私の名前は @@です。

先日の記事で ウェイトレスさんが自己紹介する喫茶店について書いたら もにかさんから こう言うコメントをいただきました。 情報ありがとうございます。

“日本にもあります。私もやられました。午後遅い時 間になんか適当に食べていこうと思っただけなのに女給さんが「こんにちは~!!はじめまして!私XXといいます。今日はよろしくお願いしまーす!!お食事で すかあ?今日はお一人ですかあ?観光ですかあ?秋の横浜っていいですよね~~…」もういいからごはん食べさせてくれよ、とげんなりしました。米国でもあん なにしつこいのか?やらされてるバイトの女の子も辛そうだった。

P.S.メイドカフェではありません。「Sizzler」ってお店でした。次回からは握手と頬にキッスしてやろう”


Sizzler やはり アメリカのチェーン店ですよね。
なぜ 自己紹介するんだろう と ここ 数日考えていました。
そう言えば ふと バーとか スナックとか 名前を言うんですよね。
「こんばんはぁ ゆみでぇす。」
すると おっちゃんが うれしそうに
「おお ゆみちゃんか かわいいなぁ。 年はいくつ?」
とかね。
そうやって なんとなく 馴染みになってそこに行くとか。
もしかして ルーツはここか。

スペインの田舎に住んでいると だいたいにおいて 名前で呼ばれます。
お肉を買いに行っても 野菜を買いに行っても。
そして こっちも お店の人に
「トニー 今日は 何が安いの?」
なんて聞いて 軽く 世間話して 帰る。
だから なんとなく ほかに行くと言うのに抵抗があったりする。
そう感じるのは 私が 日本人だからか。

だから 無名化しつつある都市部 マドリッドで 喫茶店で名前を名乗るのは
そういう時代への郷愁なのかもしれない。

今日はマンチの肉屋に行った。
ちょうど ラジオ中継中。
電話で話している。
何を買ったか 言ったら 宝くじを一枚もらえる。 
数字だけもらうシステムなんだけど 金曜日に店に行って ナンバーを渡して
あたったかどうか わかる。

電話が私に回ってくる。
「こんちはぁ 名前は?」
「くみこ。 日本人だから名前わかりにくいでしょ? く み こ OK?」
「わぉ この番組も国際的になったね。 日本人の登場だ。
ようこそ くみか」
スペイン語は 男の名が母音お 女の名は 母音あで終わる」
「へい くみこ よ。 日本の名前だから 女でも お で終わるのよ」
「ごめん ごめん。 くみこ で 今日は 何買ったの」
「チキンの胸肉を 1kgスライスにしてもらったの」
「おめでとう。 じゃ 君に 宝くじを送るよ。 当たるといいね。
ところで なにを買ったか もう一度 中国語で言ってみてくれる?」
「日本人や ゆうてるやんか。」
「ごめん ごめん ははは 日本語で言って。」
日本語で言う。
「一言も 同じ言葉がないね。 
難しいや。 でも 素敵な 響きだよ
ありがとう くみこ
アディオス」

もしも 日本に住んでいたら こんなに 名前で呼ばれることもなかったんだな とおもった。
そして もし 日本人と結婚していたら 姓も変わって 旦那の姓で呼ばれていたんだと思うと
ちょっと不思議な気がする。


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by cazorla | 2013-11-26 06:42 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(4)

When you are in Rome, do as the Romans
 郷に入っては郷に従え

と しつこく覚えた中学生時代。
にもかかわらず 受け入れられないことは多い。
スペイン13年 この村に暮らして 10年。

娘との葛藤は 母と娘と言うだけでなく
日本とスペインとの 葛藤でもあるわけです。
自由とか 権利とか 創造とか 個性とか
日本の学校でも スローガンが壁に貼ってあったりした。
もちろん。
でも 基本は 義務の遂行を基礎にしている。
どちらかと言えば 多分 義務優先だと思う。

娘は今年 高校の最後の年で 受験生。
コンセルバトリーの上級に進む。 日本的に言えば 音大。
この時になって フルートを ほんとに好きかどうかわからないと言い出す。
好きとか嫌いなんて 今 言うことではない。
だいたい 幾人の人が好きだから この大学に行くなんて言うだろう。

理想を追い求めすぎている。

そういう考え方は もう一つ 逃げでもある。
と 言うか 娘は恋している。
恋で うまく自分をコントロールできない。
相手は 村のハンサム君。
にやけてるな 嫌いだぜ と 母としては苦々しい。
そのハンサム君が 九月からコルドバの学校に行き始めたから どうもいらいらが募るらしい。
私の胸のうちは煮えくり返っていた。 この大事な時に。

娘のツィッターで彼に撮ってもらった写真を見た。
恋している顔なんだよね。に


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私だって 恋愛至上主義だった。
しょうがない
週末コルドバに行かせた。
もちろん 毎週彼は 戻ってくる。
それでも 彼女のいらいらは 彼の未知の生活に対する嫉妬だと思ったから。

コルドバに行く前日 母の家に娘と行く。
娘が 「ばぁば 明日 コルドバに行くの」と 言う。
「何しにいくの」と おばばさま。
「彼に会いにいくのよ」

昭和2年生まれの母はどう答えるか 私はちょっと凍る。
おばばさまが答える。

あら いいわねー。 ばあばも 彼氏に会いにいきたい。
でも いないのよね。 ああぁ」

さすがに 「命短し 恋せよ おとめ」の世代である。
ただし 女学校時代は 密かに思いをよせる中学生が遠くからちらっちらっと見る
そんな世代。

しばらくして 母がちょっと真面目な顔になって言う。
「マリアちゃん でもね 一つだけ とっても大事なことを 言いたいの」

ここで おばばさまの 重大なご注意。
神妙にお聞きしなくては。

「髪 ちゃんと梳かして行くのよ」

母と二人っきりになって 母が言う。
「ほんと マリアちゃん 美人さんなのに変わってるわ。
髪 ぐちゃぐちゃの時 おおいでしょう?
ちょっと 梳かすとずっとかわいくなるのにね」

誰が変わってんねんと つっこみたいのをぐっと我慢する。
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by cazorla | 2013-11-24 20:58 | スペインティーンエイジャー | Trackback | Comments(6)

今回 マドリッドには夫と行きました。
仕事のための滞在にくっついて行ったのです。
ベラスケス通りのケーキ屋さんで義妹と待ち合わせ。
そこのケーキ とってもおいしいんだけど 今まで 喫茶に入ったことはありませんでした。

ちょっとおしゃれな店
今は だんだんとアメリカから 商業マニュアルが入ってきて 昔と随分変わってきてます。

テーブル担当のウェイトレスさんが 「担当のパトリシアです。こんにちは」と自己紹介
すると いきなり夫が 「やぁ 僕はエンリケ よろしくね。」と
言いながら 握手しています。
おもわず 義妹も私も笑ってしまったけど パトリシアの笑顔は引きつっています。
彼女が注文をとって行ってしまうと 夫が
「君たち 見たかい? かわいそうに あんな滑稽なことさせられて。 
私はパトリシアです だってさ。」
と 言うより 彼女としては いきなり 握手されたことのほうが 滑稽に感じたに違いありません。
きっと そのあとで友達に へんなお客の話をしているでしょう。

「きっと 田舎の人なのよ」とかなんとか。


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by cazorla | 2013-11-18 19:31 | アンダルシア以外の街 | Trackback | Comments(13)

静けさと沈黙は違う と 十代のころ 読んだ。
分かったつもりでいても 子供だったから 頭の中で わかったような わからないような
それでも ちょっと きどって 引用してみたりしていた。

カソルラは 小さな村だから 静かだろうと思うかもしれないけれど 意外とうるさい。
今は いかにも スペインらしい村も減ってきたからかどうか
だんだん 年ごとに 観光客が増える。
静けさを求めて 山に行くこともできるが ときとして 沈黙 が 欲しくなる。

沈黙

マドリッドに 沈黙をもとめて ゆっくり 出かけてきました。

レイナ ソフィア美術館に。

あのゲルニカがあることで有名な美術館です。


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特別出展 マン レイ


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こういう軽く 粘土をいじっただけのものも 一目でピカソとわかるところが
ピカソのピカソであると言うことなんでしょうね。
彫刻として よいわるいは 別にして



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私は アントニー タピエスが好きなんだけど 今回は けっこうたくさん陳列されていて満足

ミロみたいな タピエスの作品と タピエスみたいなミロの作品もあって
きっと あいつ いい作品つくってるな とか 色々 思って 作ってみたものの
やっぱり 僕は僕の 作品を創っていくしかないなと まよっていた巨匠たちの若い姿を見たようでうれしかった。

ジョン ケイジの 若かりしころのテレビ番組もみた。
リラックスしていて おばちゃまたちもけたけた笑っていて
なんか 彼の目指していたものが見えたような。

幸せ気分


レイナ ソフィア は アトーチャ駅前
月曜日 七時から入場無料です。
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by cazorla | 2013-11-17 02:29 | アンダルシア以外の街 | Trackback | Comments(2)