パンツをはいてきてください

経験がないと 想像する にしても限界があるんだな と 子供時代を思い出して考える。
なぜか ずっと心の隅に残っている言葉。

小学校の教室には二つ黒板がありました よね?
昭和40年台の小学校。
1967年。 チェコのプラハの春よりも前。
授業に使う 真ん前の黒板と 窓の正面の壁の連絡用の黒板。
連絡用の黒板に書かれたことば。

『上村くん(仮名)は パンツをはいてきてください』

違和感があったから そのことばが残ってる。
それは 小学校一年生の教室。
上村くんはいつもニコニコしていた。
なんとなく 大人な イメージがあった。
当時は クラス名簿というのがあった。
多分 今は無くなってるはず。(ですよね?)
個人情報保護法施行の後 無くなったと思う。
クラス名簿には 生徒の氏名 両親の氏名 職業と住所 電話番号。
やたら 国家公務員が多いクラスだった。
そして上村くんは お母さんとは苗字が違ってた。
でも それが何を意味するのかは よくわからなかった。
うちの母なんかもきっと そういうことは考えたこともないと思う。
そういうことに無頓着な人だったから。

でも 今 想像する。
上村くんとは あまり遊ばないようにしなさい と
言うような うんざりするような親がいたに違いないと。
私は 人とうまく付き合えない 昭和40年には少数派の一人っ子だったし
口も重くて ことばが出てこない。
そんな私と 上村くんは話していた。
私が おしっこを教室でしてしまった時も
まあ そういうこともあるわな と達観していた上村くん。

そういう大人の上村くんに対して
先生が 40歳くらいの いかにも教師的な女性だったけど
連絡用の黒板に書いたことば。

『上村くんは パンツをはいてきてください』

今 想像する。
お母さんが疲れていて 洗濯物がたまっていても
上村くんは何にも言わなかったんだと。
まだ 自分で洗うには 7歳は 小さすぎた。

クラスの男の子が 『お前 ぱんつはいとらんのか』と笑っても
女の子が さも軽蔑したようなしかめ面をしても
やっぱり 笑っていたし 相変わらず パンツを履かない日の方が多かった。

もしもその先生に想像力があれば 黒板にそんなんことは書かなかったと思う。

私は 人前で話せない子供だった。
話そうとするとうまく息ができなくなる。
ある日 先生が 浦島太郎の話を知ってる人は手を上げてと言った。
私は (もちろん)知っていたけど手を上げなかった。
『前に出て話したりさせないから 知ってる人は 手を上げて』
と言ったので しょうがないので手を上げた。
すると すぐに私を当てて 『前に出て 話しなさい』と言った。
騙したのだ。
私は前に出て 話そうとしたけど 声が出なくて 息ができなかった。
先生はしょうがないので 自分で 話して ところどころで 私に 『そうね?』と
確認して その度に 頭だけで頷いて そして席に着いた。
その時の 体の感覚を未だに覚えている。
あえて 子供を傷つける必要がないのに
傷つける
とは言わずに 教育という。

私は今では 結構 人前で話すのも平気になったし
ラジオに出て 馬鹿みたいにしゃべったりしたこともある。
でも 先生のおかげです ではなく 単に歳をとって そういう時代に入っただけ。
多分 上村くんも今では パンツを毎日履いてると思う。
そして まあ ああいうこともあったなーとニコニコしているに違いない。
そうだといいなと思う。


e0061699_08454318.jpg

同じ時代のスペインの子供たち。
この遊び 今では 禁止になっているそうです。





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Commented by tamagoneko at 2015-11-08 10:15
幼稚園の2年間を外国で過ごしました(現地の幼稚園に通っていました)
なのでいわゆる「日本の子供がその頃に身に付ける一般教養」があれこれ抜け落ちた状態で日本の小学校に入学しました
で、当然そこに起因する失敗を色々やらかす訳ですが、先生が「tamagonekoちゃんは外国にいたのだから、知らなくても(分からなくても)しょうがない」みたいな事をみんなに言うのですね
なんだかとてもバカにされたような気がして傷ついた記憶が・・・
先生はかばっていたつもりなのかもしれませんが・・・
先生の「想像力」の方向が間違っていたのか、私がひねくれた子供だったのか(笑)
Commented by TAKE○△ at 2015-11-08 13:02 x
スペインの子供たちの遊び、写真のやつ(“馬乗り”って言っていたな)
私も小学校の頃よくやりました。
駆け足で馬に飛び乗るやつ、つぶれなければ馬の勝ち。
確かに危険なところも有るかも、痛い思い出も有るけれど
楽しかった方が多い思い出です。
Commented by liebe at 2015-11-08 16:48 x
日本の教育って、教育ではなくて矯正だと思う。給食にしても好き嫌いはダメ吐いても泣いても食べさせる(拷問ですよね)。中間期末の成績順を壁に張り出すとか何になるのか。学校は覇気を奪う所になってる。私、小学生時から何でもかんでも、納得できるまで質問しまくるし、従わなかった子供でした。とうとう高校の時、担任に「お前みたいな女、石女になるんだぞ!」って罵られた。許される??(石女ってわからなくて帰ってから調べたっけ(笑)。経験値と想像力が比例するなら、幼児教育に拍車がかかる日本…もうお先真っ暗ね。
Commented by アンジー at 2015-11-08 23:53 x
☆ こんばんは~☆


なんで みんなの 見る黒板に そういう デリカシーの ない連絡? を 書く必要が あるのでしょうか (怒) 個人的に 連絡帳に 書いて… お母さんに みてもらってね! って言えばいいだけじゃないのかな!!

今そんなことやってたら 大問題! ですよ (-_-#)


私の 小学生時代にも パンツはいてない 男の子が いてました 韓国の子だとたかな( そういう差別的なことじゃなく… 事実です )


学校の先生なんて いちばん想像力が 要る職業! なんじゃないのかな って 思います


はり 思うに… どんな先生に当たるかが 大切! ってことですね ♪
うちの場合 息子は 当たりの先生が 多かった!かな… 娘は 残念ながら… でした
Commented by antsuan at 2015-11-09 06:53
そういえば、七歳の時に福島の田舎から出て来たわたしも、小学校時代中学時代、それぞれに先生のことばで傷ついたことがありました。

ラジオに出たことがあるんですか、何の番組だろう?
Commented by antsuan at 2015-11-09 10:51
社会環境を理解しようとしない教育者は失格だと思います。

しかし、昔の日本人はどうやって相手の気持ちを思い遣る心を培ってきたのでしょうね。

ツイッターで『女のプロになりましょう』http://cazorla.exblog.jp/4102925を貼り付けました。ご了承下さい。
Commented by cazorla at 2015-11-10 02:17
> tamagonekoさん

そういえば うちの娘は4歳でスペインに来て全く言葉もわからず状態だったけど
特別言語教室に毎日一時間行かせられた以外は 特に特別扱いされなかったみたい。
移民も多いし 『違う』というのが特殊なことではないのかもしれない。

かばって言ったつもりでもそういうことになっちゃうんですよね。
実は 小学校とか幼稚園の先生が一番難しいし 知識というかいろんなこと知ってなきゃいけないんだなと思います。 教えることなんて 実は大抵の大人が知ってること なんだから。 でも 教えることじゃなくて 子供達がどう感じるか そういうことが一番大事な先生の知識なんだと思う。 
Commented by cazorla at 2015-11-10 02:19
> TAKE○△さん

ちょっと危険があったほうが 楽しい。
もみ合ったり 体をぶつけたりは 加減があるけど
兄弟が少ない今 そういうのが分からない子が多くって
事故があったのかもしれないですね。
なんでも禁止になって つまらない。
公園の玩具も 安全なものばかり。
Commented by cazorla at 2015-11-10 02:23
> liebeさん

うまずめ。。。ですよね。 先生 本当に自分で言ってることわかって言ってるの?
質問しなさいって言っても 先生が 待っている質問をしてほしい。
そういうのが読める生徒が可愛がられたり。

好き嫌いもそう。 本当に食べられない ってあるもの。
私は いい子だったから 全部口に入れて 牛乳で飲み干して 歳秋!

Commented by cazorla at 2015-11-10 02:26
> アンジーさん

そう 先生次第。 うちも3人いるから よくわかる。で 運のいい子って
末っ子ですが 同級生にも先生にも恵まれました。

さすがに今はそんなこと書く先生はいないですよね。
その先生 普通の人なんです。 特別 意地が悪いわけでもなく。
でも やっぱり傷ついたなー。
Commented by cazorla at 2015-11-10 02:28
>あんつぁん

ラジオは こちらの地元放送です。
お肉屋さんが出て うちの店は田舎だけど 客に日本人がいるぞーって。
そういう番組。

社会の仕組みの中で覚えていたことがいっぱいあると思います。
おじいさんおばあさんから学んだこととか。そういうのが今はない。
Commented by NT at 2015-11-10 20:24 x
 私の小学校の頃も理不尽な事を平気で言う教師がいました。
「○○君がそう言ったから」という子がいると
「○○君がいったらここから(3階の教室)から飛び降りるのか!」とか・・・
もし私にそんなこと言ったら、いつでも実行してやろうって思ってたんですけど
教師の方も相手を選んでいたようで私には絶対そういうこと言わなかったですけど(苦笑)
 昔、フランス駐在日本人の家族のことを書いた本を読んで知ったんですけど
フランス人は寝る時パンツをはかないんだとか。息子さんがフランス人の友達の家に泊まりに行った際にパンツをはいていることをからかわれたって記されてました。なので私が黒板にそんなこと書かれたら「フランス風ですの」って対抗してしまったかも。子供の頃ものすごく生意気だったもんで(笑)
Commented by おーやま at 2015-11-11 02:52 x
石女が気になる...

フランス人が夜 履いてないっていう話は知りませんでしたが、1年生の女の子が、ある日 履いてなかったんですよ。
土曜日で、学年末の発表会の日で、親は外で昼ご飯に用意されたクスクスを食べていた。子どもたちが騒いでいて、何かと思ったらベッティがスカートまくってる。そのうえパンツはいてないと息子が。その子のお母さんに、急いで耳打ちしにいったら ああ知ってる。朝忘れちゃうのよね。初めてじゃないわよ。と余裕の対応だった。
寛容だ と感心しつつ
このご時世、女の子ってことで もっと気をつけた方がいい気もしました。

親になると分かるけど
時にはサディスティックな気分がむらむらっとわき起こる事もある。

かそるらさんの先生も、いつもは話さないかソルラさんが挙手したとき
むらっときちゃったのかもしれない。

上村君はりっぱですね。
Commented by cazorla at 2015-11-12 04:09
> NTさん

「○○君がいったらここから(3階の教室)から飛び降りるのか!」って先生が言ってたんですか? そういう うざいガキってよくいるけど 先生が言ったらまずいでしょ? 笑 NTさんの先生ってかなり若い世代? 今48くらいのいわゆる新人類とか言われたような人? でももっと上世代でもいるんでしょうね。 そういうの聞いたら私も 飛び込みしたくなっちゃいそうです。

フランスのパンツの話。 知らなかったけど そういう俗な人はおフランスに弱いから いいかもしれないですね。 一時期 健康のためにパンツを履かない健康法もありました。 もしかしたらパンツを履くって とってもクリスチャンなことなのかもですね。 さすがフランス。 何で笑われるかわからない。 
Commented by cazorla at 2015-11-12 04:23
> おーやまさん

でしょ? 石女 きになるよね。 その先生 どういう気持ちでそういったんだろう。 私は『大奥』を見てその言葉を覚えたんで その先生は 大奥の年上の意地悪な局を演じたいんか と思った。

フランスってまだまだ 性犯罪ってないんだろうね。 デンマークとか ドイツ イギリスは 多いらしいけど。 でも やっぱり 危ない感じするよね。 かいとくん びっくりしちゃったんだね。 ジャンコクトーのお話に出てきそうな場面。 
そうね サディステックな気持ち。 人間って 怖い。自分の中にもあるし 娘に対しては かなりサディゥティックに怒っていた時もあったなぁと。
Commented by アンジー at 2015-11-12 10:12 x
☆ こんにちは~☆


なんだかおパンツ話で 盛り上がってますやん!?
私も もういっちょかみ! させてね


私も このあたりの方々の集まりででも… つい根が サービス精神たっぷり!なんで… おパンツ話とか シモネタ話して キャッキャッやるんですが…
すると そいいう私が 嫌いで 鼻っ柱へし折ってやれ なーんて 思うおネエサマが 違う場所で その私の話を 脚色して ( めーっちゃ下手に変な話に 変換!して 噂話として 布教!するんですよ で JAさんの グランドゴルフ大会とかに 参加した私に… うしろ指指して 楽しむんですよ(-_-#) 寂しい方々です ご自分のため もっとまともな 趣味もたれた方が よろしいかと 思いますが ね!!
Commented by NT at 2015-11-12 12:09 x
私は昭和39年生まれの51歳。
なのでその頃の教師は充分に歳のいった奴でした。
わけのわからないこと言う人とかイジメ体質の人とかは年齢&時代に関係なくいるもんだと思いますね。
Commented by liebe at 2015-11-12 14:40 x
「石女」先生40歳くらいの男性で担任。実家はお寺。今風に言えば極右風なご指導をなさる先生。私(自慢じゃないですよ)、入試の成績はトップ。石女先生、やたらと毎朝絡んできてたんです。やれ機嫌がわるいな~とか、髪型がきまってるな~なんて。真面目にこちらが理論的に質問すると可愛くなかったんでしょうね。教師が生徒に何を求めていたのか…でも途中から私グレてね…卒業危なかった。その時既に担任ではないのに自分の首をかけて庇ってくれたんです。「あれだけ出来た生徒がこうなるまで助けないのは教師の怠慢だろ!」って。実は恩人です。
Commented by cazorla at 2015-11-12 21:06
> アンジーさん

嘘じゃないけど 本当の話でもない。
そういう微妙なところで 話が膨らむって ありますね。
そして 話しながら だんだん 歪めてるってる事実を忘れて 自分は悪くないと思ってしまう。
あとね 同情したふりして いろいろ言ってくる人とかね。

Commented by cazorla at 2015-11-12 21:08
> NTさん

結構歳近かったんですね NTさん。
ということは かなりですよね その先生。
いつの時代もいるんですね。
Commented by cazorla at 2015-11-12 21:11
> liebeさん

もしかして その先生 良心の呵責感じてた? とか。
極右的な人って意外といいところもあるんですね。
でも 文学的ではない人ですよね。 きっと石女っていう言葉が 
どういう言葉か はっきりわかってない 非文学な人だったんですね。
Commented by アンジー at 2015-11-13 05:48 x
☆ おはようございます ☆


そうですよねっ! 女子生徒に 石女! は ないですよね…
そういう言葉は… ご亭主が 自分の妻に 対して言ったり 姑さんが 嫁殿に 言ったりして 使う 言葉ですよね~

今じゃ 超差別用語! で とんでもない 全世界の女に 対して の 冒涜ですもんね それに 今じゃ そういう方々が 増加の 傾向? だし
敢えて この世に 子孫を 残さない人たちも いてるみたいだし 同性婚も 容認… OK で それも 多様な 人生の個人の選択肢の中に 入ってるような 時代に 突入した感あるし ね~


昔は 嫁いで 3年… 子なきは 去れ みたいな 言葉ありましたですよね?

時代も 人も 変わったんですね
ついて行くのが大変 ですよね!!
Commented by cazorla at 2015-11-13 17:16
> アンジーさん

おはようございます。 それって 女は子を産む機械のあの発言と一致ですね。
悪気ないんでしょうけど 悪気ない分 たちが悪い。

子供がどの程度傷つくか・・ わからないし。
それは 私自身も。 ああ 母として かなり傷つけてきたかもって。
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by cazorla | 2015-11-08 08:47 | 思い出 | Trackback | Comments(23)