「ほっ」と。キャンペーン

ミカンとマリ 19歳の女の子の心を支える犬たち

コルドバで 勉強してる娘が夏休みで帰ってきた。
犬さんを連れて。
その犬って 一緒に住んでる ダミアンのではなかったの?
でも まあ 想像してました。
しょっちゅう Facebookに写真を載せてるし。
チワワと アンダルシアなんたらという種の雑種。
私は思わず げっ 醜いやん と心ないことを言ってしまいました。

母は昭和2年生まれ。
ちょうど 娘くらいの時は 戦争が終わりつつある時期。
そういうときに 雑種の犬と仲良しになっていた。
うちでは 兄(私の叔父)が 雑種を好きではなかったので
飼うことができず それで町をうろうろして 
毎日 母が お風呂を沸かすときに来ていた。
昔のお風呂は 母屋からちょっと遠くにある。
そして 戦時中は薪の質が良くないので ずっと火の番をしていなければならない。
ハンカチーフで 髪を束ねた母の背中にそっと寄り添う その犬の写真が一枚だけ残っている。
名前をマリと言う。
その犬の眼差しに 娘の犬は生き写し。

だからか 母は一目見るなり
なんてかわいいの
と うっとりした。
娘は勝ち誇ったように 
『ほらね ミカンはかわいいのよ』 と言う。
そう ミカンというのが この犬の名前。
mikan。
娘はアレルギーがあったので 主なる食べ物は 母乳だった。
でも 2歳のときに私が妊娠したので授乳し続けることが困難になった。
娘は苦しんで おっぱいが恋しくなるとミカンを狂ったように食べた。
娘は ことばの遅い子供であったので
みかんとすらすらとは言わず 『み』と『ぴ』の間の音を強く発音し
ピッカンと聞こえた。
一度に五つも六つも食べた。
みかんが 母乳の代わりになるのかどうか
その形が おっぱいの形に似ているからなのかどうか
口の悪い友人は 私のが小さいので 同じ形のものだと思っているのだと言う。
息子は ごく自然に 母乳をやめると同時に牛乳を飲み始めたが
娘は 牛の乳は アレルギーだったこともあって みかんになったのかもしれない。

みかんは 失った愛を取り戻すおまじないにも似ている。



そして 今日は 母の誕生日。
娘と息子二人 そして ミカンと お祝いをした。
88歳 米寿です。



e0061699_02023248.jpg





e0061699_01451914.jpg
少し小さくなった母。






e0061699_01480942.jpg




[PR]
トラックバックURL : http://cazorla.exblog.jp/tb/23299855
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by anohiwa at 2015-06-21 13:10
米寿、、、、スペインでは、日本にもあるような、そういう区切りの呼称ってあるんですか?
結婚何年目、、とか。
でも、還暦を過ぎてから、外国に行って暮らすという事は、人生で最大の選択ですよね。
若い頃なら、勢いで何とかなるけれど、思うに任せない身体と衰えた頭で、異国に飛ぶって、すごい事です。
還暦過ぎた私には、想像も出来ないほどの大きな決断です。
娘を頼りに、、、、しかし、頼り過ぎてはいけないし、ことばの問題もあるし、、、、考えただけでも、カソルラさんのお母さまの偉大さに敬服します。

写真で見ると、お元気そうなお母さま。
どうぞ、これからも、元気で過ごせると良いですね ^^)

親子の関係、特に、母と娘は、、、いろいろあるよね。
心の底に、愛情があれば、何とかなるのかな?
よく言い合いをしている私と、娘たちのように、すぐに元に戻って普通に話が出来る、、、って、素敵だなぁ~ って、思います。
カソルラさん、どうぞ、無理をしないでね (^_-)-☆
Commented by mamoei at 2015-06-21 22:09
こんばんは。

お母さま、とってもお綺麗、お上品。
益々ファンになりました。
あのね、、母の顔とダブりました。

米寿おめでとうございます!
ずっとお元気で。
Commented by liebe at 2015-06-21 22:28 x
母達の育った時代は、戦中戦後という事もあり、物質的に貧しく、敗戦を迎えた日本は価値観を崩壊、その混乱の中、目まぐるしく国は成長(変化)していった。乙女だった母達は女性になり恋をし、結婚をし、子供を産み育て、いつのまにか老婆になった。私の母は酷い人でしたが、私が彼女の母親だとしたら「よく頑張ったね」と抱きしめてあげたいと思う。貴女のお母様hug&kissを贈ります。お誕生日おめでとう!
Commented by organicfarmvlc at 2015-06-22 06:10
米寿ですか。おめでとうございます!
何のケーキなのかと気になります。ふふふ。
お母様、父よりも一歳年上なのですね。最近、お元気なかったようですが、お母様も異国の地で知らないうちにストレスが溜まっていたりして。
先日、85歳の素敵なマダムにお会いしました。マドリードの大邸宅を処分して、「田舎に住んでヤギを飼ってチーズを作るわ!」と張り切っていらっしゃいました。
私よりも元気溌剌で、圧倒されました。
その歩きやすい靴でできるだけお散歩して下さい!お母様にもCazorlaさんにもいい事尽くめですよ。なんて、私は最近、家に閉じこもりっきりで、運動不足が酷いんです。私の分もお散歩してください。
Commented by cazorla at 2015-06-22 06:32
> mamoeiさん

ありがとうございます。
すごーく おばあさんになっちゃって って気にしてるので
そういうコメントいただいたことを言えば 喜びます。
78まで 自分が 年をとった人なんて思ったこともなかった人なんで。

Commented by cazorla at 2015-06-22 06:34
> liebeさん

母はよく 今頃のひとはいいわね 40になっても
お嬢さんみたいな格好をして
と言ってます。
あのころは 青春なんて ないも同然 その上若い
と言われる時代も少し
あっという間に おばさんのような生活。
そして 学校時代も軍需工場で働いていたし
大変な時代を生きて来た人たちなんですよね。

ありがとうございます。
Commented by cazorla at 2015-06-22 06:38
> organicfarmvlcさん


ケーキは 手抜きで
メルカドーナのアイスクリーム・ウィスキーケーキです。
けっこうおいしいです。
寝坊して作る暇がなかったのです。

ストレス多いかもしれないですね。
外に気軽に出ることもできないし
ちょっと軽く話すこともできないし。

そのマダム あの本を出している あああ 名前が出てこない。。。
あの方みたい。 母もその人の本 何冊かもってます。

ありがとうございます。
Commented by cazorla at 2015-06-22 06:41
> anohiwaさん

結婚は いろいろ あるみたいですが
年齢に関してはないですね。
どうしてでしょ?

外国に行ったこともなかったひとが 決心するのだから それはすごいのかもしれないですね。
だいじにしなくっちゃ と思います。
Commented by inuman at 2015-06-22 21:30 x
おやおや!
ひさしぶりにブログをのぞいたらこちらもお誕生日。
おめでとうございます。
お母様、よい表情されてますね。

我が家も、今、母が来ています。
7月いっぱい滞在予定です。
なかなか東京の家を片づける気にはなれないようで、
しばらくは行ったり来たりになりそう。
まあ、動けるってことは幸せなのかもしれません。

みかんといえば、子供が小さい時、
「かーかー」と言って僕にみかんを差し出しました。
「皮をむいて」という阿波弁なのですが、東京育ちの僕はそれがわからず。
カミさんから教えられて初めて知りました。
なんてことを思い出しました。
Commented by KAERU_STORE at 2015-06-23 01:44
お母様がミカンさんを見てうっとりした表情をされるのは
もしかしたら、もしかしたらですが、これからの生活の光になり得るかもしれないと、ふと思いました。
私が母と過ごして感じるのは、話しかけることは大切ですが言葉はさほど重要ではなくなっていること。話しかける側の表情や声のトーン、手を握ったりハグで伝わる体温。
母の場合ですが、少し安心してくれる気がします。
ミカンさんは言葉は無くても、優しい目でお母さんを見つめてくれる。そして撫ぜると温かく寄り添ってくれるかもしれない。
以前ニュースでお年寄りが介護犬や猫を抱いた途端、硬かった表情が一変するのを見ました。
心が優しくなるのだと思います。

お母様は70代で海外へ移る決心された強い女性。
そしてそれを望み実行した貴女も強い。
きっと、きっとやっていける。
支えてくれる家族がいらっしゃるんだから。









Commented by cazorla at 2015-06-23 04:34
> inumanさん

こんにちは。 こちらも というのは そちらも?
動ける間はいいですよね。
東京とそちらだと ちょっと距離がありますが 
それでも 旅は楽しい。
楽しいと感じられれば。
そして そのまま もっと長期滞在になったとしても
帰るところがある というのは いいことだと思います。
母が ちょっと不機嫌になるのは やはり 帰る自由
ここを去る自由がないからでしょうね。

Commented by cazorla at 2015-06-23 04:40
> KAERU_STOREさん

コメントありがとうございます。
そういえば 癒し用の犬とか猫を貸す会社の記事を昔読んだことがあります。
生きているもの
って そこからある種の波が出ていて 癒してくれるんですね。
赤ちゃんとか 子供もそう。
(嫌いだとまた別問題かもしれませんが。)
Commented by sakura-saku-tiru at 2015-06-23 20:53
こんばんは。

お母様、お誕生日おめでとうございます(ました)。

そういえば、我が父も6月18日が誕生日でした。
6月って父の日もあるので、いつもどっちかで何かしようと思いながら、どっちも忘れている。

父は昭和8年生まれ。まだ元気なので油断していますが、後悔しないように、何かしておきましょうと思いました。

お母様、お幸せそうです。良い記念になりましたね。
Commented by cazorla at 2015-06-24 02:49
> sakura-saku-tiruさん

ありがとうございます。
同じ ふたご座ですね。
ちゃんと ケーキを作ろうと思っていたのですが
学期末で 気がつくと お誕生日。
いつも まにあわせのお祝い。 米寿だから
ちょっと特別のことをしようと思っていたのに。
後悔しないようにしたいのですが
どっちにしても きっと 後悔しちゃうんでしょうね。
名前
URL
削除用パスワード
by cazorla | 2015-06-21 02:15 | 思い出 | Trackback | Comments(14)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla