オレンジジュースの物語:何がきっかけで人生が変わるのかわからないなという話


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ずいぶん昔、北杜夫が書いたおとぎ話のような小説にオレンジジュースの大好きな王子様が出ていた。
多分1970年頃。
あの頃はオレンジジュースというのはとてもおしゃれなイメージがあった。
そもそもネーブルオレンジだって結構高かったし、それを絞ってジュースにしてしまったら一瞬にしてお楽しみが終わる。
まず、ジュースになんてできなかった。
北杜夫の書いた小説は、確か素敵なおっぱいを持った人を募集するのだ。
そして、やってきた女性はおっぱいは小さいのだけれど、触ると国中が揺れ動くようなサイレンのような声をあげるという話。
そういう意味不明のストーリーとは別に私はその頃からオレンジジュースに憧れを抱くようになった。
その北杜夫のお話を読んで以来。
しばらくして1976年にオレンジジュースを飲んだ時、イメージしたものと違っていた。
もっと甘いと思っていた。
それは私がオレンジジュースを飲みたいとずっと願っていたので母だか父だかが絞ってくれた生ジュース。
だって生なんだもの、そんなに甘くないだろう。

ところがスペインのこのオレンジジュースは甘すぎる。
甘すぎると言っていいくらい甘い。
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一人分、オレンジ3個。

知人がオレンジジュースが原因で離婚した。
実際はオレンジジュースだけが理由だったわけでもないのだけれど。
それでも、きっかけはオレンジジュースだった。
奥さんはオレンジジュースの崇拝者だった。
毎日朝オレンジジュースを飲むのを日課にしていた。
夫はあまりオレンジジュースが好きではなかった。
嫌いというわけでもなかったのだけれど、毎日飲むのは面倒だった。
それでも奥さんは毎日用意した。
しぼりたてのオレンジジュース。

そして夫は腎臓だかどこだか知らないが石ができていた。
医師は原因はオレンジジュースであると言った。
オレンジジュースってそんなに危険なのかい?
とにかく毎日同じものを食べるのはよくないらしいです。
炭水化物とかは大丈夫なんだけど、オレンジとか柑橘系はそれなりに刺激というか酸味があるから。

というわけで離婚してしまった。
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バランスの悪いことはよくないのかもしれないですね。

2017年に私はスペインに住んで、好きなだけオレンジジュースが飲める状態で生活しています。
森瑤子がイメージすれば実現すると言ったけど、もう少し別のことをイメージすればよかったかも。

まあ、いいけど。







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Commented by antsuan at 2017-04-23 16:22
そのスペインのオレンジって、蜜柑よりも甘いのですか?

>イメージすれば実現する。
確かに、葉山港にヨットを置きたいと小さい頃イメージしていました。まさか実現するとは思っていなかったけれど、実現した今は、船に乗る暇がない。('_;)
Commented by cazorla at 2017-04-23 23:22
あんつぁん

時期にもよるし、生産した場所にもよると思うのですがとにかく甘いです。もし、瓶詰めにしていたら、砂糖を入れたに違いないと確信すると思います。

で、ねぇ、あんつぁんってどうして小さい時にヨットなんてイメージできるんですか?お坊ちゃんだから?私にとってヨットは刑事コロンボのドラマの中で殺人が起きる場所、アメリカのお金持ちが持っているものという認識でしたよ。

持ってるだけでもいいじゃないですか。毛沢東も本は読まなくても持っているだけで、知的になれると言っていたそうです。自分のものとしてそこにある、ということが結構人生を幸せなものに感じさせてくれるのではないでしょうか。いやー羨ましい。
Commented by lotosblume at 2017-04-24 16:50 x
cazorlaさん、こんにちは~

毎朝のオレンジジュースで身体を壊す・・・
お医者様がオレンジジュースが原因と言っているのだから、
その可能性がありますが、でも、それだけではないでしょうね。
ご主人は毎朝のオレンジジュースが面倒だったそうですが、
嫌々飲んでいたのなら、たとえ身体に良いものを食べていたとしても、
身体を壊すことでしょう。

それくらい、思考は健康に影響するそうですよ。
思考は体内に化学物質を生成するそうですから、食事中は特に注意が必要。
楽しいことや嬉しかったこと、日々の食事に感謝したりすると良いそうです。
何を考えているか、どのような感情を今持っているか、注意しなくてはなりません。

このご主人、毎朝オレンジジュースを作ってくれる奥様に感謝して飲んでいたなら、
もっともっと健康になったでしょうにね~

高齢の母を介護していて、感情の持つエネルギーを実感!
母が今どんな感情を持っているかだけに注意して介護しました~
嬉しい気持ちはエネルギーを生みますよ。
Commented by mimizu-clone at 2017-04-24 22:54
そうですね、良い方にも悪い方にも、何がきっかけで人生が変わるかわかりません。
でもそのきっかけに対して、その時にイメージしている方向に人生は変わるのだろうと思います。
それが些細なことであっても悪いイメージをしれいればそっちに転ぶのだろうし、それが最悪の事態だとしても良いイメージを持っていれば最悪を最悪と感じないから結果的に最悪という状況には至らないのだろうし。
Commented by cazorla at 2017-04-25 06:59
lotosblumeさん

母もね、スペインにすみ始めた頃はスペインくさいとか言って、いろんなものを拒絶してたんですが、今はなんでも美味しい美味しいと喜んで食べます。味覚も状況で変わるくらいですから、色々変わるのでしょうね。彼は奥さんのことを好きじゃなかったのではないかと思います。それでも結婚したのは、イメージする「正しい」結婚生活にうってつけの「正しい」妻だと思ったからではないかと。才媛なんです、彼女は。子供も3人いて、側から見るとものすごく「正しい」家族だった。彼は女性を好きになれない人だったんです。きっと彼女はふさわしい人と一緒にいれば最高の奥さんだと思います。無理しちゃダメですね。
Commented by cazorla at 2017-04-25 07:01
ミミズさん

意外と色々な要因って自分の中にあるものなのかも知れないですね。最近、「貧困女子」という言葉もあるんでしょ?貧困女子というのも、それってちょっと見方とか、生き方変えたらまた違うものになりそうな気がします。
Commented by alla_cam at 2017-04-25 19:02 x
いつも楽しく読ませて頂いています。そしてはじめてコメントします。
私の息子(今年20歳になります)が小さい頃、よく風邪をひいてお医者さんから薬をもらう度に、「オレンジジュース、飲ませないでください。お腹壊すから。」と言われました。普段はオレンジジュース大好きで良く飲むし、体に良いもの、という認識だったのですが、体調が悪い時に飲むと、胃腸にダメージがあるようです。
で、最近、夫が十二指腸潰瘍になりまして…、しばらく柑橘類を摂らないようにと言われたそうです。
Commented by cazorla at 2017-04-26 04:40
> alla_camさん

初めまして。コメントありがとうございます。そういえば、オレンジジュースって、赤ちゃん時代に便秘の時に飲ませてましたね。便秘の時はちょうど出ていいけど、体調悪いとお腹壊すんですね。風邪ひいている時って、ビタミンCという意識がありますから、なんとなく飲ませてしまいそうですね。

十二指腸潰瘍だと柑橘類はNG!!やっぱり、感じない程度でも酸がきついんですね。犬とか猫ってどんなに甘いオレンジジュースでも飲みませんよね。酸っぱい系がダメ出し、体もそういうものを受け付けないようにできているとか。

体調に合わせて食べ物も選ばなくてはいけませんね!ありがとうございます。また、コメントください。
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by cazorla | 2017-04-23 03:25 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(8)