振分髪も肩すぎぬ


さて、年ごろ経るほどに、女、親なくたよりなくなるまゝに、もろともにいふかひなくてあらんやはとて、河内の国、高安の郡に、いきかよふ所出できにけり。さりけれど、このもとの女、悪しと思へるけしきもなくて、出しやりければ、おとこ、異心ありてかゝるにやあらむと思ひうたがひて、前栽の中にかくれゐて、河内へいぬる顔にて見れば、この女、いとよう化粧じて、うちながめて、

風吹けば沖つ白波たつた山夜半にや君がひとり越ゆらん

とよみけるを聞きて、限りなくかなしと思ひて、河内へもいかずなりにけり。

伊勢物語です。 中学三年生くらいの時の教科書に出ていました。
文部省もきっとこういう妻育成が日本のため と思ったのかどうか。
それでも 二十三段 筒井筒から始まるこの話が好きでした。

これを習った時 夫が他の女の所に行くにもかかわらず 女は身だしなみを整え ただ無事に旅をすることを祈る 良い妻である と習った (と思う)。
でも 今 これを読むと この妻は まったく疑ってなかったのだと思う。
信頼していたのだと。  
私も信頼しています。 絶対浮気はしない。 もし 他の女の人とつきあい始めたら それは本気だから そうなったらしょうがないなーっと思います。 
許すとか許さない という問題は私の中にはないのです。
だって むこうが人生のすべてかけて 新しい人生始めようとしているのに 私が許さないって言ってるの バカみたいじゃない?
私が オテロで書いたのは そういうことです。
子供がいて 夫婦の絆があるから 冷静でいられるのだ というご指摘もいただいたのですが
子供が夫婦の絆 だとは思えない。 子供はあしかせです。 子供がいるからこそ努力して 二人きりの時間を持つようにならないと 二人の共通の話題もなくなってしまう。

「許すとか許さないと言う立場に配偶者はいるのだろうか。」


と書いたのは 冷静でいる ということではなく 許すなんていうほど 夫を軽蔑できない ということです。 たぶんどんな状態になってもレスペクトしてると思うから。 

母が結婚するにあたってくれたことば
「賢妻良母」
良妻賢母ではなくて。 母としては 菩薩であれ。 父親の厳しさだけで十分だと。
そして賢い妻であれ。

でも このことば 母のオリジナルではなく 何かの本からのぱくりです。
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Commented by アイビー at 2006-12-06 06:42 x
私がトロイのでしょうが、こちらは更新が早い!
うちも夫がもし浮気するようなことがあれば、それは本気だろうと思います。そこで自分が「幸せになれよ」って見送ってあげられるかどうかは・・・。そんなことは起こらないことを祈ります。
婚外恋愛の文化は日本に限らないと思いますが、我慢して黙っている奥さんがいるのは日本だけかも。黙っているのも美徳とは思えないし。でも浮気する男は、奥さんが完璧でもしますし、しない人は100人の美女に言い寄られてもしないもんだと、経験で知ってます(笑)。
Commented by honn623 at 2006-12-06 07:29
納得です。オテロの記事では、私は読みが浅かった。
考えさせられました。夫の幸せを考えてあげられるかどうか。
浮気の心配はないひとですが、本気のときには・・・う~ん。なってみないとわかりませんが、夫の本気度によるのでしょう。
Commented by cazorla at 2006-12-06 09:02
あいびーさん 私は 専業主婦ですから あいまあいまにちょこっと書いてます。
家事をしながら 頭の中で整理しているのですが ときどき寝る前にPCの前で頭が真っ白になってしまうことはあります。
そう言う時は昨日のような 読んだ本のことをちょこっと書いたりしてしまいます。
とりあえず書くと 頭の中に「きっかけ」みたいなのができるので。
そうでないと 主婦 頭使いませんから・・・

端から見て 完璧な奥さんのほうが 浮気あったりしますね。
自分に全然関係ないと(日常的な意味で) 女関係のはげしい ゲンズブール大好き!!て゜す。 
Commented by cazorla at 2006-12-06 09:06
honnさん ずっと昔 谷川俊太郎のことを夫に教えてあげて
公的には三回離婚 ということですが 実際には 数え切れない。
戸籍が汚れすぎるので 正式な結婚は三回だけ と 他の詩人は言ってる と言う話。
その時 もうひとり 上司の奥さん(日本人)がいて 「あら 谷川俊太郎 そんな悪い奴だったの?」と 彼女の意見。 それに反してうちの夫は 「かわいそうに運が悪かったんだね。 ほんとうにあう人に会えなくて。」
そっか そう感じるかーと 思いました。

できれば 私が彼にとって 運命の人であればいいと思います。
それは あともう少し 年をとってからしかわからないことなのでしょうね。
Commented by maron415 at 2006-12-06 10:20
こんにちは、こちらにはじめてコメントさせていただきます(笑)
「賢妻良母」なるほどなあと思いました。
↑谷川俊太郎、いつのまにか佐野洋子と離婚していてびっくりしたことがあります。
(もう、いいかげんじいちゃんなのに、元気だなあと)
わたしとだんなは、まあ、縁があって結婚したんですか、
他の人を本気で好きになる状態が来るのかどうかは、お互いわかりません。
今の生活をくつがえしてまでという人があらわれたら、
しっかりいただくものもらって見送るかもしれません。
と書きつつ
死んでも許さないとわめくかもしれません。
それは、そのときになってみないとわかりません。
私のほうがそうなる可能性あるかもしれないしね♪
Commented by antsuan at 2006-12-06 10:36
在原業平の時代のような夫婦関係がいいのかどうか解りませんが、浮気とよろめきは多神教と一神教の違いのような気もしてきて、マリーネ・ディートリッヒみたいに離婚しないで互いに浮気を認め合う関係も素敵だなぁと思います。単なる思い付きで済みません。_(._.)_
Commented by cazorla at 2006-12-06 10:42
マロンママさん こんにちは。
コメント ありがとうこざいます。
>私のほうがそうなる可能性あるかもしれないしね♪
でしょ? その可能性も考慮に入れると 寛大になります。
やっぱりいろんな可能性を想像しながら・・・
そして 彼はすごく話しもあうから 遠い将来はきっと一緒にいる と そんなことも思うの。 いろんな可能性があるから 今はとにかく 「美意識」。 て 別にいま そういう問題が起きてるわけでもないのですが(笑

基本的にはつらい時 身体にすごく出るほうなんで たぶん いかりより何よりねじが止まって 冬眠すると思う。 それが 実は一番 可能性ある反応かもしれません。

Commented by cazorla at 2006-12-06 10:48
あんつぁん
> 浮気とよろめきは多神教と一神教の違いのような気もしてきて 
 これ なかなか深いですね。
 すごく感動してしまいました。

マリーネ・ディートリッヒは映画は見てるのですが私生活は知りませんでした。
認めあえるだけのキャパがあれば・・・
私 競争心強いから 相手が5人目なら 私は6人 とかなって自爆しそうな・・・
でも あんつぁんは 奥様が浮気したらやっぱり嫌でしょ?
なんとなく。 アンツァンは できない と(笑
Commented by seilonbenkei at 2006-12-06 22:23 x
反応するとこはそこじゃないだろ的なコメントかもですが。
カミさんには「浮気は許さない。本気にしなさい」と言われています。
究極の足かせの気がします。
Commented by cazorla at 2006-12-07 04:38
セイロンベンケイさん 殿山泰治はすべて本気だそうですが 本気の恋はなかなか疲れます。 なにをするのも軽い気持ちでは 相手にも失礼ですもんね。
浮気は許さない。本気にしなさい」には 相手に対する思いがあるけど
単にゆるさんは やはりどこか傲慢な感じがしますね。
Commented by りろ at 2006-12-07 14:30 x
cazorlaさん、世の中の浮気、というのは、ほとんどが性欲を刺激しあうだけの恋愛遊戯、楽しくてずるい、エゴイスティックなお遊びなのだろうと思います。でも、本気で相手の魂と出会ってしまったのなら、これは、もう、どうしようもないですよね。ごまかしのきかない、逃げようのない、宿命のようなものでしょう。そして、そのプロセスをまっとうしなければ、人は、その次のステップへ行けないのだと思います。これは、結婚していようがしていまいが、関係がない。仕方ありませんよね。生きる、といううことは、そういう出来事を、一つひとつ正面きって引き受けていく、ということだから。
Commented by りろ at 2006-12-07 14:33 x
そして、ご自分のご主人のことを、この人はそういう本気の生き方をする人だ、というふうに信じることができる、というのは、本当にご主人を愛して腹をくくって向き合っているからだ、と思います。そうでないご夫婦も、この世にはたくさんいますよね。愛を知らず、エゴとかたちだけでつながっているご夫婦。お互いの不安をごまかすためだけにつながっているご夫婦。悲しいですけど。そういうご夫婦が、相手の浮気を許すとか許さないとか言っているのは、実に空疎なことだ、と思います。
Commented by りろ at 2006-12-07 15:14 x
しかしながら、最初から浮気公認のオープンマリッジというものは、あんまり続かないものらしいです。そういう関係性というのは、たいてい、エゴに基づいた、本気の覚悟のないものだからなのではないか、と思います。誰の本だったかな、「エンド・オブ・セックス」という本が70年代の終わりか80年代の初めに出て話題になりましたけれども、その作者が言う「ハイなモノガミー」、というのを、私は、いちばん好きです。
Commented by cazorla at 2006-12-07 23:18
りろさん やはり結婚って チームであってチームだけではない カップルであってカップルだけではない という 経済・愛・システム・社会 いろんな要素があって お互いに関係を築き上げていくものなんでしょうね。
私が 中学生くらいのとき僕たちの失敗という石川達三の小説が話題になったことがあります。
Commented by seilonbenkei at 2006-12-08 00:01 x
森田童子の歌好きでした>僕たちの失敗
Commented by eaglei at 2006-12-08 06:09
「たぶんどんな状態になってもレスペクトしてると思うから。」
結局、夫婦の絆って、このことに尽きると思います。
レスペクトあっての夫婦と思っています。

レスペクトをなくしたら、どうぞご自由にって言ってしまいます。
Commented by cazorla at 2006-12-08 07:38
セイロンベンケイさん どなたが歌ったか 知りませんでしたが私も好きでした。
Commented by cazorla at 2006-12-08 07:39
eagleiさん レスペクトって大事ですよね。
尊敬ってことばだと 一方通行の所があるけど 
あえてレスペクトってカタカナ言葉使うのは 両方からのと意味もあって。
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by cazorla | 2006-12-06 05:07 | おすすめのもの | Trackback | Comments(18)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla