世界を見るということ

ある方のブログで サーカスに行ったことが書かれていました。
この方はブログをひっそりされているので リンクは控えますが
こういうのを読むと ほんとうに 私はこの人のことが好きだな と感じるのです。

「芸のすばらしさもさることながら、この人達はこれができるようになるまでにどれだけ泣いて練習したのかなと思ってしまいました。きっとハンパなもんじゃないだろうにと。一芸を極めると口で言えば簡単ですが、何もかも中途半端の僕にはとても手の届かないところで生きている方々でした。
また、それを支える裏方さん達の動き。スポットの当たらないところで、主役の安全と観客の安全を常に考えなが迅速丁寧に動きまわっている姿には頭が下がりました。

(中略)
そんなわけで、ある意味で演技者よりも裏方さん達の仕事ぶりに見入ってしまいました。
同時に、演技者さんたちもわずかな休憩時間にはおみやげの売り子さんになったりと時間を無駄にしません。その効率の良さ。
個人主義というのは自分のために生きることであって、自分勝手とは違います。それをきちんとわかっている人達が集まると、組織はひとつの目的に向かって邁進します。一人一人が自分のなすべきことを権力の元ではなく権威の元に行動するとしたら、それは組織ではなく優れた集団力となると僕は思っています。」



私の知人のなかには 海外青年協力隊やワーキングホリデーなどで 大学を出てすぐに外国での生活をしてきた人がたくさんいます。 しかし 自分の言葉をもちあわせないで ただ 場所だけ変えても そういう経験は 何ももたらさないのではないか と思うことがよくあります。
変わりたいと思っても変われない
変わりたくなくても変わってしまう
人生はいろんな悲劇で満ちていますが
自分がどこにたって どんなことばを どんな認識で使っているか
そういう自分の位置をきちんと確認した上で見た世界は どんな新しい経験よりももっと世界が見えてくるということなのでしょう。

この方の個人主義の説明にもありますが 自分自身がどういう立場でこのことばを発しているか その認識が他者の中にある真実を見る助けになるのだと思います。

真実はここにあります と 心臓の少し下を押さえながら 言える
そういう老人になりたい と思うのです。

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Commented by peque-es at 2007-04-08 22:30
「優れた集団力」を発揮するには個人が大事、ひとりひとりが自分を見据え、発見して、育てなくてはいけない、そうやって育ったものを踏まえて世界(他者)を見る…というような事ですよね?

cazorla さんの最後の言葉で、中学生の頃、家族でどっかへ行った時に、電車の中で見かけたお爺さんを思い出しました。お婆さんと2人連れだったんだけど、お婆さんの方はいかにも田舎のお婆さん、スーツが余り馴染んでなくて、どこかおどおどしたような、場馴れしない感じで座ってるのに、和服姿のお爺さんの方は、ゆったりとした雰囲気で…中学生の私は、人と目が合った時に、こっちが先に目を逸らしたら負け…みたいに思ってて(笑)、そのお爺さんと目が合うと、必死で目を逸らせまいとするのに、そしてお爺さんの視線は全然キツイところがなくて、ニコニコと笑ってるのに、何度やっても負けてしまうの(笑)。
何十年も前の事なのに、その2人の顔を覚えているのは、優しく笑う目に負けてしまったから?
海外旅行なんかしなくても、一生同じ村で暮しても、人生を知ってる人、世界を知ってる人はいる…というような事を思いました。こんなにうまくまとまってなかったけど…
Commented by maron415 at 2007-04-08 23:56
「言葉にできない。」とか言うものですが、
たまたま目にしたある人の言葉です。

言葉は時に凶器になるが、
感動も悲しみも伝えられる。
音楽も同じ。
一番大切なものは心の言葉ではないか。

すみません関係のないことで

Commented by miki3998 at 2007-04-09 01:12
cazorla さんが好きな人…すぐわかりました。 

 田舎では中国雑技団の子供たちが、12月から1月まで温泉のホテルでショーをします。まだ10歳に満たないような子供たちから20才前後のおねえさんまで、一生懸命演技をし、やはり休憩時間には中国のお土産品を売る売り子さんに変身してました。

 一緒に見た父は、最後まで見ないうちに涙を流していました。 かわいそうに、親元から離れて一生懸命に働いて、国の親に仕送りしてるんだべなあ~。正月くらい、親と一緒に居たいべなあ~って。父はみかんと一緒に、ちり紙につつんだお金をその雑技団の男の子の手に握らせていました。 

 話はそれているかもしれませんが、 見えないものを見る心って大切だと思いました。
Commented by cazorla at 2007-04-09 02:54
ペケさん たくさん本を読んでるからたくさん知ってる訳じゃないしね。
そういうおじいさんっていますね。
けっして 中途半端な情報に踊らされないし
そのおじいさんもペケさんの純心な目を ずっと思い出したりしてたんでしょうか。

20年以上海外で生活するのは たいへんなことだと思います。
それをしていけたのは やはりペケさんが きちんと自分の立場を確立されていたからだと思います。 中には なんに対しても否定的になってしまう方もいらっしゃると思う。
だから そう思うのです。
Commented by cazorla at 2007-04-09 03:01
マロンママさん ことばは凶器になりうるという認識もだいじですね。
で それぞれ たぶん話しやすい相手とそうじゃない相手もいると思います。
なんにも言わなくても通じてしまう相手もいれば
たくさんことばを重ねてもわからない
ちょっと誤解はあるけど お互いに好きだと思ってる場合
色々ありますね。

音楽についても記事を書こうかなーと思っていたんですが
教会の(カトリック)司教が 昔は歌うように説教をしていたという話を昨日していて
だから そのことばは 心に入り込んできていた。 しかし プロテスタントは それを拒否して 歌を切り落としたけど また 歌を新たに入れ始める。
ほんとは歌でしか 伝えられないものもあるのじゃないか
最近の司教は その点をもう少し学んで歌うべきなんじゃないか
というようなことを 話してたんで もう少しちゃんと そのあたりを調べてみたいなーと思ったの。
隠れキリシタンの熱狂は
やっぱりあの時代の布教の仕方にも(もちろん時代背景とか抑圧された状況とかあると思うけど) 関係してくるんだろうな と思います。
Commented by cazorla at 2007-04-09 03:03
mikiさんのおとうさまは 心でものを見る方なんですね。
その子供達の背景まで 心が行ってしまう。
そういう行為がまた 国と国とのつながりにも 変化していくのでしょう。
Commented by antsuan at 2007-04-09 07:45
カソルラさんのブログを読んで、ブログをやっていて良かったとつくづく感じます。残念ながら私には今回の記事に相応しい感想を述べる自信がありません。
医療界に身を置くものとして、患者さんの苦しみ悲しみを何とか共有しようと思ってきましたが、それはまやかしの愛ではないかと思うようになりました。そう思う事によって、miki3998さんのお父様の気持ちに一歩近づく事が出来たと考えています。
生きる世界が違っていても、カソルラさんのおっしゃるように、「他者の中にある真実を見る助けになる」ような認識を持てる人間になりたいと思います。
バート・ランカスターの「空中ぶらんこ」を紹介された方のブログを読んで思い出しました。
ブログをひっそりと書かれている方に宜しくお伝え下さい。
Commented by cazorla at 2007-04-09 23:25
あんつぁん 共感しているつもりでも 共感になってない場合もあります。
わたし自身 自己満足にならないよう 自戒していかなくては と思います。miki3998さんのお父様のように自然体でいれば もっとほんとうの意味で 世界にコミットできるのかもしれないですね。

Commented by seilonbenkei at 2007-04-09 23:59 x
長渕剛(あんまり好きじゃないのですが)の「ガンジス」という曲の中に
♪「神様はどこにいるのか」と尋ねたら、老婆は自分の胸を指した 笑いながら自分の胸を指した
というのがあります。

真実はそこにあると私も思います。
たとえそれが他の人には真実でなくても。
Commented by cazorla at 2007-04-10 13:02
セイロンベンケイさん 真実はつきつめれば 自分の存在を信じる事でしかないのですものね。
Commented by horaice at 2007-04-10 20:16
お久しぶりです。
>真実はここにあります と 心臓の少し下を押さえながら 言える
そういう老人になりたい と思うのです。
言葉が相応しいか分かりませんが、cazorlaさん、そういえる老人になれたらかっこいいですね。

>一人一人が自分のなすべきことを・・・権威の元に行動するとしたら、それは組織ではなく優れた集団力となる
と言う言葉、とても響いてきました。最近、お店づくりに関して、スタッフとの関係、個々の働き方を考えています。この方がおっしゃるように、お店づくりができたらいいなぁと思いました。
Commented by cazorla at 2007-04-11 13:48
horaiceさん お店も安定してきて 少し関係に緊張がなくなるといろいろと もう少しこうしたらー みたいなことが出てくる時期なんでしょうね。
今 ちょっと規模は みなさんと違いますが グループで料理をしていると 
色々 考えます。 時として疲れたりしながら
仕事そのものより つかれるのは 対人かもしれないですね。
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by cazorla | 2007-04-08 21:16 | おすすめのもの | Trackback | Comments(12)