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木を守る女・カルメン セルベラ ・ミスから男爵夫人へ

昨日 ちょうど カソルラのはじっこのところを通ったら 道路拡張のために 木を切り倒していた。 移動させるのではなく 切り倒していた。 田舎というのは 時として 木とかそういう自然に対する愛情が薄い と思う。 自然はたっぷりあるから。 それでも しっかり育った木を倒すのは 悲しい。 そういえば セビージャも たくさん木を切り倒したのでしたね?
街の近代化のため。 でも スペインは 湿度が低く 温度が高いので 木があって陰ができるだけで過ごしやすくなる。 
そういえばマドリッドのプラド美術館近辺も 木を切り倒すという計画があったけど 最終的に切り倒さなくってすんだ。
それは ティセン男爵夫人のおかげ。 
愛称 ティタ 
彼女が大反対したの。 彼女がもし木を切り倒すなら 私は木に縛って。
木を切ったら 私の首をはねることになるでしょう。
と 言った。 そのおかげです。

マドリッドに行かれた 美術好きのかたは ティセン美術館にもきっと足を運んだことがあるでしょう。 ティセン美術館は ティセン男爵のコレクションが置いています。 ティセン男爵は ティセン鉄鋼会社のオーナーでもあります。 と言うより 男爵であるよりそっちが主。 スペインでもエレベーターなど鉄を使った物を注意深く見ると tyssenの文字があるとおもいます。ドイツ屈指のお金持ち。  そして ティタに恋をし ティタは 男爵夫人に。
ティタの人生は小説よりすごい。
彼女は バジャドリッドの侯爵を祖父に持つが 裕福なカタルーニャ地方の普通の家庭出身。
1961年 ミス・スペインに選ばれ ミス・ユニバース 第三位に そのあと映画界に。
ターザン映画に出ていた Lex Barker (たぶん 三代目ターザン)と結婚。
しかし 息子が生まれた後 心臓発作で死亡。
その後 カサノバと並ぶくらい有名なプレイボーイ ベネズエラ人 エスパルタコ・サントーニと結婚。 しかし これは正式な結婚ではない。実は かれは 重婚していたのです。
別れた後 ドイツ人男爵 ティセンと結婚。
ティセンが亡くなったあとも いつもちょっとした噂があったりします。

うちにはテレビもないし 雑誌も美容院でちらっと見るくらいなので 世間の評価はどうなっているのか知りませんが とってもチャーミングで知的な女性だと思います。
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これは 三人の夫達です。
基本的に面食い。
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ティセン男爵と一緒にいるティタ

写真集 Tita Cervera: de miss a baronesaをご覧ください。

実は 私はドイツにいまだに貴族が残ってるとは知りませんでした。
ドイツは もともと小さな国の寄席集まりだから 一番貴族が多い。
だから 今でも イギリスの貴族たちはドイツ貴族と結婚する というのが多いそうです。
そして プレイボーイ という存在。 すごいね。 ほんとにいるのです。
彼が亡くなった時 五百人が集まってパーティをしたそうです。 お葬式ではなくパーティ。
生存中の彼のパーティには ドゥーケ・デ・アルバ アルバ伯爵も 参加していたそうです。
アルバ伯爵は ヨーロッパでは 王位と同じ権力を持つ。 

ヨーロッパの文学を読む時も こういう知識がないと なかなか難しかったりします。
歴史とか社会とかを見る時 こういうのは本当に難しい。
貴族がいるのに なぜヒットラーは独裁者になれたんだろう と思ったのです。
けっきょく 共産党とヒットラーであれば 貴族は ヒットラーを 支持したのだそうです。
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Commented by seilonbenkei at 2006-11-03 23:49
例えばcazorlaさんがティタに興味を持ったのがプラド美術館の一件の時だとしたら、今頃記事にUPするということもないだろう。だから、おそらく別の何かを調べていて、ティタに心惹かれたのではないかと思う。もちろん、ティタのことは前から知ってはいたのでしょうが。
何かの拍子に自分が気にかけていたこととつながる時、そんな時ってやけに嬉しいものです。でもその快感を味わうには、日頃からいろいろなことに興味をもっていなければなりませんね。cazorlaさんはそのアンテナが特別に発達しているような気がします。そして、何の関係もなさそうなことの中に、関係性を見いだしていく能力が半端でなく優れているのだと思います。
すべてのものはつながっている。まるでガイア仮説。
Commented by cazorla at 2006-11-04 08:16
セイロンベンケイさん そんなに深読みなさらないでください。
なんとなく書いちゃうんですってば。 あまり深く考えないので。書いてるうちに 考えて コメントでまた考えたりすることも多いです。

でも すべてのものがつながっている というのは 私の一番好きなイメージです。
インドの宝石の網 ってことば。 関係ない宝石が もう一つを輝かせ それがほかを輝かせる。 すべてつながってる ということを表すのになんてインド的 と感動したことばです。
Commented by Vi at 2006-11-04 10:44 x
イギリス王族はドイツ貴族のルーツと聞いた事あったんですが、本当のようですね?テレビないんですか?私は無い生活考えられないです。
映画を観るのが一番の趣味なんです。
昨日はLatinGrammyをしてました。スペイン語ですが、ラティン音楽
偶に良いのがあるし、ファンのMarcAnthonyも出るか・・と思って観てました。プレゼンターしてましたが。彼はスペインでコンサートもしたようです。

Commented by eaglei at 2006-11-04 12:28
木を切るってことは、何かしらすごい抵抗がありますよね!
木だけでなく、地球が泣いているように感じます。
それは地球と言う生命(ガイア)の一つの細胞のようなものだから・・・?
木だろうが、人だろうが、全ての命が。

「木を植えることは、未来をつくること」と聞いたことがあります。
特にヨーロッパでは、その意義を強調されていますね。
Commented by cazorla at 2006-11-05 02:57
Vi さん DVDで映画は見ますが テレビはありません。
映画もなかなか見られません。 年に五本くらい映画館で見るくらいです。
子供達がなかなか時間もとれないんです。 
それぞれの音楽レッスンもあるし 学校の勉強も見なくてはならないし
それにテレビって嘘の情報も多いので 見ていてすごい怒ってしまうのです。
新聞ももちろんそうですが テレビのイスラム関係の情報が いやらしくって テレビは止めてしまいました。
Commented by cazorla at 2006-11-05 03:02
eagleiさん 木を植える男って 絵本 いいですよ。
子供用ってわけでもないような内容です。
木を植えるだけでその空間が とてもきれいな空間になると思います。
それなのに なせ゜都市計画で木をきってしまうのでしょう。
原宿って 好きな場所です。
木が大きいから。
Commented by nukleopatra_07 at 2006-11-05 05:46
新宿が苦手な理由に、今、思い当たりました。木がない…。
私も、原宿の辺りが、大好きです。あの一帯は、大きな木が、たくさんあって。木の幹に手の平を当てると、じんわりと何かが流れ込んでくるような錯覚に陥ります。
木に関して子供のころによく聞いたのは、その神聖についてだった気がします。
おいそれとは、切り倒せない。
実家近くには、切ろうとすると祟る大きな銀杏の木があって、今も元気で、巨大です。
そのほかにも、道路にはみ出した巨木がいくつかあります。
人間の勝手な都合に振り回されない姿が、本当に、美しいです。

宝石の網という言葉、以前cazorlaさんがコメントしてくださってから、私の心にずっと寄り添っています。
あまりにも美しくて素敵な言葉だから、自分の心に留めて置くのが勿体無くて、機会があれば思わず人にも話してしまいます。
Commented by cazorla at 2006-11-05 08:17
nukleopatraさん 娘の教科書にも 日本の銀杏の木の話が出ています。
木というのは 絶対 霊のようなものが住んでますね。
苦しい時に 木を抱きしめるとすごく落ち着きます。
木があるというだけで 本当に町の雰囲気も変わる。
影があるだけで涼しくなるし。宮崎に行った時も あそこは東京よりはるかに暑いはずなのに 木がたくさんあって だから我慢できるんです。
原宿はいいですよね。 木があるのと 非人間的にでかい建物がないし ネオンもない。

宝石の網 私も大好きな言葉なんです。 私もたまたま神話学者の話の中で知って すごく感動したんです。 
Commented by りろ at 2006-11-05 08:34 x
ドイツ貴族って、カトリックが多いのでしょうか。それとも、プロテスタントが多いのかな。確かに、イギリスの王室の人々の系譜にも、歴史的に、ドイツ人がかなり入ってきてますね。
あ、カラヤンも、von付きだったから、貴族だったわけだ。
すべてのものがつながっている、ということ、私も、とても大切に考えています。けど、宝石の網というコトバは、美しいコトバですね。教えてくださって、ありがとうございます。
木を抱きしめるの、私も好きなのだけど、都会では、木の周りに柵があって近づきにくかったりして、悲しいです。木にさわると、中を樹液が流れているのが、よくわかりますね。そして、コトバにならないものが、濃厚に伝わってくる。
そういえば、C.W.ニコルさんが書いていたのだけど、彼はウェールズ人なので、幼い頃、英語がわからなかったのだけど、イングランドの学校に入れられて、いつもいじめられていたんですって。そしたら、おばあさんが、辛い時は森に行って木に抱きついていろ、って言ったらしいです。
Commented by cazorla at 2006-11-05 09:07
りろさん 現在のスペインの国王の奥さんってギリシアだから ギリシア正教ですよね(たぶん) だから 宗教が少しくらい違っても気にしない? 
ドイツって プロテスタント 多そうな気がしますが 神聖ローマ皇帝はカトリックなんですよね・・・だから て このあたりよくわかってません。 ちゃんと調べます。
木って 目を閉じて近づいても そこに木があるって わかるような気がします。
木のある空間て どくとくですよね。 
C..W.ニコルさんもそういう過去があったんですね。 だきついてたなんて 同じ。

りろさんが コメントの中でご自分のこと書いてくださったので 私も傷ついたこと書きました。 そうじゃないとフェアじゃないような気がして。 
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by cazorla | 2006-11-03 19:58 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(10)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla