ことばは背景を持っている

ウベダに行ってきました。
隣町まで 子供達のプレゼント買いに行っただ。
おらっちの村は高いだよ。
村って 交通の便が悪かったりして 何でも高いのですよ。
隣の町まで車で行った方が安い。
高くってもおもちゃなんか おばあちゃんが孫に買っちゃうから 値段が下がらない。

で インスティトゥトグループ。 スペインはプリマリアが6歳から12才 6年間。そのあと 16才までが 義務教育で インスティトゥト。 その後職業訓練学校みたいなところと大学準備クラスに別れます。 で そのインスティトゥトグループの社会見学というか遠足。 夫がさっさと歩くから 少し離れちゃった。 母とふたりでおしゃべりしながら歩いてたから。
そのグループの男の子が チナ (中国女)って言ったから 腕をふんずとつかんで お説教。
「どういう観点で チナということばを使うか」
「どういうメタファーをそのことばにこめたいか」
「あなたにとってチナは どういう国であるか」
「私たちは日本人であるが 日本と中国の少なくとも地図上の位置は知っているか」

私は中国人と間違えられることは べつにどうでもいいの。
中国人と日本人を区別できないのは当然だと思う。
マドリッドの北部に住む人たちはできるけど そんなに日本人とも接したこともなければ 日本人であろうと 中国人であろうと韓国人であろうと ベトナム人であろうと みんな同じだと思う。
日本人だって スペイン人を見てスペイン人だとわかる人は 少ないと思う。
例えスペイン語で話してもわからないと思う。
だから それはどうでもいいこと。
でも その言葉を発する背景になにがあるか 自分の行為がどういう発端を持っているか
それは自覚しなければならないと思う。

差別云々ということではなく きちんとした自分の思想に責任を持てるようになってほしいと思う。

15年前 旅行している時はこういうことはなかった。
地域にもよるけど これはテレビの影響だと思う。
日本でも 娘をつれてると 「わ かわいい 外人みたい」と言う。
それは中国女に比べたら もちろん 悪意は伝わらない。それでも 変だと感じるのは 対象に対する思いやりに欠けると思うから。 その言葉で傷つく子供もいるという想像がない。
だから これも 見ているものとの 直接的かかわりあいの欠如 つまり テレビ視聴者的世界とのつながり というものを感じるのだ。

私がいないので心配して夫が来た。 その時には 彼の教師とクラスリーダーとの話し合いも終わってた。 「何人かがマリファナ吸ってたね。 臭ったよ。 あぶないよ」 と言った。

でも 彼は怖がってた。 私が腕を握った時 十代の私よりでかい男の子なんだから 逃げるのは簡単。でも 私の握りしめた腕をふりほどけず じっとしていた。
彼は あの時ちゃんとわかったと思う。
私たちは同じ人間なんだよって。
だから 私は 知らん顔はしない。
ヒステリーな中国女と思われても ちゃんと話す。
たぶん 将来 うちの子供達が 住みやすくなるように という願いをこめてるんだと思う。
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 ★水色の花瓶と花瓶の間にあるちょっと変形したツボ。 これもビデです。
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私はスペインが好きで 嫌いになりたくないから
えっ? と思った時はすかさず 質問するし
喧嘩も売るし お説教もする。 それが相手に対する礼儀だというふうに思ってる。
でもね無視しているほうが疲れないと思う。
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Commented by antsuan at 2006-12-06 10:03
ティーチャーズペットだったので苛められていたことがあるのですが、鈍感な私は苛めの言葉の裏が解らず、呆れられて返って苛めはなくなりました。自分に向けられた偏見はそのように割りと無視してしまうのですが、他人を苛めているのを見ると黙ってはいられなくなります。無視すると心の中に鉛が貯って行くようで嫌なのです。
Commented by cazorla at 2006-12-06 10:51
あんつぁん 
>無視すると心の中に鉛が貯って行くようで嫌なのです。
他人のことではないんだけど まさしくその鉛がたまっていく感じ。
だから 絶対 ひとことふたこと言います。
でもね 意外と 深い意味はないので 本人も言われて初めて気づく と言う感じです。
アホなんです。 でも 私 かかわっていきたいんです。
無視していても生きていけるけど。
Commented by sahanji_yoko at 2006-12-06 12:10
私のいとこ達、100%日本人なんですが、うまれてからほとんどアメリカ暮らしで、小学生のときに帰国しました。四国のいなかで、みしらぬおじさんに『外人!』とどなりつけられたらしいです。兄弟で英語でしゃべりながら歩いてたのかな。びっくりしてお母さんに報告したらしいです。差別とはおもわなくて、ただびっくりしたって。
それをきいて、悲しかったこと思い出しました。
Commented by seilonbenkei at 2006-12-06 22:22 x
コノテーションの問題って、特にこういう文字だけの世界では語りにくいのですが・・・。
長々と説明してもうまく伝わらないと思うので誤解覚悟で短く言っちゃうと、「外人」という言葉が差別にあたる、、、そういうことにかなりうるさい世界で仕事してるので理屈はわかります。でも私の中でそれはけっして差別用語jyありません。ハーフもまた私の中では同じです。
Commented by pfgia at 2006-12-07 01:08
私は「チナ!」と呼ばれることが大嫌いです、昔スペインで小さな子供が「チナ!」と私を指さして言ったんです、親がいつも言っていることを真似してるんだと思いますけど一緒にいる親が注意すらしないことに呆れてました。一度切れて冷静に説教してやりましたけど、ポカーンとして私の話を聞いているとアホ顔の大人をみてガックリきました。ちゃんと話をしてわかる人たちは「チナ!」なんて配慮に欠けた発言はまずしないと思います。イタリア(ローマだけ)に住んで思ったのが、「チナか日本人か?」と必ず尋ねられますが日本人だとわかると色々と話をしてくれるんです、「やるな、イタリア人!」と思ったんですけど、笑。多分、田舎に行けばアンダルシアと同じでしょうかね...
Commented by cazorla at 2006-12-07 04:28
さはんじさん そのおじさんも悪気はないのでしょうが 
想像力のかけた配慮のなさが どのくらい子供に影響を
与えるかわからないんですよね。
どんなことばでも いきなり怒鳴られたら やはりびっくりする。
それがどんなことばでも。
ことばそのものの意味とかそれ以上のことだと思います。
Commented by cazorla at 2006-12-07 04:30
セイロンベンケイさん 使う側の使い方 だと思います。
 もちろん ことばそのものに罪はない。
でも 対象に対するコミュニケーションの欠如だと思う。
Commented by cazorla at 2006-12-07 04:35
pfgiaさん 地域にもよるし その人の社会的階級にもよる。
と思います。 ただね 15年前は チナーっていうかわりにグァパー 美人
て言ってたの。 あんたが年取っただけや て言われたらそれまでだけど
でも 言われたら不快かどうか そういう心遣いがなくなったなーとおもうの。
親が教えないなら やっばり私が教える。
カソルラは田舎で 中華料理屋もないから 最初は興味津々だし チナって言う人も
いたけど ちゃんと話したら そのあとはなし。
八千人しか住んでないから「布教」は早い。
まず 子供たちが言われて嫌な気持ちになったらいやだからね。
Commented by りろ at 2006-12-07 14:21 x
cazorlaさん、ヨーロッパの(特に田舎の)人にとって、東洋って、まだ、トゥーランドットとか蝶々さんのイメージなのでしょうかね。それと、出稼ぎに来て自分たちだけで固まって、市民としてのマナーを無視し、黙々と働いて故郷に送金している中国などの人たちのふるまいが、あまりよくない印象を地元の人たちに与えているらしいことを、欧米にお住まいの方たちのブログで読むことがあります。それは、やむを得ない事情が背景にあるとしても、ちょっと悲しいですよね。
そう、一人ひとりがきちんと他者と出会ってコミュニケーションし合うところから、社会的動物である人間の尊厳というものは始まるのだと思います。一人ひとりの誤ったふるまいを無視せずにきちんと話をしていくのは、時にしんどいことだろうと想像しますが、cazorlaさんのおかげで、カソルラの村の人たちの魂がまた一段と成長していくことになるのだなあ、cazorlaさんのなさっていることは、なんと尊い働きだろう、と思います。
Commented by cazorla at 2006-12-08 23:56
りろさん 中国人は 昔から評判よくないところもあります。 自分たちの利益第一だし 固まって住むし。 その一方で 中国人はのんびりした大陸的なところもあるし
海外で 出会ってちょっと話すと気持ちいい人多いし 空港で なにげに話す人は中国人 多いです。 なんとなく日本の人は 私があまりにあやしい東洋人なのでめったに超えかけてくれない。 だから まあ 中国人に間違えられるのはどうっとことないんだけど やっばり言葉がもってる雰囲気っていうか それがどう相手に届くか それはやっぱり きちんと理解していってほしいな と思います。 
あと 都会の労働者階級は 移民に仕事取られてるからあまり外国人にいい気持ちをもっていないそうです。
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by cazorla | 2006-12-06 02:44 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(10)