痛み

ニュージーランドの近くの小さな島には 人の痛みが自分の痛みとして感じられる人々が住んでるんだそうです。
昔は そういう種類の人が あちらこちらにいっぱいいて 
人が殴られるのを見ると痛いって感じてたんだけど
そういう種類の人はなかなか こういう世界では生きられなくて 絶滅してしまったらしい。
でも 同じ人間だから 若干どこかに遺伝子が残っていて たまに生まれてくる。
娘の同級生が そうで 人が食べてると つい口がもぐもぐ動く。
美味しいも感じる。 
楽しいことも。
ただ 痛い とか 悲しいも感じるから 辛い。
実は 私もそこまでではないけど 痛いを 若干感じる。
だから サスペンスが 見られない。
人が刺されると 痛くて 息ができない。
首を絞められると 息ができない。
子供達が 喧嘩をして 誰かが 誰かを殴ると
台所で 痛みに身悶えする母親が いる。
子供達は それを私の演技だと 最初は思っていた。
喧嘩しないための。
いや そうじゃないの。
痛いんだって。
本当に。
だから 喧嘩をするときは ほぼ口論で殴りたいときは 私の不在を確かめる。
確かめる間に 喧嘩の原因がなんだったか 忘れて どうでもよくなることもある。

実は これは きょうたちゃんの記事 douleur ドゥルー/ 痛み にコメントとして書いていたら
あまりにも長いので 自分の記事にしてしまった。

人の痛みをわかる人になりましょう なんて 小学校の時 習ったけど
現実的には 人の痛みなんて わからないし
いちいちわかっていたら 痛くってしょうがない。
それでも できることなら 誰かの痛みを少なくする方法があればいいな と思う。

生まれてくる痛みと
産む痛みは どっちが大きいのだろう。
母のこの体に私がいた時のことを思うと泣けてくる。
天気が良いので 母をお風呂に入れました。


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日本から持ってきたろうそく。
日本のろうそくは 芯の長さとロウの量がきちんと計算されて
後に何も残らない 世界で唯一の ろうそくなのだそうです。


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Tracked from nice!nice!ni.. at 2016-03-17 17:15
タイトル : douleur ドゥルー/ 痛み
「痛い」、てミステリアスなことばだと思う。 体温計のように計る器械もないから 自分の「痛い」がどのくらい、そしてどんな痛みなのかを相手に正確に伝えるのは不可能だ。 日本にいるとき医者に 「きりきりした痛みなのか、それともずどん、という感じの痛みなのか」 なんてことを聞かれたことがあるけど、 きりきり、ずどん、でさえ、わたしの思うきりきりが、医者のいうところのきりきりと同じだという保証はどこにもない。 子どもが、カラダのどこかが痛い、という時は...... more
Commented by liebe at 2016-03-14 14:49 x
私だけじゃなかったんだ!そう痛いの!バイオレンスやホラー、サスペンス映画見てたら大変んなことに。処刑シーンを間違って見た時の衝撃ったら…。泣いてるシーンでは、感情移入していないのに、勝手 に涙が流れて困る。虫さえ潰せないの。子宮から産道を通る苦しみは、窒息感と恐怖に包まれていました。孤独というものを感情ではなく、皮膚で感じていたな。ここだけ覚えてるの。その時、これから人の世を生き抜くための、覚悟をするのかな。
Commented by kyotachan at 2016-03-14 18:41
ななな、なんということ……!
ということは cazorla さんや↑上のコメントの liebe さんはニュージーランドに住んでいた種族の末裔っ?ってことっ?
人が痛い思いをしているのを見て自分も痛い、と思うことはわたしにはあるのか?と考えてみて、子どもたちが痛い目にあっているとき、自分をそこに投影して痛い気がする、ということはあるかもしれないけど、でも、それはあくまでも痛みを想像してみているだけのこと。
同苦、ということばがあるけれどこれは人の痛みを想像してみる、ということなんだね。おっしゃるとおり、人の痛みをほんとうに感じてしまったらしょっちゅうどこかが痛くてたまったもんじゃない。
産む痛みはもうすっかり忘れたけど生まれた人たちはしょっちゅうあっちこっち痛がっています。あれ。そういう話じゃあなかったっけね。
Commented by cazorla at 2016-03-14 19:28
> liebeさん

同じ人がいた!! よかった。
一緒にもぐもぐだけだったら いいんだけど。
いいことだけ 感じられたら 幸せ倍増なのにね。
私も 殺せない。
蜂が入ってきたら 私 必死で外に出す。
そうじゃないと 夫に殺される。
夫は夫で ハエに触られただけで 腫れ上がる特殊な体だから
夫婦で ちょっと変かも。

子供時代のある日の夕暮れを肌で覚えてます。
あれが 初めての孤独感だったのかな?
覚悟を感じる機会が多い分『覚悟』について考えられますね。
覚悟なしに 始められない。
Commented by cazorla at 2016-03-14 19:30
> きょうたちゃん

昔は そういう人が 世界中にいたらしいんだけど
そういう人は 戦争なんかで生き残れなくて 少数派になったらしいのです。
こういう人って 難しい 生き続けるのが。
でもね 楽しいことも
美味しいことも 感じられるから 食べなくても 外から見ただけで
いいレストランかどうか わかっちゃう。

Commented by おーやま at 2016-03-14 23:35 x
人の痛みや喜びを感じる人たちのこと
どこかで読みました。どこだったかな。

平和な調和のとれた世界なら そんな人たちも
生き延びられたのにね。
そういう種が栄える時代がくるといいな。
Commented by cazorla at 2016-03-15 02:11
> おーやまさん

そういう人ばっかりだと 戦争なんて絶対起きないものね。
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by cazorla | 2016-03-13 22:52 | 思うこと | Trackback(1) | Comments(6)