もう紅い花が咲いても

まつりばやし

君に会いたくて
君のいた町を歩く
もしかしたら 曲がり角でうっかり会ってしまうかもしれないから
ロッテ会館の横っちょのすこし向こうのブティックに
君の好きな女の子が働いていた

オマエチョットアソコデカイモノシテカノジョトトモダチニナッテヨ

だから私は行ったんだ
そして おしりにハート形のアナが開いていて
そこにレースをはめ込んだジーンズと
短くって おへそ丸見えのTシャツ 人魚の絵の描いてる奴
買ったんだよ

今じゃ そんな服 もう着れやしない
ブティックの店員さんも世代交代
きっと 彼女も今頃は 息子の通知票に一喜一憂しているよ

君だけだよ
相変わらず二十五歳のままで
ふらりふらりしているのは

幼稚園は浅草寺幼稚園
せんそうするようちえん 戦争する幼稚園 だと思って
いつになったら 銃の使い方を教えてくれるんだろうって
楽しみにして もしかしたら
よい子にしか教えて貰えないかもしれないから
一生懸命良い子を装って 
お絵かきは一番熱心
歌も 大きな声で
お遊戯も 一番元気よく
でも 待ち続けていたのに 卒園の日が来て
いつのまにか小学生になっていた

君はその後 何を待ち続けていたのか
待っていたのは誰だったのか (ダレデモナイダレカ)
どこに行きたかったのか(ドコデモナイドコカ)

そして
いつの間にか 君の人生は終わっていた
二十五歳の春に

桜の花の散る中を 
君に会いに行く
会いたくて 君に
とても会いたくて

(3月31日は友人の命日でした。)
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by cazorla | 2007-04-01 07:16 | 思い出 | Trackback

あなたに会いたくて・・・・


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