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ムスタキ 「異国の人」 

大好きなムスタキの歌をどうぞ。
桃井かおりと アルバムを一枚作っています。
フランコ政権批判 ギリシア民族運動支援など。
エジプト生まれのユダヤ系ギリシア人。 フランス在住。

YouTube MÉTÈQUE 1969
となりに フランソワーズ・アルディも座ってるので このビデオを選びました。
高校生の時 アルディは あこがれの人。 


MÉTÈQUE 「異国の人」
直訳すると差別的な意味としての「よそ者」もしくは「ガイジン」)といっていいだろう。前年68年のパリ五月革命の余熱の中で、フランス社会でタブーともいえた「Juif -ユダヤ人」という単語をロマンチックに謳い上げ、自由を求める時代の気風によって、ムスタキは初めて歌手として広く認知されたといえる。

ムスタキ自身は、この『Le Métèque』のヒットについて、自著『Les Filles La Mémoire』(『ムスタキ自伝 思い出の娘たち』 山口照子 訳 彩流社)で「ある者はそこに世の中からはみ出した者のロマン主義や絶対自由主義を、また他の者はそこに政治的、イデオロギー的、戦闘的、1968年的な合言葉を見てとった。移民たちはアメリカの黒人が言うところの"Black Is Beautiful"に匹敵する、自分たちが他者とは異なっていることへの誇りをそこから汲み取った。それは祖国をなくした人々の賛歌、無国籍者の集合の叫び、無銭旅行者たちの要求だった。(略)僕にとって、それはただの恋の告白の歌だった」と語っている。

ジョルジュ・ムスタキ  ウィッキーペディアより


LE MÉTÈQUE の 歌詞
Avec ma gueule de métèque,
De Juif errant, de pâtre grec
Et mes cheveux aux quatre vents,
Avec mes yeux tout délavés
Qui me donnent l'air de rêver,
Moi qui ne rêve plus souvent,
Avec mes mains de maraudeur,
de musicien et de rôdeur
Qui ont pillé tant de jardins,
Avec ma bouche qui a bu,
Qui a embrassé et mordu
Sans jamais assouvir sa faim...

Avec ma gueule de métèque,
De Juif errant, de pâtre grec,
De voleur et de vagabond,
Avec ma peau qui s'est frottée
Au soleil de tous les étés
Et tout ce qui portait jupon,
Avec mon coeur qui a su faire
Souffrir autant qu'il a souffert
Sans pour cela faire d'histoires,
Avec mon âme qui n'a plus
La moindre chance de salut
Pour éviter le purgatoire...

Avec ma gueule de métèque,
De Juif errant, de pâtre grec
Et mes cheveux aux quatre vents,
Je viendrai, ma douce captive,
Mon âme soeur, ma source vive,
Je viendrai boire tes vingt ans
Et je serai Prince de sang,
Rêveur ou bien adolescent,
Comme il te plaira de choisir;
Et nous ferons de chaque jour
Toute une éternité d'amour
Que nous vivrons à en mourir.

Et nous ferons de chaque jour
Toute une éternité d'amour
Que nous vivrons à en mourir.

色文字は 訳注あり。




MÉTÈQUE 訳詞

よそものの印象
放浪するユダヤ野郎やギリシャの牧人の容貌
そして髪の中を四つの風が通る
僕の目はとろけていて
夢見ているような印象を与えるけど
もうそんなに夢見たりしない
手はならずものの手
音楽家や浮浪人の手
その手でたくさんの畑を荒らした
僕の口は 酒を飲み
接吻をし かみつき
決して空腹を満たされることはない


よそものの印象
放浪するユダヤ野郎やギリシャの牧人の容貌
泥棒 そして 浮浪者
夏の太陽とおんな達に愛撫された
僕の皮膚
苦しむだけ苦しむこと知った
僕のハート
でも 物語を紡げない
救済されるみこみのない
僕の魂
地獄に行くしかないんだ

よそものの印象
放浪するユダヤ野郎やギリシャの牧人の容貌
髪の中を四つの風が吹く
僕のやさしい虜
双頭の魂 湧き出る泉よ
僕は行くよ
君たちの20年の苦しみを飲み干しに
僕は行くよ
そして残酷な王子に
夢見る人に ティーンエイジャーに
君の好きなように 僕はなろう
毎日 永遠を感じるほどに 愛し合い
愛の中で死ぬまで生きていこう


gueuleは 口 なんですが フランス人のクリストファーに訊いたら ここは スペイン語のpinta に一番近い ということなので 印象と訳しました。
juponはペチコート これも 隠喩で女の子のことだそうです。

白水社の仏日辞書片手に四苦八苦してるわたしにスペイン語と英語で説明してくださった クリストファーに 感謝をこめて。
Commented by sagisouf at 2008-07-29 14:09 x
ムスタキ・・・遠い昔に聞いた名前でした。姉が聞いていました。
ひさしぶり思い出しました。有難う!!姉は色んな人の音楽を聴いていたんだなぁ~~何の影響もなく。すごい感性。我が姉ながらDNAの違いにがっくり~~
1968年・・・我々が悩んだ時代。
Commented by cazorla at 2008-07-29 17:25
さぎそうさん パリは5月革命の時ですね。
その後 東京大学の事件に繋がっていった時代。
プラハの春もこのころ。
あのころ まだ子供だったけど あのころの二十歳はかっこよかった。
Commented by toqqun at 2008-07-29 23:51
ジョルジュ・ムスタキのレコードを今も持ってます。
プレーヤーが壊れて以来、もう何十年も聴いてない。

「いつか この恋は終わる時がくる…」
大塚博堂がこんな詞をつけて歌った曲が大好きでした。
原曲がどれだったか忘れちゃったけど。
Commented by syenronbenkei at 2008-07-29 23:54
飯炊き、、、もとい、ムスタキって名前しか知りませんですた。
でもウィキの「大塚博堂・さとう宗幸らはムスタキを敬愛し」でなるほどと思い、「阪神大震災チャリティーコンサート」でそういえば・・・と思い。
ちょっと調べてみたくなるという意味の、いろんな意味で勉強になった記事ですた。

ところで、ウィキへのリンク間違ってまっせ。
Commented by cazorla at 2008-07-30 01:34
とっくんさん いまだにレコードだけ出してるロックグループもいますよね。 わたしの好きなレコード類 引っ越しの時 もうプレーヤーも買わないし と思って 置いてきてしまいました。 でも レコードのほうが音が好きって言う人もいっぱいいますね。
いつか この恋が終わる時がくる・・
とっくんさんの好きな曲 聞いてみたい。
Commented by cazorla at 2008-07-30 01:36
セイロンベンケイさん
最近編集するのめんどく なってません?
あとで リンク 書き換えます ありがとっ。
飯炊きさん かっこいいっつ。 ギター弾く時の 目の動きがね。。
セイロンベンケイさんも次回のドカロク 目線もいれてね。
そしたら 三角に目がいかないから。。。
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by cazorla | 2008-07-28 23:47 | お気に入りのもの | Comments(6)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla