貞操帯

貞操帯という検索ワードが毎月二位から三位。
ある方の コメントによるものですが それだけ 貞操帯を調べようにも
資料が少ないのかもしれません。

貞操帯 スペイン語で Cinturón de castidad

ウィッキー スペイン語版で Cinturón de castidadを見てみます。
それによると 19世紀のイギリスの歴史家によって 十字軍の時代に 出征する夫が妻の不貞を気遣って 使い始めたと いう 間違った 定説が 一般的にひろがった とあります。 つまり この時代 衛生面から見ても 数時間の使用  せいぜい1日2日が限界でそれ以上使用すれば 死の可能性もあるくらい 危険であるそうです。
たしかに 仮に現代だと仮定して 想像しても どう考えても出征中ずっとつけていたら かなり気持ち悪いと思います。
たぶん ルネッサンスの時代の発明ではないか と 書かれています。
この時代 南欧は 自由恋愛の時代。
自分の意志で 女性が つけていたのが始まりではないかと。
たしかに 妊娠のみの心配であれば 膣の部分を強力にしておけば よいのですが
他の 二箇所も指を入れられないように とがったギザ歯で守られているのは
不用意に 快楽をあたえられないための 女性的な意志がそこにあったと 考えられます。

このように たいしたことではないことでも 歴史は 簡単にゆがめられます。
十九世紀のイギリスのピューリタンな考え方で 世界を見ようとすると 
ルネッサンスの南欧の自由恋愛は 理解の外です。
そして この道具が 時代とともに だんだん 拷問のために使われるように変わっていきました。 
また SMの道具としても 発達していきます。

参考までに
Galería Inquisición

フライブルク美術館の写真集

スペインの市民戦争も 共和国が 善で フランコ軍が 悪という図ができあがっています。
それは ピカソのゲルニカの影響も大きいかと思います。
しかしゲルニカ以上の殺戮が フランコがまだ 立ち上がる前に あったことを ここに明記しておきたいと思います。
1933年 カディス カサス・ビエハスの虐殺
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ご覧のように 食料がなく みんなやせこけています。
そんな時代。
アナーキスト 共産党 社会主義者 それぞれが 理想をもとめて 議論し合っていました。
そして 殺し合っていました。
その当時 フランコは カナリア諸島 (位置的には アフリカ)に飛ばされていました。
一番危険な奴として。
そして フランコの軍隊は モロッコにいました。
そんな不利な状態で なせ゜ 彼は市民戦争に勝ったのか。
それは フランコにつけぱ 「メシが食える」というただそれだけのこと。
子供にごはんを食べさせたい と思う気持ちは悪なのだろうか。
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カサス・ビエハスの虐殺以外にもたくさんの虐殺がありました。
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フランコ死後 最初の首相Adolfo Suárezです。
かれは 社会党でも民主党でもなく 今は存在しない まったく中立的立場のグループの代表として 初めて 「民主的」な方法て゜選ばれた首相です。
最近 彼の対談が新聞ABCに発表されました。
彼は フランコが死んだ時 人々は 死んだことによって特に生活が変わったわけではなく
普通の人々は 普通に 生活していたし 普通の人々にとっては フランコの時代は 社会的福祉が充実し 持ち家率は ヨーロッパ一になり 水不足の心配も解消されて 独裁者ではあったが 自分の家族の財産を増やすこともなく 堅実な 政治家であったと語っています。
もちろん 民主的ではなかったけれど あのアザーニャ政権の状態からすれぱ他の選択はありえなかったと。

この対談は 社会党が政権につくにあたって 首相として最後のインタビューだったわけですが
社会党によって 発禁になっていました。
表向き 「民主主義」の国の中で。

私たちは 疑う必要がある。
ほんとうに民主主義の国は 存在するのか。
独裁政権よりも まし な 民主主義の国が ほんとうに いくつもあるのか。
言論の自由は ほんとうに保証されているのか。

思想的弾圧と戦う 詩人を1980年代に 日本で見ていた私には それは 信用出来ません。
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Commented by honn623 at 2007-10-22 14:27
たとえばナチスドイツで言うならば(どこかで書いたかもしれないけれど)、ホロコーストそのものは悪と言っていいかもしれないけれど、少しでも社会情勢がよくなるならば、、、仕事にありつけるならば、、、とヒトラーに追従していった心理というのは悪だろうかと思います。
そして、ユダヤ人側についたとされる(その辺、詳しくないのですが)デンマークは善なのか、と。
図式が成り立ってしまうと、自分の意思までも図式にながされてしまって、本当の意志がかくされてしまいがちになると思います。
図式を前に疑ってみることも大事ですね。
Commented by celori20 at 2007-10-22 16:13
貞操帯確かに衛生的によくないですね。。。^^;  むれて、臭いそう。。。
市民が民主主義の思想や価値をどこまで把握し、それが自分達の国家に合うのかどうかを考えられるかどうかが大事なところだと思いますが・・。国家が変革を起こすのであれば、次に成る国家の形態がどんなもので、市民にどんな利益をもたらすのかを、それを指導できるリーダーがいなければ、なにも伝わらない。伝わらなければどんなに理想的な改革であっても、市民にとってはただの侵害になってしまうと思います。アメリカがフセインを追放しイラクの民主化を図りましたが、結局事態は悪化するばかりでした。フセインの独裁政治は目に余る部分がたくさんあって、イラクの民主化自体はいい考えだと思いました。ただ、アメリカのやり方がまずかったと思います。国一つの政治や政策を変えるということは、『今日から、君らも民主主義だ』ってそう簡単に変えられるものではありません。ステップをふまなければ。。。民主主義であっても、独裁政治であっても、人が殺しあったり平和な生活を送れないのであればどちらも地獄ですね。ほんとうに民主主義の国は、存在するんでしょうかね。。。
Commented by celori20 at 2007-10-22 16:20
↓そうですね、ステイタスなんて言葉はかたっくるしいですよね。
もう、脱いじゃいましょう、、^^
Commented by syenronbenkei at 2007-10-22 22:10
ある人でつ。
二部制の記事だからコメしにくいにゃ。
第一部を前提としてしまうには惜しいし、第二部はコメするには(僕には)難しいし。
ちょっと省略しすぎで、知らない人には誤解されそうな書き方ですが、事実なんてないんだって言ったのはニーチェでしたっけ。
人間って、物事を自分に都合よくしか受け取ることができませんよね。
自分にとって都合のいいことが、他の人にも都合がいい場合は平和が保たれるんですけどね。
Commented by maron415 at 2007-10-22 23:28
例えば、ナチスドイツに虐殺されたユドヤ人がパレスチナの人には何をしたのか?
バレスチナという国はだれのものなんだろうと思うと、結論はでませんね。
フセインは悪いというけれど、一般の民衆にとったら、その時代の方が暮らしはよかったらしいし…
と思うと、日本の政治は…と思いますが…
テロなんたら法でゴタゴタしたままです。なんか、米の踏み絵みたいだなあと思います。
Commented by cazorla at 2007-10-23 06:27
honn623さん 
よく 残虐性と冷たいのがごっちゃになってしまうのですが
冷たいというのは 自分にとって マイナスになるものを 冷静に判断して
外に押しやる (殺してしまう)ことて゜
残酷さは 手当たり次第 というのがあると思うのです。
フランコは 冷たかったけど 残酷ではなかった と思う。
フランコについていた作家たちのモニュメントをはずしてるんだけど
じゃあ ダリは どうよ ということになって
どうも はずしてないようなのですよね。
やっぱり商業路線 というか スペイン観光の一部だから。
総合的に公平さが欠けているのではないか 
これは スペインの歴史だけではなく
日本の歴史にもかかわっていく問題なんですが。
Commented by cazorla at 2007-10-23 06:33
セロリさん 一番 問題は フセインが核を持っていたとして 
「侵略」が始まったけど その核はと゜こよ と言う問題というか・・・
アフリカの多くの国が 独立 自由 民主化という甘いことばで
革命を起こして 反対に貧しくなっている。
結局 アメリカは 別の方法で 植民地にしてるだけのような気がします。
ヨーロッパ式の 植民地は それなりに出費た゜けど
アメリカ式の 自由という建前の植民地だと 出費がなし。
たとえば 学校を建てたり 人々の福祉にかけるお金
教師を 本国から送ったり そういうことね。
で アラブ社会というのは イスラムでも 細かく分かれているし
そのあたりを 学ばずに 制度をこわしても何もならなかったなと。
フセインは 一つ 独裁者としてよかったと思われるのは どの宗派も同様に扱っていたので 分裂が起きなかったことです。
小さく分かれるのは 大国にとって 植民しやすくなるだけ。スペインも今 独立 という 気配だけどこれは 完璧 ユーゴの二の舞。
これは プーチンの演説のぱくりですが。 プーチン さすがに まとを得たこと言うなと思います。 好き嫌いは別にして。
Commented by cazorla at 2007-10-23 06:39
セイロンベンケイさん 
デカルトも言っていたような気がする。
でも あのあたりの人たちって けっこう仏教的ですね。
で 歴史もそうだけど 見たくないところは隠して 辻褄あわせてしまうことってあると思う。 世界が女性化しているって 20年前に言っていた人がいましたが こういうの女性的って言うと きっと フェミの人にしかられるけど 夫婦げんかのときの たいていの場合の論理って こんな感じではないかと・・・。 言った 言ってない のくりかえし。
基本は 過去をほじくりかえすことより 今 未来のために何ができるか考えることだと思う。
フランコの像をいまさら壊したりしても お金かかるだけだし・・・
結局 国が分かれて 対立する風景を作り出すだけ なのではと。
Commented by cazorla at 2007-10-23 06:45
マロンママさん イラク戦争 たぶんこうなるだろうな という結果のほうに行っていますが。 やはり民主化は必要だったのだろうと 思うけど
それが 石油がほしくてたまらない人達の手によって できるか
というと できないと思う。 アフガンにしても アフガンの改革に意味があるのかと 思う時があります。 最近 イタリア兵も死んだし
スペイン兵も死にました。 で イラク派兵は だめなのに アフガンがいいのは なせ゜ とか思うのですよ。
世の中には 建前みたいなのがあって エティカのためなら死んでもいいというのは 危険思想の 日本の戦争の始まりの時と同じではないかと。
Commented by celori20 at 2007-10-23 09:44
そうでしたね、『民主化』は表向きでしたね、こちらも。これで、ブッシュもかなり支持率を落としました。フセインが追放されて嘆き悲しんだイラク人も多数いましたもんね。
人類は豊かになりすぎました。(不自由な生活を送っている人のほうが大多数なんですけどね)自由な思想と新しい技術、文明、私達は何もかも手に入れてしまいました。多くの内戦や、必要のない死を私達が日常的に目の当たりにするのは、その代償なのかな、と悲しいですが、冷静に思ってしまうときがあります。なんだか、話がずれましたが。。。
Commented by ルネラ at 2007-10-23 18:58 x
言論の自由そして真実&現況をどれだけ知っているのかちゃんと伝えているのか。実はカタロニアに住んでいるとこういうことよく考えるんです。ものすごく情報が統制されているし偏っているなあと思うことがたくさんあるので。うちの夫がよく言うのはナショナリズムの子供に与える悪い影響というのはプラスではなくて、まず何かを否定、マイナス、アンチ○○な負のエネルギーに基づいている思想であることガ多いと。
今現在をよりよくしようというのではなくて今あるものをほぼ全否定することにあるとよく言っております。ちょっと極論だと思うけど。
たとえばカタランのアンチエスパーニャ、アンチカスティジャーノ・・・最近逃げ出したくなるほどとってもホットです。
Commented by hisako-baaba at 2007-10-30 22:01
ビオラの練習が楽しくて、お休みとのこと・・・夢中になれるものが有るのは幸せなことですね。

指が痛くなくなってからで良いのですが、リンクのやり方を教えてください。
「リンク」の文字が見つからなくて出来ずに居ました。その上お気に入りに入れたはずが見失って・・・ここを開くのに、検索かけたら、だいぶ古い記事が出て、新しい記事だと思ってコメントしたりしていました。

カディスなどで虐殺???知りませんでした。内戦は70年ぐらい前でしょう・・・その前というと70何年昔のことでしょうか?カディスは南の港でしすよね・・・
どんな歴史にも、対立する双方に理屈があるから、・・・でも歴史として記されるものは書く側の理屈に片寄る。そこを勘定に入れて読まないといけませんね。

↑上のルネラさんの書き込み、そういうことを聞いてはいましたが今そんなにホットなんですか・・・国と国の対立だけでなく、国の中の民族の違いまで・・・バスクとかカタランとか・・・難しいのですね。
Commented by kokia_a at 2007-11-01 12:02
ビオラにはまっているのですね^^
夢中になれるくらい楽しいことがあるのっていいですね^^
Commented by namazu_5757 at 2007-11-08 19:45
こんばんは。ご無沙汰しています。
いきなりですが今度「ブログのお友達!写真展」を企画しました。
もしよろしければ出品されませんか?
Commented by のん at 2007-12-10 09:41 x
こんにちは。面白いブログだなと思ってしばらく前から拝見させて頂いていたのですが、今回はどうしてもコメントを残さなくてはと思い、投稿させて頂いています。
「ゲルニカ以上の殺戮」というのはどういう意味で「以上」と書かれているのでしょうか?死者の数でしたら足許にも及びませんし、フランコは無差別殺人をした現合衆国大統領と同等の殺人者ですからその残虐性は究極のものです。
「子供にごはんを食べさせたいと思う気持ちは悪なのか」、これは誰しも同じ気持ちです。でもこの言葉を利用したのがファシストです。
そして失礼ながら、ABCのような極右翼の新聞を、まるで中立の立場からのコメントかの様に平然とブログに引用される事は、違和感を禁じ得ません。
先の別の話題ではサルコジ賞賛コメントも書かれていたので、かなりの保守的考えをお持ちの方なのだなとは思っていましたが、少しずつ事実をねじ曲げて書いてらっしゃるかなと思ったので、少し、投稿させて頂きました。

尚、政治以外のコメントは深く共感する事が多く、過去まで遡って興味深く読ませて頂きました。これからも覗かせて頂けたらと思います。
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by cazorla | 2007-10-22 08:20 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(15)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla