どうして卵料理にナイフは使ってはいけないの?
2006年 07月 13日
子供達も 何とかフォークとナイフを使って食事をするようになった。
ちょっと前まで 小さく切った物をフォークで刺して食べていたのだが。
義父は マナーにきびしかったそうだ。 義父は ちょっとでもまずい食べ方をすると 「ボンバ」 殴っていたそうだ。 バナナを手でむいてゆっくり味わいながら 食べるのがバナナ好きの少年時代からの夢だった。 だから 子供達の食べ方には比較的甘い。 基本的な 口の中に物がある時は話さない と 何でも食べれば まずOKだ。
ただし 「卵料理にはナイフは使ってはいけない。」 に関してはきびしい。
「どうして?」と聞くと これは母も祖母も 厳しく言っていたから何となく譲れないんだよね。でもなぜだろう。」
で 原因を調べてみると 昔はナイフとフォークは銀だったから 卵の成分である硫黄で変色するからだそうだ。 でもフォークは口の中に入れるので ナイフほどは問題がない。 しかし 番などを使って 付着しないよう気をつける。
何気なくやっていることでも 原因がある。
インドでは牛は神様だ。
西洋人は 馬鹿げていると言う。
しかし 牛は大切な動労力だ。 飢えたからと言ってすぐに食べていたら 労働力を失うことになる。 インドでは気候ば 牛をそんなに繁殖させないからだろう。
イスラム教徒が豚を食べない。 ユダヤ教もだ。
この二つの宗教は 同じ地域で発展した。 この地域では豚は往々にして 菌を持つ。 だから汚れの動物として食べない。 基本的にキリスト教もこの地域を発祥の地としているが 発展はヨーロッパの地域だから この風習も消えたのだろうと想像する。
イスラム教徒は豚を食べないことでは有名で それなら 彼らを招待する時はチキンにしよう蚊なんて考えるかもしれないが イスラムの食事はもっと複雑である。 チキンにしても牛にしても きちんとした殺し方 聖なる殺し方で殺した肉しか食べてはいけない。 これも 食べ物がたくさんあるわけではないこの地域で 死んだ動物を食べて 病気にならないようにと言うのが原因だろう。 だから わたしの住んでる村に住んでいるイスラム教徒達は 車で5時間の所にあるアラブ系の肉屋に行かなければならない。 唯一 魚は食べられる。 コーランは魚について何も言っていないからだ。
全てのことには原因がある。
馬鹿みたい と言って心を閉じないで なぜだろうと原因を探していると 私たちの風習のなぜだろうに繋がっていく。
でもやっぱり5時間かけて肉買いに行くのは大変だと思う。
日本人はテーブル・マナーというと何か堅苦しいことのように捉えがちですが、食はひとつの文化、その食事がおいしいと思うなら、その食事を生んだ文化を最低限尊敬すべきだと思います。Cazorla さんの仰るように、どんな事にも理由がある筈ですよね。
でも日本にいると、スープは音をたてないで、スパゲッティはすすらないで、なんて言うと、何気取ってんの? みたいに取られないだろうかって、ためらってしまいます。
日本食にだって本当は、それぞれのマナーがあった筈なのに、最近の日本じゃ、そんな難しい事言わなくていいという風潮の方が強い気がします。日本のマナーが崩れてしまったら、他の国のマナーも理解・尊敬できないですよね。
私は、フォークとナイフの細かい使い分けはできなくても、皆と会話を楽しみながら、背筋を伸ばしてゆっくり食べる、そういう最低限のマナーがあれば、どんな国の一流レストランに行ってもそれなりにサマになるんじゃないかと思うんだけど…猫背で犬食べや、食事中のケータイ・メールは、やめたいですね。
でも5時間かけて肉を買いに行くのは、大変…
おもしろい考察でした。本当に勉強になります。
又新しい記事が! コメントが追いつきません(笑)too
肉はあまり食べないほうが良いですから。
どうしても体が要求して食べたい時だけ、5時間かけて買えば良いから、その制約は結局は儲けものです!
僕はビールを冷蔵庫に冷やしません。あれば飲んじゃから。どうしても飲みたい時だけ、5分かけてコンビニで買います。時間が違うやん(笑)
cazorlaさんのブログ勉強になります
たくさん知らないことかかれてじっくり読ませていただきますね
本当に何にしても理由がある!!ジダンの頭突きも 卵も!!!!
では 又来ますね ayapan
全部は解りませんでした。。。とほほ
南仏育ちらしいのですが 地方なまりはちょっと感じられたような
アナウンサーが綺麗に話すので余計そう思ったのかも
ジダンが話せば全てが格好いい!!
頭突きもかっこよくなる!!何て。。
私も、早速遊びにきました。昨日から、少しずつ、さかのぼって読ませて頂いています。面白い事、沢山かかれておりますね。
それに写真がきれい!スペインは、バルセロナしか行った事がないのですが、今後、色々回りたいと思ってました。
フランスもたくさんのイスラム教徒、ユダヤ教徒が住んでいます。うちの近所には、5件ほど、イスラム教徒の為のお肉屋さんがありますので、5時間はかかりませんが(笑)。
これからも、よろしくお願いします。
先日、友人とおしゃべりしている中で「スペ人って、切るときはちゃんと右手にナイフ、左手にフォークだけど、食べるときはフォークを右手に持ち帰るよね」と言ったら、「え、うちの主人はしないわよ」といわれてしまいました(涙)。やはりこれはバッドマナーなんでしょうか。イギリスなんかだと、もってのほか!ですよね。
宗教の教義が風土にもとづいたものであるって、わたしも同意見です。命を守るためのものでもあった。でも、世界中に民族が散らばって混ざってきても、それは引きずっていくのですねぇ...。豚も牛もおいしいんだけどなぁ。ザンネン。
教義を守ることが 目的になってしまうと宗教ってほんとにしんどいものになってしまいますね。 日本人みたいに 四つ足はたべないけど うさぎは 「鳥」ということにして 一羽 二羽 と数えて食べちゃう といういい加減さは必要だな と 思います 何て書いたらやっぱり怒られるでしょうね。