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天上のアリア

最近 ずっと聞いているのはジェラーヌ・レーヌの歌うビバルディのアリア。RV621, RV621,RV638,
カウンターテナーです。 女性のソプラノより 胸の厚さから 振動が強いと思います。
ソプラノの頭に突き抜ける感じではなく胸に伝わってくる感じといったらいいでしょうか。
一般には 「中世のヨーロッパにおいては「女性は教会では黙すべし」という掟により、女性が教会や舞台の上で歌うことは禁じられていた。そこで、教会の聖歌隊では高音のパートつまり、ソプラノとアルトを、ボーイソプラノが担当していた。しかし、表現力に乏しく響きの弱いボーイソプラノのかわりに、アルトは成人した男性がファルセットを使って歌うようになった。これがカウンターテナーの始まりである」ということだけど こうやって聞いていると それだけの理由で 教会で女性に歌わせなかったわけではないような気がしてきます。 

この時代 カトリックは聖書を読むことを禁じています。 というよりカトリックが聖書を読んでも良いと言い始めたのは 最近のこと。 聖書というのは 矛盾にみちた書であるとも言われるし
解釈によって 宗派が生まれることを好まなかった 法王・教会が禁止したらしい。
しかし こういう音楽を聞いていると 実に 自分の罪を償いたくなる という言い方は変かもしれないけど 心のある部分を感じるのです。 これが「氷点」というものなのかもしれない。原罪と呼ばれるものを 昔は 音楽でしっかり感じさせていたのではないでしょうか。
ヴィォラ・ダ・ガンバを演奏していたのもそうなのでしょう。たぶん。



Gerard Lesne ジェラール・レーヌ フランス人。 もと ロック歌手という異色の人だそうです。 歌を聴いてみたい方は こちらでhttp://www.youtube.com/watch?v=2Kspv_4V0vA ただこのビデオ 少し年を選曲がよくないので 響き渡る高音が今ひとつです。
ビバルディは いつも赤を着ていたそうです。 とても 楽天的性格。 
宗教音楽を作ると この楽天的か悲観的かが すごくよく反映してくるような気がします。
ビバルディの 完全なる クラシック音楽の宗教音楽も好きですが
ペルゴレッシーの ナポリ音楽の影響満載の宗教音楽も好きです。 ナポリ音楽の影響ですからカトリックの歌なのに アラブの影響もある。 そこには人間的な響きがあります。 原罪なんてどうでもいいよ みたいな。


スペインはカトリック信者の多い国なので 日曜日はお店などが閉まります。
これは よくできてるなーと思うのです。 つまり 教会の国民支配的意味で。
私も貧乏旅行していた15年前 日曜日はよくミサに行っていました。
いつもは入館料をとる教会も無料で入れるし パイプオルガンが聞こえる場合もあるし。
当時は スペイン語はほとんどわからなかったのですが 司祭の読む聖書の文章が どこのページを読んでいるのか すごくよくわかった。 それは不思議な感覚でした。以前 スペイン語は・・神と話すためのことば という記事を書いたのですが まったく嘘というわけでもないかもしれません。
立教大学の皆川先生がオラショの研究をされていますが それは きちんとスペイン語のくずれたものだったそうです。 以前新聞で読んだのですが きちんとした本で読んでみたいな と思います。 オラショの語源は スペイン語で オラシオンoración 文のこと。
なんて書いた後調べたら 皆川先生のページありました。
オラショとグレゴリオ聖歌とわたくし
 そこからの抜粋 
「それは、現在なお世界中に流布している標準的な聖歌ではなく、十六世紀のスペインの一地方だけで歌われていた特殊なローカル聖歌であった。それが、四〇〇年前にこの地域出身の宣教師によって日本の離れ小島にもたらされ、はげしい弾圧の嵐のもとで隠れキリシタンによって命をかけて歌いつがれて、今日にいたったのである。この厳粛な事実を知った瞬間、わたくしは言いしれぬ感動にとらえられ、思わずスペインの図書館の一室で立ちすくんでしまったのであった。」


あの時代に布教はどのようにしていたのか 興味ありますね。

追記 これを書いた後で 時々寄らせて頂いているブログの記事で関連ではないけど 気持ち的には関連のある記事があったので。ハグ
ことばより つまり意味のある言葉より だいじなものってありますね。
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by cazorla | 2006-12-04 03:31 | おすすめのもの | Trackback | Comments(13)

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Commented by fumiyoo at 2006-12-04 16:21 x
つまり意味のある言葉より だいじなものってありますね/・・・言葉遊びをしてしまうのが人間ですものね。言葉遊びに終わらぬよう・・にプログも淡々と背伸びせずに書ける時だけ書いてみたい。言葉より大切なものが実践でしょうね。

でも、カソルラさんて、とても女性的だと思わせる文章があれば、とても男性的な興味で書かれている文章もあり、きっと知的な方の引き出しは多様なのだろうと毎日感心して、戸惑っています。
Commented by toco at 2006-12-04 18:04 x
こんにちは、ブログご覧頂いてありがとうございました!You Tubeのレーヌの歌っていた曲ですが、多分、1998年12月に東京オペラシティでの、最後の最後で歌った曲だと思います。
この時のBS2の放送はビデオにとって何度か見ましたが、(曖昧な記憶ですが、)この曲は放送されていなかったハズです。ラジオ放送では流れたはずなんですが・・・。

興奮のあまり、当時のコンサートパンフレットを引っ張り出しつつ見・聴いてしまいました。アブリゼルとコセとの3人の小編成で、個人的にはかなり好きな組み合わせでした。後日またゆっくりcazorlaさんのページを覗かせて下さいね。今は興奮状態で落ち着いて読めない レーヌファンより
Commented by asake at 2006-12-04 21:50 x
早速拝聴させていただきました。音楽はそれぞれの意味を持ちこんな時までも
素晴らしく私たちに癒しをくれるのですね。
昔はこんなに気ぜわしくなくてゆったりとした気分だったから余計に音楽や宗教が人の心に宿ったのかも知れませんね。
Commented by seilonbenkei at 2006-12-04 23:03 x
音というのもやはりある種の言語なのでしょうね。快不快どちらでもいいのですが、それを感じさせる音というのは比較的世界共通であるような気がします。

題名を知らないのですが、私が幼い頃、オフクロは「白く輝く一筋の涙を 私は忘れない アベマリア」といつも歌っていました。後年、あれなんて曲?と聞いたのですが、そんな歌歌ってた?と全然覚えていないようです。

>いつもは入館料をとる教会
ええーっ!
Commented by cazorla at 2006-12-05 07:56
ふみよさん 女性的と男性的って 自分では全然意識していなかったのですが・・
きっと 男の子の友達が多かったから 興味の範囲が色々なのかもしれません。
ふみよさんも旦那様とお話しする時間が長いんですよね。
私も よくおしゃべりしてます。
Commented by cazorla at 2006-12-05 07:58
tocoさん コンサート行かれたんですね?
いいな~
私も ロマン主義以前の 古楽器の時代の 少人数編成の音楽が好きです。
彼の声 直に聞かれたら どんな感じでしたか。
Commented by cazorla at 2006-12-05 08:00
asakeさん 永平寺に行った時に聞いたお経の声も すごくよかったです。
こころにじーーーんと染みてきて。

できれば 寺院の中 礼拝堂の中で聞くと
ほんとうにきれいなのでしょうね。
Commented by cazorla at 2006-12-05 08:03
セイロンベンケイさん そのお歌を聴きながら大きくなったんですね~

入館料 とりますよ~大きい教会だったら。
京都のお寺と同じです。
昔は 開かれた空間だったけど
ナンタラ・レッドという オランダ人かベルギー人の絵画泥棒が活躍した時代があって
その後 警備が厳しくなり その分 入り口にちゃんと人がいるようになったのです。
Commented at 2006-12-05 20:44
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by toco at 2006-12-06 01:28 x
cazorlaさん、」こんにちはー。
教えて頂いた映像のコンサートも、もう8年前になってしまったんだなーとしみじみしてしまいました。
その時のコンサートの演目は、歌物オンリーでなく、どちらかと言うとそれぞれが(特にレーヌとアブリゼルが)主役と感じられる構成でした。コセ氏のソロもあり、彼の演奏がとても好きになりました。全体的に華々しさよりも、深く沈み込んでは光が射すような、ゆったりと漂っているような、落ち着いたしっとりとした演奏でした(あくまで個人的な感想です…)。 バリバリのバロックも好きですが、どちらかというと小編成でじっくり聴かせてくれる曲が好きです。

このコンサートから数年後(確か2003年の12月)にも来日公演がありましたが、その時はヴィヴァルディ、スカルラッティなどのバロック物で演目が構成されていました。生で彼のスカルラッティが聴けたのは嬉しかったです。が、好みでは1998年の演目に軍配が上がります。
今現在はどんな活動をしているのかは知りませんが、cazorlaさんも機会があれば是非!!!ヨーロッパでは各地で古楽祭があるようなので、日本よりはチャンスが多いかもしれませんよ。
Commented by cazorla at 2006-12-06 01:43
鍵コメさま あとでそちらに伺ってコメしたいと思います。
Commented by cazorla at 2006-12-06 01:45
tocoさん このビデオの雰囲気つていいですよね。
質素な雰囲気 ・・・
やっぱり ロマン主義時代の音楽がクラシックをだめにしたと
だれかが言ったけど
こういう感じのコンサートにみんな行ったらもっと
クラシック好きが増えるのでは・・と思います。

私 田舎に住んでるので ちょっとコンサートに行くのもなかなか大変なのです。
でも 年に何回か 隣町まで行ってるだべ(笑
Commented by toco at 2006-12-06 02:03 x
cazorlaさん、投稿した後、下へ行けば行く程、「おー」と私のツボを押すお話が多くて一人喜んでました。「めぐり逢う朝」良いですよね、何度も見ました。劇中で使われていた曲の「ルソン・ド・テネブレ」が、例のコンサートでも演奏され、心は遙か遠くフランスの教会の暗がりへ…。

まだ詳しくは読んでいないのですが、サヴァール氏がだいぶ昔に、私の住んでいる地方都市の音楽堂でコンサートをしていた、というのを知り、「なんで気づかなかったんだろう…」とえらく後悔したのを思い出しました。そのコンサート以来、そのホールで古楽コンサートをやった、とは聞きません。思い出す度、悔しいです。

あ、後スペインの写真を拝見しました。中世の巡礼に憧れているせいもありますが、サンティアゴ・コンポステラまでの巡礼路の様に全てが見えて来てしまいます。
ついつい夜更かししちゃったので、今日はこの辺で。またゆっくり遊びにきます!
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