スペインというブランド

以前 田中康夫のエッセイで 外国人専用アパートについて書いていたのですが『そこには スペインとかポルトガルとか そういうヨーロッパであっても貧乏な国に人はいない。米国人とフランス イギリス ドイツなんかの国の人たち』という記述がありました。実際 スペインは 以前は ビルバオビスカヤ銀行とスペイン銀行が あったんですが 撤退してアジアオフィスはシンガポールだけ。スペイン人で 日本在住は 大方は 宗教関係者。 カトリックの司祭さんたち。それから 大学や官庁で教えている人たちは 現地雇いということで だいたい日本人と同じ生活をしています。田中康夫のいう 高級外国人専用アパートは 基本的には駐在員が 彼らの会社によって借りてもらって住んでいる。日本人だって 現地雇いと 駐在委員の家族では ヨーロッパに住んでいても生活が違うのは当然。でもどちらにしても スペインという ブランドに対する評価がある。私の行ってるコンセルバトリオでギターを学んでる日本人の男の子。彼の友達が セビージャで勉強しているので なんの楽器を弾いているのか 訊いたら『ギターに決まってるじゃないですか。 ほかの楽器を習いにわざわざ スペインなんかにくる日本人はいませんよ』という答え。実際には 娘のいるコルドバにも ピアノを弾いてる日本人がいる。


6年前にチェロとピアノのコンサートに行った。曲はカサッドのものばかり。勉強不足で カサッドというスペイン人作曲家を知らなかった。美しい曲だったので そのあとネットで調べたら チェロ奏者でもある。そして 奥様は 日本人のピアニスト。ピアノ留学でヨーロッパにくる日本人は多いと思うので ピアニストと言っても無名の人だと思っていた。ところが ラローチャによるの その時代 ヨーロッパのベスト5に入る人だという。原千恵子さん。日本では長いあいだ無名だった。それは 最初の先生が スペイン人で そのあと スペイン人と結婚していたからではないかと邪推する。

プーランク。 私の好きなフランスの作曲家。 彼も その美しい曲のわりには知名度が低い。 最近 村上春樹によって紹介されたせいか よく耳にするようになったけれども。 プーランクも まず スペイン人のピアニストによって 音楽を学び始めた。


今 私の通っているコンセルバトリーにいる日本人のAちゃん。 やっと20になった女の子。 スーペリオールに進学する決心をして 受験の準備をしている。最近 具体的にお金の問題について心配しはじめた。入学金ってどのくらい用意しておけばいいですかとメールが来たので 600ユーロくらいで大丈夫と答えると授業料は とまたまた 聞いてきた。だから 全部で そのくらいだよ 国立だから。日本で音楽教育というと お金がかかるけど (もちろんスペインも ほかのことよりは高いし 楽器が やっぱり高い。) スペインだと というより たぶん ヨーロッパ全体 教育費は安い。 フランスにいるメキシコ人が 奨学金は 大学よりも多いと言っていた。 残念ながらスペインでは 奨学金は大学と同じだけれど 生活費も比較的やすいので 音楽を学ぶ場所として 一つの選択の候補として考えてみるのもいいのではないかと思う。入ってしまえば エルスムスという奨学金制度で 自分の行きたい国で 二ヶ月から 2年くらい(それぞれのカリキュラムによる) 勉強ができる。奨学金は返却義務はない。

最初に書き出したときと違って スペイン音楽留学おすすめの記事になってしまいました。

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Commented by sakura-saku-tiru at 2015-04-30 20:10
こんばんは。
奨学金の返済義務がないって???
スゴイことですよ。

むかしむかし、国立大学生だった私。
奨学金とアルバイトでやっと卒業し、完済するのにどれほど辛い思いをしたか。。。

専業主婦の身での完済には夫の理解が必要で、この身をかぎりなく小さくしての生活でした。

今、日本の奨学金には利息まで付いていて、ローンと同じ。
払えない子がもちろんいて、その子たちは、ブラックリストに載ってしまい、その後、車や家のローンが組めなくなるというおまけつき。

つくづくと豊かな国ではない、日本です。
Commented by cazorla at 2015-05-03 04:33
sakura-saku-tiruさん

奨学金制度 in Europaはほんとうにいいと思います。 ドイツの大学で 医学部を出た方のブログを読むとさらに 外国人枠もちゃんとあって。
アメリカに留学だt お金がすごくかかるけど ヨーロッパなら 反対に 出費がほとんどなくなる。
高校からすでに 奨学金があります。
職業訓練所でも 場合によっては奨学金 もしくは 交通費が出ます。

今度 しっかり どうやって ヨーロッパ留学を実現させるか というのを調べたいと思います。
かなりAちゃんが 行きたいというので 少ししらべたりしたのですが。
たとえば 高校の資格をどういうふうに スペインで 証明するかとか。

返金しなくてはならないのは かなりきびしいですね。
大平さんの時代にメキシコ学生をたくさん 東大筑波大に連れてくる約束をしたそうですが
まず 国内学生の奨学金を充実してほしいですね。

Commented at 2015-05-06 18:36 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by cazorla at 2015-05-07 05:42
みなみふらんすさん

こんにちは。や
駐在員やその奥さんとして住むのと そうじゃない場合って随分変わりますね。
アメリカなんか特にそうだと思います。 
リュックひとつで入国しようとすると 面接が2時間くらいとか。
あと その国に対するイメージ。
日出ずる国と言われるくらい遠い日本に来るヨーロッパの人は やはり 限られていると思います。
イギリス人だったら 企業関係 官庁関係 教師。 紳士たち。
でも スペインに住んでいるとイギリス人はかならずしも紳士じゃない。
お酒が安く飲めるから 朝から ウィスキーのボトルをスーパーで 買っている刺青の人。
サッカーの応援をして イギリスが負けると いろんなものを壊す。
先日 ローマで 歴史文化遺産に指定されている噴水を壊したイギリス人グループがいました。

社会保障は
スペインはやはり貧しい国だから 子供に対する援助も ドイツなんかに比べるとかなり低いと思います。
だから少子化がますます進む。
でも 医療にかんしては 最近 ちょっと悪化したとはいえ
まだまだ かなりの水準でヨーロッパ各国からわざわざ手術をしに来るくらい。
貧乏なのに またまた出費。たいへんです、スペイン国歌。 

ありがとうございます。

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by cazorla | 2015-04-28 20:48 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(4)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla