大使館からの電話〜海外に住む年金受給者

年金を受け取っている人は毎年、お誕生月に現況届を提出しますね。
海外に住んでいる場合は、マイナンバーや住民票がないので、大使館に在留証明書を発行してもらいます。

申し込みは証明書発給申請書、在留証明願、現況届のハガキのコピー、住所のわかるもののコピー(身分証、光熱費の領収書など)、在留証明を送ってもらうための封筒と切手を大使館に送ります。

書類が大使館に到着すると、大使館から電話がかかってきます。本人の声を聞いて生きていることを確認したら在留証明を送ってくれます。

その在留証明と現況届のハガキを一緒に封筒に入れて日本の年金機構に送ります。

実は母は大使館からの電話を楽しみにしています。私以外の日本人と話す唯一のチャンス。
今回、11回目になります。もうすぐ90歳。
書類を木曜日に送ったので、母に月曜日くらいに大使館から電話があると思うと伝えて起きました。
すると、スペイン郵便事情を甘く見ていて、金曜日に大使館から電話がありました。
あら、はやい!

母は受話器を受け取ると
「ごめんなさいねー。
まさか今日電話があるなんて思っていなかったので、用意してなかったんです。
発声練習していないから、声がうまく出なくて。
声が変でしょ?もっと、本当は良い声なんです。
ね、あらあら声がうまく出ない。
まるでおばあさんの声みたい。
いやーね。こんな声じゃないのに」
と延々続けておりました。
大使館の人が「お元気そうですね。娘さんに変わっていただけますか」
と言っても
「え?|何?私耳がよく聞こえないからわからないの。
えーと、何をお話しするんでしたっけ」
などと言っているので、大使館の人がさらに大きな声で
「娘さんに代わっていただけますか’」と怒鳴っているのが私にも聞こえました。
受話器を受け取って挨拶しておしまい。
母が、「何にも質問されなかった。」とかなり不満そう。

笑い話のような話ですが、
やっぱり母は寂しいのかなーとちょっとキュンとしてしまいました。

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by cazorla | 2017-06-05 09:27 | スペイン年金生活 | Trackback | Comments(0)