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信仰

江戸っ子は三代目から という。
いくら東京で生まれても じいさんが田舎暮らしのまんまでは江戸っ子とは言わない。
売家と唐様で書く三代目。 ということばもある。
じいさんが働き者で 成功しても三代目は という意味だが
じいさんの代から金持ちだと そういう生活が板につきすぎるということでもある。

素敵な人というのは おじいさんの代からすてきなんだと この写真を見て思った。
paris 1962
1962年にその方のおじいさまは渡仏した。

以前にも書いたと思うが 私の祖父は無神教の人だった。
まったく信仰のない人。
明治生まれの人だから 稀有な存在だったのではないかと思う。
そして そういう人に育てられると けっこう苦労するのではないかと想像する。
伯父は生涯独身をとおした。
母は末っ子で かなりかわいがられ どこに行くのも連れて行かれたので影響は強い。
ただ 12歳の時に亡くなった。
だから 私は祖父を知らない。
母が子供時代 散歩で 祖父と神社に行った時のこと。
母はお賽銭を投げて 手をあわせようとした。
もちろん 祖父は怒った。
母は特にその行為に宗教的なものを感じてはいなかった。
習慣。 友達もするから する。
その時の 祖父のことば。
『僕は 神様はいないと思う。
●子さま(祖父は母をいつもさまをつけて呼んでいた。)もそうだね。
でも 神様を信じている人がいる。
信じている人がいるというから もしかしたら いるかもしれん。
もし いたとしたら 神様を信じてない人が手をあわせるのは
神様に対して失礼だ。』
でも 賽銭はしてもよかったそうだ。
散歩のできる素敵な空間を維持するのにお金は必要だから 寄付しなさいと。

こういう祖父を持ったことを 嬉しく思う。
そして 江戸っ子は三代目からと同様
私は 胸をはって言おう。
私は 無信仰だと。
無信仰であってもほかの神様をリスペクトしなくてはいけない。
そんな祖父だから もちろん 戦争に反対していた。
天皇を神とは思っていなかった。
昭和14年に死んだのは ある意味 幸せなことだったと思う。

天皇を神と信じ 同じ方向に歩いていう群衆がいる。
もし 祖父は生き続けていたら 反対方向に歩いただろう。
今は自由の時代だという。
言論の自由を叫ぶ人たちがいる。
ほんとうに 自由なのだろうか。

区別 への コメント。
明日のデモで je ne suia pas charlie のカードを持って参加したら、フランス人はどう出るか?本当に彼らが表現の自由を尊重しているか 分かる かもしれない。』

以前書いた記事で 紹介した 深沢惇郎のことば。
『だれでも自分は偏見がないと 思い、 そう言う。
偏見がないと信じ込む偏見、
 独断ではないと思いこむ独断ほど その病は重い』


この記事は kyoutachanの記事 foi フォワ/ 信心を読んで書きました。
トラックバックしてませんが トラックバックのようなものです。
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Tracked from nice!nice!ni.. at 2015-01-12 17:13
タイトル : foi フォワ/ 信心
・マミコ!レベッカが予約してきたわ。母親と一緒だって言ってた。 ・オッケー。わかりました。 キャティに言われてマミコはいつも通りに返事をする。 マミコのアルバイト先はニースの北のほうにある小さなフレンチレストランだ。 パトロン(社長)のフィリップがひとりで仕入れ・仕込み・料理を仕切っていて店内の客席数は三十。 キャティはフィリップの奥さんで予約の受付とサービスを担当している。 地元の人たちに重宝されていて毎日通ってくる「引...... more
Commented by barrameda at 2015-01-12 07:58
祖父、シベリア抑留組でした。
その時に西側の思想に感化されたのだと思います。
(長男でしたので世間体の為に志願兵でしたのでシベリアでも待遇が良かったようです)
いつもヨーロッパヨーロッパって言ってました。
ベートーベンの生家の隣の木のトチの実のような実を4歳の僕にしつこく見せてくれました。今も家に発禁本が残っているので戦中当時からリベラルな考えがあったのかも知れません。今、話をしてみたいです。
Commented by cazorla at 2015-01-12 19:21
barramedaさん

シベリアでも志願兵だと扱いが違うんですね。
山口出身の画家 香月泰男のシベリアシリーズが好きです。
甘くて美味しい実のなる木の種を持って帰って 子供達に食べさせようとしたら 実がなるころ 60年代には 甘いものがいっぱいで 子供達はちっとも興味を示さなかったそうです。

私も祖父と話してみたい。
でも 言葉として残ってなくても考え方が 体の中に残っているんですね。
Commented by おーやま at 2015-01-14 19:18 x
気概のある無信仰のおじいさんだね。

信仰心が厚いほど、他の人が信じている物を尊重しなければならない。

>でも 神様を信じている人がいる。
信じている人がいるというから もしかしたら いるかもしれん。
もし いたとしたら 神様を信じてない人が手をあわせるのは
神様に対して失礼だ。

というこの部分をヨーロッパ人に伝えるには
どうしたものか....
Commented by cazorla at 2015-01-14 22:48
おーやまさん

死んであったこともないじいさんに影響を受ける
この不思議なつながり。
これは 曼荼羅。
で この いるかいないかわからない神様のこと
これも曼荼羅ですね。
曼荼羅は メビウスの帯とも言えるかもしれない。
やっぱりギリシア人はすごい
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by cazorla | 2015-01-12 02:27 | 思うこと | Trackback(1) | Comments(4)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla