大阪市立美術館ギメ東洋美術館展で思ったこと 

日本滞在中 大阪市立美術館にギメ東洋美術館展を見に行ってきました。
通天閣のすぐそばです。
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友人が こどもの通う中学の先生とおかあさん達とその美術館に行って その帰りに通天閣近くの韓国料理屋でみんなで御飯を食べる企画があるので来るか と聞くので ま 時間もあるし 行こうかということで。
半分好奇心。 もし 日本で 母業を営んでいたら こういう会に出席もありなのかなーと思って。 でも 日曜日だとは思わなかったです。 まあ 確かに先生方も授業があるわけだから 日曜日しかみんなで集まれないのですよね。

この展覧会は 北斎 歌麿などの江戸の絵師の作品のお里帰り展のようなもの。
17年前 マドリッドのプラド美術館でも ニューヨークで行われた ベラスケス展のお里帰り展があって たくさんの人が来ていましたが これと似たような感じだと思います。
普段 美術館に行かない人も 足を運ぶので ごった返し。
ベラスケス展の時は 2時間から3時間待ちでした。
入場制限していたのです。 ヨーロッパの美術館は たいてい 人数制限しています。
それは ひとつは 見る人が ゆっくり見る事を目的としています。
そしてもうひとつ 人がたくさん入りすぎると 作品が傷むからです。
また 中には 変質的に 絵を傷つけることを楽しみにしている人もいるかもしれません。
そういう 警戒をきちんとできるように。 

で 今回の展覧会。 2人の男の子 というか美術館員の若い方が マイクロフォンを持って 館の前で 「入場制限をしています。 中に入られてから 十分 お待ち頂いています。 ご了承ください。」と 言っています。 でも 中にはいると ぎゅうぎゅう詰めで とても作品を見ることはできませんでした。 
まず 思ったのは 2人の館員が 館の前で1日中 叫んでいることにどんな意味があるのだろうと。 だって そんなのは ひと言書いて 貼っていればいいことだし 十分くらいなら 特にことわる必要もないのではないか。
また どうせ 「入場制限」するのであれば もう少し 長い時間待たせて 中で ゆっくり見られる環境を作れば良いのに。 たぶん これは 想像ですが フランスの美術館サイドから 条件として 入場制限するように 言われていたので とりあえず しているのではないかと思います。 たいてい ヨーロッパの美術館が 一番心配するのは 日本は人口が多く また 美術館に足を運ぶ人の数もヨーロッパよりはるかに多いし まず 湿気も多いので 作品が 痛むのではないか ということです。

食事に行った時に この日思った事として もし わたしが この2人の館員の母だったら この姿を見て すごく 悲しい気持ちがすると 話しました。
「そこまで お考えになりますか」 とみなさん わたしが冗談でこういうことを話していると思ったようでした。
でも 1日中 なにも生産しない こんな仕事をさせられるのは とても非人間的な気がします。
職業に貴賤はありません。 どんな仕事でもかまわないけれど そこに何らかの意味がないとこれは精神的な虐待に等しくなるのではないかと思ったのです。

日本では 病院などで 介護をする人が人手不足だと聞いています。
その一方で ありとあらゆるところで ほとんど なんの意味もない職業があって そのおかげで 失業率も低い。 なんか へんだな と思ったのでした。

(この日は 家族のありかた とか こどもとの関係 なんかもいろいろ 考えたのですが
それは また後日書きたいと思います。
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Commented by antsuan at 2007-05-21 16:30
そういうよそから見る目って日本人は結構気にするようで無関心なんですね。もっともっとカソルラさんに言ってもらわなくっちゃ。
働きがいについては昔は逆だったような気もするのですが、本当に悲しい現象です。
Commented by fumiyoo at 2007-05-21 18:17
私達は馴れすぎて疑問に思わないことが外国暮らしのカソルラさんだから、鮮明に感じるんでしょうね。私も「テッシュ配り」をしている若者を見ると「もっと違うアルバイトないのん?」と思いました。彼らは楽そう・・だけで選んでいるみたいですよ。同じ時間を消費するのに自分の為に何かプラスになるような事をしたいと思わないんだろうか?
若者のエネルギーを感じない。身を粉にして頭を使って働け!と言いたい。これからの日本が心配です。
Commented by peque-es at 2007-05-21 18:24
あと、99%以上捨てられると思うビラ配りとか…ティッシュだったらまあ捨てないけど(笑)、でも広告されてるお店に行く事は先ずないですよね。
あと中高年の人がやってる工事の見張り(交通整理)とかで、実際の役に立ってなかったりとか…
そういう「無駄な」事があっちでもこっちでも、やたら目につく。それに対して「そこまでお考えになりますか?」っという一般日本人(?)の反応が、私は悲しいです。無感覚になっているというか…

役所も企業も銀行も商店も、ほんとにもっと実際的な効果のあるところに人手やお金をかけて欲しい。
無駄なところにコストがかかってて、それが結局商品やサービスの値段を上げている。
ひいては日本経済の体質を弱くしている…と思うのだけど、やっぱり「そこまでお考えになりますか?」って言われるだろうなあ…(苦笑い)
Commented by seilonbenkei at 2007-05-21 18:46 x
「じゅっぷん」じゃなくて「じゅうぶん」(笑)
中はごった返しているのを放置しておくとお客さんの口コミで客足が遠のくから、逆に「十分しか待ちません」という意味でのアナウンスだったのかも、、、ってちょっと穿ちすぎ?

知り合いの勤める企業(製造業)は美術館を所有していますが、ラインで役に立たない社員が美術館の方へ回されると言っていました。ホントかどうかは知りません。
でもライン作業なんてそれこそ意味のない(正確にはやりがいのない)仕事と僕は思うのですが、だから美術館員の方がよっぽどと思う・・・のですが、知り合いは「かわいそうだな」と言います。
いろんな見方があるものですね。
Commented by kurorin77 at 2007-05-21 20:11
↑同じく慣れすぎて疑問にも思わないことがカソルラさんによって気が付かされます。
若者の何の生産性の無い仕事、アルバイトに就くのは、まずお金を優先させるからでしょうね。
Commented by greenagain at 2007-05-21 22:57
全く同感です。
この企画展、東京も似た状況でした。
Commented by cazorla at 2007-05-22 06:42
あんつぁん 私はもともとへそ曲がりな所があったので 外からなのか 個人的意見なのかわかりまへんが(笑
でも 働く事が ストレスになるだけだったり
ラクな仕事でストレスに気付かず 精神的な部分で すこしずつダメージになる場合だってあるような気がします。 社会参加って お金とは関係なく そこにある価値観みたいなものの社会との共有が大事ですよね。
こういう時代だから経営者さんは
大変ですね。
Commented by cazorla at 2007-05-22 06:45
ふみよさん フリーターとして 自覚してる分にはまだしゃーないと思うんですが
一応 市立の美術館『勤務』の方なのに この仕事で1日が終わるって なんか むなしいのでは と。 そして この方たちの給料って 公務員あつかいなのかなーと ふと思ったのです。 税金の無駄遣いって ちまたでは たとえば 再起のみこみのないリハビリには保険がきかない とか そういう形での攻撃はあるのに こういう 意味のない仕事は 税金の無駄遣いではないのかしら・・と。
Commented by cazorla at 2007-05-22 06:49
ペケさんは 海外生活長くてそのあとの日本暮らしなので 色々 目につくことも多いのでしょうね。 私は ちょっとの滞在た゜けど それでも あれれって思う事があって。
それと 長く日本を離れてらっしゃると その間にずいぶんことばがかわっていて そのことばは 変だろう というのがあるのではないですか?
ファミレスとか ていねいだけど 変 て思う事がよくあります。

あと 戸籍とか 住民票とっただけで 七百円は 高いですよね。
地域によって ゴミも有料 というのも うーん その分 ほかのことで税金きりつめれば無料になるのではないかと思ったりしますよね。
Commented by cazorla at 2007-05-22 06:53
セイロンペンケイさん 美術館所有ってすごいですね。
美術館勤務って いいなって思いますが
そこが窓際って定義されると かわいそう になってしまうのでしょうね。
学芸員がきちんと しごとしてる美術館も少ないような気がします。
世田谷美術館みたいに特になにか特別な展覧会がなくても楽しい気分にしてくれる美術館が好き。
Commented by cazorla at 2007-05-22 06:56
kurorin77さん らくな仕事を選ぶ傾向もあるし 企業が そういうところに人を置くというのもありますよね。 関空のリムジンバスの切符販売機の横に女の子が立っていて ボタンを押してくれる。 「どちらまでですか?」『梅田です(と言いながら どのボタンだっけと お札を入れた状態で ボタンを見てる)」 その女の子がボタンを押して 『切符をお取りください。 ありがとうございました。」 と言いながら頭を下げてる。

・・なんのために 機械があるのだろう と思ってしまうのですよン。
Commented by cazorla at 2007-05-22 06:57
グリーンアゲンさん 東京も なんですね。
ああいう小さな細部を見たい作品だと 人が多いと 見られなくて ストレスたまりますよね。
Commented by kurorin77 at 2007-05-22 08:45
リムジンバスの件によく似た光景をワタシも時々目にします、???のマークがつきますね、
Commented by peque-es at 2007-05-22 11:32
偶然ファミレスの記事をアップしてましたが、あれってほんとのサービスじゃないですよね。一見丁寧、なだけ。あくまでも「一見」。で、ファミレスはそれで仕方ないかとも思うのだけど、日本はすぐ他にも蔓延してしまう。プロのサービスが少ないから? 

サービスだけじゃなくって、プロの仕事が少ないんですよね。企業は未だに「新卒採用」にこだわってるし、日本の大学出ても実社会じゃ中々役に立たなかったりとか…スペインだったら企業が学生を becario として雇ったりするけど…結局家庭や教育も含めた社会全体の問題? 自分に子供がいたら、今の日本社会、かなり絶望的かも…と思います。姪や甥には、多分「ちょっとうるさいオバサン」です(笑)。

あとお役所、行政一般ですが「弱い」感じがする。強すぎても困るのだろうけど…

言葉はまあどんどん変って行くものかもしれませんが、日本の場合、文法もどんどん変ってくみたい!(笑)
Commented by eaglei at 2007-05-23 08:09
大阪市立美術館はいつも混むので、あきらめています。
ゆっくり見るならば、平日に行かないと無理ですね。
休日ならば早く起きて、開館する時間が狙い目です。

人が混むところでは、何かと事故が起きるものです。
そんな時に、人が誰もいなかったってことになると、マスコミ等で騒がれて大変なことにんります。それを恐れて、とにかく人を付けているような感じです。
大阪市の行政はあきれるほど、メチャクチャです。
日本中が知っている有名なことです。
このぐらいのことは、もう驚きもしない出来事になっています。
Commented by cazorla at 2007-05-23 14:45
クロリンさん すっごい サービスですよね。
Commented by cazorla at 2007-05-23 14:46
ペケさん 最近 スペインもことばが変化しつつあります。
夫なんか怒りまくってます。
そういう時代の到来ということなんでしょうか。
Commented by cazorla at 2007-05-23 14:48
eagleiさん 大阪 公務員は きちんとした人は多いような気もするのです。
給料も 外務省の官僚よりいいらしいし。
やくざに屈しないという点では評価してもいいかな と思うのですが。
市政というより 日本どこでも 同じだと思います。
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by cazorla | 2007-05-21 13:51 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(18)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla