああ これが子供部屋 という場面がある。

だれしも 帰る場所があるのは しあわせなことだ。

子供部屋

私の子供部屋はもうない。

母がここに来る時 家を処分した。

売るときは 母を連れてくることに夢中で

自分の子供部屋がなくなることを考えなかった。

私の子供部屋。

時々 目を閉じてそこにいる。

壁紙の模様をなぞる。

わたしの机。

わたしの本棚のことを考える。

娘が帰省していた。

昨年 娘は子供部屋を破壊した。

彼女は爆発し

額縁を叩き落とし

部屋中に ブラッシングスプレーを撒き散らした。

彼女はここを離れ

壁は新しく塗り直され

末っ子の個室になった。

サッカーチームのポスターが貼っている。

彼女はそこで眠った。

眠っている時そこには 彼女のおきにいりたちがもう一度 舞い戻っていたのだろうか。


失ってしまったもの。


うしなってしまったものはなんだったんだろう。



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Commented by anohiwa at 2014-10-28 17:15
マリアちゃんが爆発した時、カソルラさんは、どうしていたのでしょうか、、、
私だったら、、、、どうしてたのかと考えたら、ただ黙って見ていたと思う。
心の中は、悲しさと、小さい頃からの想い出を追っていたと思います。

Commented by cazorla at 2014-10-28 23:46
anohiwaさん
エクゾシストの映画見てました。
似てる とか思って。
この監督もハイティーンのお嬢がいるに違いないとか思って。
最悪でした。
声まで変わるし
これは ある種の病気じゃないかて 夫と話したりして。
多かれ少なかれ みんな精神を病んではいるんですよね。
私も。
だから 病の人として接する。
自分に言い聞かせて。

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by cazorla | 2014-10-27 18:14 | スペイン若者 | Trackback | Comments(2)