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祈り 

年末のお茶の時間 の記事でご紹介した友人。 わが 恋の教師ですが
彼女のことばでいちばん心に残っているのが
「刹那的恋と 永遠の恋がある。
永遠に続く 刹那的 恋 もあれば 
一瞬にして終わる 永遠の恋 がある。
できることなら たとえ 一瞬で荒れ 永遠の恋をする相手に会いたい。」
これを聞いた時弱冠 21才。 意味は全然わからなかったけど
刹那的な恋は苦しい。
それは 相手がどんなに優しく どんなに愛してくれても 永遠の恋とは言えない場合。
こちらもどんなに愛し そこには ほかの夾雑物がなくとも
どんなに強く愛し合おうと 永遠とはいえない恋がある。
おだやかな しあわせな 刹那的な恋は あまりにしあわせなために 心も体も 壊してしまう。


永遠の人に会うには 人生はあまりに短い。(ミラン・クンデラ 不滅より)


生物学者 ベイトソンの著書 「天使のおそれ」の扉にある詩。


神よ、

変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気を
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を。

God grant me the serenity
to accept the things I cannot change;
courage to change the things I can;
and wisdom to know the difference.

Living one day at a time;
Enjoying one moment at a time;
Accepting hardships as the pathway to peace;
Taking, as He did, this sinful world
as it is, not as I would have it;
Trusting that He will make all things right
if I surrender to His Will;
That I may be reasonably happy in this life
and supremely happy with Him
Forever in the next.
Amen.

--Reinhold Niebuhr


それは恋だけではなく そこにある真実をみつめなければならない と言うことなのだと思う。
永遠は ここにありますと 年取った 神話学者は 心臓の少し下を押さえた。
Feliz año nuevo. Que seaís felices y paseís bien.
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by cazorla | 2006-12-30 19:59 | おすすめのもの | Trackback | Comments(20)
三十日は土曜日なので 市場に行って 葡萄を買わなくては!
三十一日 大晦日は 真夜中十二時の鐘の音に合わせて 12粒の葡萄を食べます。

Wikipedia Twelve Grapesの記事をどうぞ。
最初 聞いた時 こんな習慣 嘘や と思いました。
みんな当然のことのようにしているので 開国以来の習慣かと思いましたが
歴史は意外と短く 1909年よりなんですね。
12個の葡萄は 12の月を現すとも たんに 鐘の音の数にあわせているだけとも言われています。

最近では こんなものも売っています。
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一つの缶に12個の葡萄が ちゃんとむいて 種も抜いています。

新聞の記事  12個の葡萄をどう食べるかで 君がどんな人か わかる・・・。
て 唇にころがして食べる→みだら 恋人と口うつしで食べる→セクシー などですが
実際には そんな時間はございません。
ぱくぱくと食べていきます。
まれに 急いで食べて死ぬ人もいる と言われますが
それは やっぱり嘘です。

たいてい のお宅ではテレビの教会の鐘の音に合わせてたべるのですが
わが家は テレビがないので 耳をうーんとすませて 食べます。
広場に行って食べる人もいっぱいいるんだけど 寒いし たいてい三人のうち一人が眠っているので 行かない。
でも 今年は 母の家で テレビを見ることにしました。
母の家からは 教会の鐘の音も聞こえないし それに大晦日のテレビってけっこう好き。
大昔の歌手達が 絢爛豪華に総出演で 華麗な歌を歌う。
日本の演歌の歌手にすっごく似ていて 紅白歌合戦みたい。

と 言うわけで 母はきのう たのしげに買い物してました。
孫たちか゜来た時 あげるものとか。
あとは葡萄だけ 今日 市場で買います。
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by cazorla | 2006-12-30 08:11 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(6)

なんて褒めてほしい?

佐藤愛子氏のエッセイの中で 娘さんをお持ちの女性が 娘さんの日記を盗み読みして 娘の恋の行方にどきどきしている というのを読んだことがあります。 もう一度過ぎた日の淡い気持ちを思い出す。 息子となるとまた違うのかも。
息子さんをお持ちの女性のブログ 息子さんをお持ちの男性 娘さんをお持ちの男性・・・でそれぞれ感じ方が違うのだな と思う。
知人の伯母上は ある日 息子の一人暮らしのアパートを訪ねた時 洗面所に二本 歯ブラシを見つけた。 赤と青。 これは 完全に彼女のもの。 伯母上は その赤いほうの歯ブラシでトイレ掃除をして 帰ったそうである。 

うちの場合は まだ小学生なので あまり実感はない。

ある日 長女の友人であるサラがイスマエルに電話した。
イスマエルの写真は 「クリスマスの発表会」に載っています。 イスマエルはけっこうもてる男の子ですが 父親同士が友人なので うちの長女と時々お出かけをする。

話をもどして サラの電話の話。
「ねえ イスマ 一緒に映画に行かない?」
「行けない。 ちょっと 映画の日は 家族で出かけるから。」
「時間のある時 どっか行こう。」
「・・ごめん 行きたくないんだ。」
「マリア(うちの長女)とは よく出かけてるでしょう」
「うん 彼女とは 気があうし 彼女は頭がいいから話していて楽しいんだ」

それを聴いたサラ なんかすっごく満足してマリアにご報告。
「あのね マリア 、 イスマエルはあんたがかわいいから出かけてるんじゃないの。
頭がいいから話していて楽しい ただ それだけなの。」

もし 「マリアの方が かわいいから」と イスマエルが言ったら 怒り狂ったのだろうか?
でもマリアはすっかり満足して私に話してくれた。
「私のこと 頭がいいって 言ってくれた。 それでね 一緒にいて 楽しいんだって。」
彼女としては 最高の褒め言葉。 
で 母としても うふふ と嬉しい。
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かわいい とか きれい なんてたいしたことではないんだ。
「話していて楽しい」 それが一番大事。 大人になってからもね。
女の子が一緒にいて 幸せな気持ちになる男の子も そういうことがちゃんとわかる男の子。

スペインでは 十歳くらいから パボ(七面鳥)の時代 と言って 女の子たちが 知性を磨くかわりに 美貌を磨く時代に入る。 そして 母親も 本を買ってやるかわりに お洋服をしこたま買ってやる。 母親も へたに知性を磨くより かわいいまま のほうが 良い結婚ができるとしんじてる 場合が多い。(もちろん 田舎だからだけど)
そういう影響下に入らないことを願うばかりです。

息子のこと
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by cazorla | 2006-12-29 19:28 | こども | Trackback | Comments(8)

年末のお茶の時間

e0061699_21585170.jpg母の家に行ったら私の友達から 母へクリスマスプレゼント。 「郵便局の人が来たんだけど こっわい顔してにこにこしてる人。 普通 にこにこすると怖いはきえるのに。 怖いは張り付いたまま にこにこして これ持ってきてくれた。」だそうで 中身は・・・鶴屋吉信の亥の春という期間限定羊羹と 加賀棒茶。 さすが お茶通の彼女だけあってお菓子とお茶の組み合わせが最高でした。
ミニチュアの鏡餅の置物も入っていて 母は大満足です。







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我が友人はこういう人。PTAのパーティにこんなに髪を結い上げていきます。
五歳年上。 恋愛作法も彼女に教授願いました。

尊敬してます。
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by cazorla | 2006-12-28 22:06 | おすすめのもの | Trackback | Comments(22)

クリスマスの歌

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教会前の広場で 聖歌を歌っていました。
指揮者は女性。 かっこよかった。 スペインの村のクリスマス風景です。
クリスマスは お正月までを含みますが。


おまけの写真。 音楽学校のクリスマスコンサートの時の写真。
ギターの先生がかっこいい というお声がありましたので。
ギター弾ける人って好き。
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彼女は生徒です。 少し大きくなって弾きたくなって入ったので。
でも まだ13才。 大人っぽい。 手が大きくて ギターにむいてると思う。

ハエンのリナーレスの音楽学校・中等科では ギターを習ってる日本人の男の子がいるそうです。 
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by cazorla | 2006-12-28 08:01 | カソルラ | Trackback | Comments(10)

長男の赤ちゃん時代

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息子 長男 八ヶ月くらいの時。 
今と同じで 女の子好き。
下落合に住んでいたので よく 新宿に行ってました。
1999年 夏は ミニスカートの女の子が多く そっと スカートの中に入って 腿の内側をさわっていた。 女の子がきゃーっと言うのがうれしい。
よだれだらだらして 喜んでた。
次の瞬間 女の子たちは犯人を見つけて
「あらーん いやだーん かっわいいっ」
と 叫ぶ。 するとまたまたうれしくて よだれまみれ。

美人が好きで お化粧でごまかされない。
一度 お化粧の濃い人のところに行って 触る寸前でやめた。

もし あなたが うちのチビに触られたことがあったら 
保証付き美人です。 でも どうして美人が好きなんだろう。

最近 風待ちさんに送って頂いた 氷点読んでいます。  
外国で 日本の小説を読むとまた違った感覚になります。
吉本ばなな 日本にいる時は そんなに好きでもなかったのに
たまたま スペイン引っ越し前に古本屋さんで みつけて
持ってきたら すっごく楽しい。
イタリアで評価が高いのもそのせいなのかしら。

で 本を読んでいて なかなかブログが読めません。
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by cazorla | 2006-12-27 22:52 | こども | Trackback | Comments(18)

ヒコクミンの帰国

島田雅彦が「ヒコクミン入門」を書いたのはいつだっただろう。
東中野に住んでいた時 ふだんはしょぼくれた文学学校の前に長蛇の列ができたことがあった。 それもかわい子ちゃん系の女の子たち。
島田雅彦先生講演会だった。
1986年くらいだったから 彼もまだ25か6。
ハンサムだったよね。
ついその本を買ってしまったのも 自分のことを非国民だと思っていたからか 単に島田雅彦がハンサムだったのか おぼえてないけど。

帰国して 入国する時 私はいかにも非国民面をさげているのかどうか
よく質問を受ける。
2005年2月 は 特にひどかった。
というのも 麻薬犬といわれる ゴールデンリトリバーがすりすりしてきたのだ。
でも 麻薬犬ってもっと 攻撃的なんではないの?
テレビで見る分には 麻薬中毒患者のように はあはあいいながら 荷物にかみついてくるけど
その関西空港の犬は 嬉しそうにすりすりしてきたんだ。

「こちらで 質問と検査をさせていただいてもよろしいでしょうか。」と ことばだけ丁寧に 係の男の子が言う。 
まず 第一の質問が笑えた。
何種類かの 麻薬系の植物を栽培している人の絵と 葉っぱの絵を見せて この中で育てている物はありますか? というのだ。
学校の授業で使うようなきちんとした絵。 
それを持っている 宮様のご学友みたいなタイプの男の子。
「ないです。」
「でも よーーく 見てください。 覚えのある葉っぱはないですか?」
で 実は15時間 飛行機に乗ってきたあとなので かなりむっとした。
「私が麻薬を持っているかどうかは 身体を調べればすむことですね。
私も疲れているのでできれば すぐにでも終わらせたいのでさっさと荷物なり 身体なりお調べになってはいかがでしょうか。」
「はい でも規則で一応 この葉っぱのことを訊かなくてはならないのです。」
「仮に 私がその葉っぱを育てていたとします。
でも 私はスペインに住んでます。 それはスペインの管轄であって あなた方にはなんの関係もないと思うのです。 今 私が持っているかどうか それだけでしょ?
仕事があまりにもないので退屈しのぎでなさっているのでしたら 私としては かなり迷惑です。」

少ない荷物でアメリカに入国しようとした方はご存知だと思うが 一般に 荷物の少ない日本人は疑われる。 それは たぶん 日本入国にもあてはまるのかもしれない。

それでやっと 荷物の検査に入った。 荷物は少ないのですぐに終わると思った。
そして 下着の中などを調べる。
歯みがきチューブの中までは調べなかった。
「このくらいの使いかけだと ほとんど入らないのでしらへないんです。」と ご学友君が言う。
「あら 最近は以前の一万分の1の量まで 濃縮できるんですよ ごぞんじないの?」
と つい 意地悪虫が動き出して 目の中をじっと覗く。
不安になって 目が左右にきょときょと動く。
ヴァキ゜ナの中は調べなかった。
インドではそこまで調べる。
サリーを着た大柄な女性が 有無を言わず 指を入れる。
その 無感情がこわい。
日本人の女の子の中には泣いちゃった子もいた。
それは1988年。 今は もうそんなことはしないのかもしれない。
インドではそんなに嫌な気持ちにはならなかった。
外国人なのだから その国の事情というのがある。
ただ やはりアジア系だけ 扱いが違うのは どうかな とは思ったが。

「どうしてヴァギナの中は調べないの?
もしかしたら持っているかもしれないのよ。
あなた達の 麻薬犬を信頼しているのだったら 徹底して調べないと
結局逃してしまうことになるのではないかしら。」
「まあ そうなんですが・・・・しかし・・・」
「マニュアルにない。 ですか?」

かなり意地悪なおばさんである。
1時間で 無罪放免。
告白すると 新幹線で脱糞した。 家にたどりつくまで 気付かなかった。
ショックだったのだ 犯人扱いされたのが。
私は小心者なのである。
一週間の滞在のうち 3日をベッドですごした。
最後に父と会った帰国であった。 もう少し 気持ちよくすごせたら良かったのに。
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by cazorla | 2006-12-26 08:27 | 思い出 | Trackback | Comments(27)
レゲエ聴いてたら 思い出に浸ると巻。

楓くんは 元・恋人の親友。
もしかして 八年間も彼とつきあってしまったのは 楓くんと別れたくなかったからだったかもしれない。
 楓くんは 背が高く ちょっとジャン・レニを意識してた時期もある。
不真面目そうで実はまじめ。 スキューバーダイビングだって 耳が悪いからしない方がいいんだけど 血を流しながらやっていた。 しばらくやってると 慣れるそうですが。

彼は おとうさんが亡くなって おかあさんは 楓くんといっしょに 奥さんが死んで一人息子を育てている人と結婚した。 そしてふたりの間にもう一人男の子が生まれた。
楓くんの義理のおにいさんと 楓くんは当然 全く似てないのだけど 末っ子といっしょに三人で並ぶと 長男と末っ子 楓くんと末っ子の顔が似ていて やっぱり兄弟という感じがする。 おにいさんは 義理のおかあさんをとっても愛していて 義理のおかあさんにそっくりの奥さんをもらった。 楓くんも義理のおとうさんを大好きで しゃべり方とか影響されてる。

楓くんは大学が終わるとすぐにワーキングホリデーでオーストラリアに行き 一年間バナナ農園で働いた。 だから バナナに関してはかなり詳しい。 収穫の仕方を 新宿御苑で バナナの木を見ながら説明してくれた。 楓くんの説明は面白いので すぐに 10人以上の奥様達が集まってメモを取り始めていた。
オーストラリアから帰って来て コンピューターの会社に入って 地道に働き始めた時に 私が本を貸してあげてしまった。 「予告された殺人の記録」 ガルシア・マルケス。
たしかにおもしろい本だけど あんなにはまるとは思っていなかった。
うちに来て どんどん 私の本を持っていく。 そして 大学の課外講座でスペイン語とポルトガル語を学び始めた。 楓くんはまじめなのだ。
そして その後 一年間 ラテンアメリカを放浪する。

楓くんのおかあさんは美人ではないが 魅力的な人。 そして 自分の意見を自分のことばではっきり言う人だ。 しかし 楓くんは けっして おかあさんみたいな人を恋人にしない。
いつも かなり美人で ぜったい自分の意見をいわないようなそういう女の子とぱかりつきあう。
それが彼の問題だ と思う。
給料日になると 絶対私に電話をしてくる。
「おい メシ食いに行こうぜ。」
行ってみると 彼の恋人と一緒だ。 美人で にこにこしている。
「邪魔ジャン」
と言うと 「いいんだよ」と言う。
私だったら デートの時に 他の女の人つれてきたらちょっと迷惑と思う。
彼の恋人たちはいつもにこにこしている。そして 「cazorlaさん一緒じゃないと 行かないっていうから いいんです。 私もそのほうが楽しいし。」
そして 私は 彼女たちの結婚式にも参加した。
彼女たちと 他の知らない人たち。
楓くんがひとりで参列するのは嫌だから という理由で一緒に行く。
ほらね やっぱり嫌だったんだよ 彼女たち。
中にはほんとに好きだった女の子もいて 結婚式で荒れる。
まったくダメな人です。

楓くんはとても優しいので すぐに彼女らしき人ができるが 続かない。
それは 美人で にこにこしていて 毒のないタイプばかり選ぶけど
実は 美人ではなくても おかあさんみたいにものをはっきり言う人が好きなんじゃないかと思う。 彼は彼女たちといて すごく退屈なんだ。
最近 また彼女ができて 山に行ったけどまた別れたらしい。
「だって 知らない女友達のうわさ話していて それでも相づちはちゃんと打ってるのに あなた私の話聞いてるの?て訊くから 聞いてないって正直に言ったら 怒っちゃってさー。」

そんな楓くんでも結婚したことが一度ある。
ラテンアメリカ滞在中に知り合った女の子とできちゃった婚をした。
彼は ちょっと不便な所に行くと俄然かっこよくなる。
英語・スペイン語・ポルトガル語が話せるし ジャングルとか そう言う所も平気だし。
でも 東京に帰ってくるとかっこわるい人にもどる。
そして 息子が一歳になったとき彼女は出ていった。
「絶対 お金とか送ってこないで!」と 書き置きをされて。
それでも毎月送金している。 彼女の父親が秘密で息子のための銀行口座に入れている。
そして秘密でたまに息子の写真を送ってくる。

楓くんの部屋には彼女の写真が飾っている。
ほんとうにきれいな人だ。 今までの彼女たちの中で際だって美人。 たぶん女優だってかなわないくらい。 きれいな人がほんとうに好きなのだ。
「きれいだねー」と言うとほんとうに嬉しそうな顔をする。 バカなのだ。
「ぼくの奥さん 美人でしょう?」
「元・奥さんでしょ?」
ちょっと悲しい顔になる。

楓くんの一人暮らしの部屋は 元・奥さんの写真とバリで買った布で楓くんが作ったカーテンと(彼は器用でセンスがいい) すてきなアイアンの電気スタンド ギターとコンピューター そして本棚。 そして 彼はおいしいお茶をいれてくれる。
トイレには紙がなくて タイ式。
帰国して東京に用がある時はいつもそこに泊まる。
キスもしたことのない私たちも 中年になってしまった。
時の流れは残酷だ。

品川駅で別れる時 彼は言った。
「俺の人生から消えてしまうなよ。」
こんな所で言うなよ。 新幹線で泣いちゃったよ。
もう実家もない私は当分帰国できない。
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by cazorla | 2006-12-25 19:43 | 思い出 | Trackback | Comments(13)
(下の愛国心の記事の流れで書いてます。)
スペインはまだ 24日の夜。
ドラちゃん(犬)連れて散歩に行ったら誰もいなかった。
聖夜は静かです。
24日は 昼ご飯の時間(スペインは 午後二時から四時)が過ぎると どこのレストランもバルも閉まってしまいます。 そして25日はどこもお休み。 
八時くらいまで クリスマス・ソングを歌っている子供達の声が 道でしていたんだけど それももう聞こえない。 こんな時 ここは カトリックの国なんだな と思う。

娘の教科書を見ていたら 世界の宗教という項目で キリスト教の色々 カトリックだけでなく プロテスタントの色んな宗派 イギリス国教などが載っていたのだけど
レゲエも載っていた。 ボブ・マーレイの写真入りで。
そっか レゲエもキリスト教だったんだ。

キリスト教の歌であり 民族の歌でもある。

ヤーメン 僕たちは僕たちのことばで歌うことを禁じられた。
農園では ワイヨーヨーヨヨヨィヨィ と歌う。
でも 僕たちは忘れない。

川崎のレゲエバーによく行っていた。 バグース。
普通の民家の中にぽつんとある。
レゲエ好きのにいちゃん達は 祭りで神輿も担ぐ。

元・恋人と親友と よくそこに通い。
帰りは 私に歌を歌ってくれた。
懐かしい歌。

No Woman, No Cry( You Tube )
ヤーメン 元気ですか。

No Woman, No Cryの歌詞
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by cazorla | 2006-12-25 08:25 | 思い出 | Trackback | Comments(8)

日本に生まれて

クリスマスですね。 いかがお過ごしでしょうか。
天皇誕生日でもあります。

クリスマスにもみの木を飾る。
キリストはもっと南の国出身なのにどうしてもみの木なんだろう?
クリスマスのイメージって日本には 北の国の童話やなんかから入ってきているから
イメージがちょっと違いますよね。
どこの国でも 日本でもそうだけど 冬至とか年開けとか いろんな行事があると思います。
北ヨーロッパにももちろんありました。 だんだん 日が短くなる ことに対する恐怖からでもありました。 太陽が死んでしまう。 木にたくさんの 火の飾りをして お祭りをしていました。
犠牲者を一人選んで 木に縛り 燃やしていました。
カトリックが入ってきた時に 人を殺すことを禁じましたが
そのかわり この木の風習だけは残すことにしたのです。
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ヨーロッパというとすごく美しいイメージだけでとらえがちだけど どこの国でも 迷信はたくさんありました。
日本も。 だから 民俗学っておもしろいと思うのです。
日本で処女崇拝がはじまったのはいつでしょうか。
日本では 処女に対する恐怖みたいなのがあって
結婚前に 婿と床につく前 処女でなくなっていなくてはならなかった地域がたくさんあったようです。 村によっては 村はずれに それ専門にしていたおじさんが住んでいて 娘達はそこへ行かなくてはならなかったそうです。 また 地域によっては 舅が まず床を共にすることになっていたそうです。
昭和27年の新聞によると 花嫁と床に入ろうとした父親を息子が訴えたという記事が残っています。 ということは だいたいそのころまで そういった風習が 残っていたことになります。

手をちょっと伸ばせば届くくらい近い歴史の中で日本はまだそんな感じだった。
でも それは 恥じることではないと思う。
私たちは ちょっと今の世界とは違う風習を持った国を軽蔑したりしていないだろうか。

愛国心教育 
国を愛する事は素敵なことです。 どこの国の人だって 自分の国が好きだ。
でも 正しく 悪いことも良いことも 歴史の流れも きちんと知って 知ろうとして その上で愛していかなくっちゃいけないんだと思う。
愛国心 スペイン語で patriotismo でもちょっと間違えると patriotero 狂信的な となってしまう。

夫に愛国心と愛国主義は どう違うだろう と訊いたら 愛国心にはいつも少し悲しい気持ちが入ってくると思う と答えていた。 愛する人の悪い所を受け入れる時 少し悲しみが伴うように。

Born down in a dead man's town.
The first kick I took was when I hit the ground
You end up like a dog that's been beast too much
Till you spend half of your life just covering up

Born in the U.S.A.
I was born in the U.S.A.
I was born in the U.S.A.
Born in the U.S.A.

救いのない町に生まれ落ちて
物心ついた時から蹴飛ばされてきた。
殴られつれた犬みたいに、 一生を終えるかもしれない。
身を守ることに、 ただ汲々としながら。
(Bruce Springsteen)
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by cazorla | 2006-12-25 03:48 | 夫のことば | Trackback | Comments(26)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla