日頃から思ってることなんだけど、日本って認知症がすごく多いような気がする。
この間、高層マンションの問題についての新聞記事(日本の)を読んだんだけど、
高層マンションが流行っていたのは(今もかもしれませんが)2000年ごろ。
20年経って、住んでる人が高齢化し、自分の家がわからず、うろうろしていると言う。
もちろん、どの階も似たようなものだけど。
それでも、一体幾つの人たちが迷うんだろうと。

70歳くらいで徘徊したり、痴呆になったり。
もちろん、アルツハイマーという場合もある。
スペインもそこそこアルツハイマーの人がいます。
ご近所さんのお母さんは65歳にアルツハイマーになって20年。
アルツハイマー協会というのもあって、たまにバザーなどもやっているのでアルツハイマー協会の人たちとの交流もあります。
でも、それにしても、認知症の人を介護してという話はあまり聞かない。

で、ふと昨日、思ったのだけど、
というのは、私は脳腫瘍が11年前に見つかって、処置をした。
それまで、頭痛で吐いたりしていたんだけど、そういうのも治った。
脳腫瘍のオペの前は、ちょっと暗い気持ちになっていたんだけど、一言、
「実は私、脳腫瘍があって。」
などというと、出てくる出てくる、脳腫瘍患者。

私の行きつけの歯医者さんが、カリフォルニア大学で勉強した人なんだけど、彼のお母さんも脳腫瘍。
そういう関係で、世界ナンバー5の脳外科医のうちの一人を紹介してもらって、安心のオペでした。
で、その頃、脳腫瘍の治療をしたのが、ご近所に一人、娘の通ってる中学の先生に一人いて、
脳腫瘍仲間ができた。
全く同じ年に脳腫瘍。

あら、脳腫瘍ってそんなに特殊な病気じゃなかったんだわ、とびっくりした。
その後、三人で再検査や状況などを分かち合った。

実は脳腫瘍持ってる人って多いんです。
今は電波が飛び交ってるし、
電話を使うことも多い、
見えない磁気が頭の周りにあるのだから、
脳腫瘍くらいできても不思議ではない。

でも、日本は検査にお金がかかるから、あえて脳腫瘍検査をしない。
で、65歳くらいでふと自分の家がどこかわからなくなる。
なんてこともありかな、とふと思ったの。

頭痛、吐き気、不眠、物忘れ、怒りやすさ、残酷性、憎しみ、集中力のなさ、異常な集中力などなど。
耳鳴り、虫のようなものが見える、失語症など。

脳腫瘍の簡単な自分でできる見つけ方

目を閉じて右手と左手の人差し指の先をタッチさせる。
目を閉じて片足で立ってしばらくじっとしている。

この二つ、どちらかができなかったら、脳腫瘍があるかもしれません。

スペインは検査が無料なので、あっちこっちに脳腫瘍患者を見つけられるのだと思う。
脳腫瘍を見つけていれば、認知症と思われる症状の人も減るのでは?とふと思った。

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ツイートを読んでいて、脳腫瘍だけど人に言えない、というのがあった。
あ、そうか、日本って脳腫瘍ですも言えないんだな、と。
それもあってこの記事を書きました。
普通に自分の問題を話せる社会が、健全なんじゃないかなとふと思ったので。

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# by cazorla | 2017-11-04 08:40 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(2)

マリアはなかなか難しい子どもだった。
頑固だし、体がとにかく丈夫だから、外出してもずっと歩いてた。
7ヶ月くらいから歩いていたけど10ヶ月ではほぼバギーを使わない状態。
とにかく歩く。
そのくせ小さくて、10キロないくらい。
ちなみに歯が生えるのも遅く、10キロで歯がないとまるで3ヶ月程度の赤ちゃんに見えた。
それでも歩く歩く。
そして疲れても、バギーに乗らず、抱っこもされず、「独立」宣言をしていた。

そのくせ、やっぱり疲れているから、機嫌が悪くなって泣き出す。
そういう自分を制御できず、どうしていいのかわからなかったのだろう。

ハーフの子どもは、基本的に丈夫にできているから声もでかい。
だから、泣くとかなり他人の迷惑になる。
夫がよくあやしていた。

例えば、ライターを襟元から入れて、ワンピースの下から落とす。
冷たいライターが目の前から消えて、お腹に冷たい感触を残しながらスカートの下に落ちてまた現れる。
それが不思議で面白くてマリアはケラケラ笑う。

笑いというのは、驚きのあとの安堵の呼吸だと思う。
驚いて、息を止める。
そのあと、安心して空気が体から出て、一息つくのが笑い。
そのとき、声が伴われる。
それが笑い。

マリアがケタケタ笑うと、青年たちが言った。
「外人の子どもってよく笑うよな。」

外人の子どもはよく笑うのか?
笑いというのは遺伝子に組み込まれているのか。
いやー、そんなことはない。

スペインには中国の子どもを養子にしている人がたくさんいる。
彼女たちはやっぱりどこかスペイン人だ。
座り方、笑い方、目線のやり方。
生活の中で受け継いで行くもの。

そして、笑い。

笑いは驚きで止めた息がリラックスして抜けた瞬間と書いた。
そういう意味では、「これは冗談ですが」と言った後に言う冗談には笑いはない。
驚きがないもの。
それが笑いである日本では、子どもは笑えないだろう。
笑いが何か理解していなければ、ちいさな子どもを笑わせるのは困難。

ずいぶん昔に書いたのだけど、マリアがアトピー検査をした時、
採血するためにぐるぐる巻きに縛り上げられていたこと。
いくつかのメッセージに、危ないからそれは妥当な処置と書かれていた。
しかし、WHOでは、子どもをいかなる理由があるにせよ、縛り上げてはいけないと言う。

動いたら危ないでしょっ、と怒りの声が聞こえてくる。

末っ子のアルバロはスペインで生まれた。
41歳のときに生まれたのでそこそこ問題があった。
肝臓にちょっと問題があると言う。
それは私の問題で、血液に濁りがある。
本人の問題かどうか、しばらく血液検査をしましょうと言う。

まだ、生まれたばかり。
1ヶ月にもなっていなかった。
採血をするのに二人の看護婦さん。
一人が笑わせる係。
笑っているからそちらに集中している、
その瞬間を捉えてチクリと採血をする。

一瞬泣く。

すぐに笑う。

ああ、なんてプロなんだろうと思った。

「笑い」はプロのお仕事。
ガイジンの子どもがよく笑うのではなく、外人である夫がよく笑わせるのだ。
それはなかなかの労働だと思う。
気持ちに余裕がなくてはなかなかできない。

だから、私も頑張った。
一人でバスや電車に乗らなければならないとき、とにかく笑わせる。
夫のようにできない。
いくら「ガイジンの子ども」とはいえ、私と一緒のときは「日本人の子ども」になるのか?

いやいや、単に笑わせるのが下手な日本人母なのです。
それでもかなり努力して、まあ、夫ほどではないがそれなりに及第点はとったと思う。

世の中にはいろいろな固定観念がある。
少し、立ち止まって可能性を考えてみよう。
世界中の子どもを笑顔にするために。

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# by cazorla | 2017-11-02 22:35 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(2)

カタルーニャ独立の真実

カタルーニャの独立問題が話題になっています。
カタルーニャがあげている利益を、怠け者のアンダルシアやなんの取り柄もないエストレマドゥーラが使っているなんて言って。独立にメリットはあるのかといえば、もちろんないに決まってます。なぜ、カタルーニャが利益があるかといえば、地理的なメリット。それはヨーロッパへの窓口担っているから、プロドゥクトがバルセロナを通って行く。そこで利益があげられる。ただ、それはスペインのカタルーニャだから。

カタルーニャが独立するにあたって、銀行がまず退いた。
バルセロナを本拠地にし、マークだってカタルーニャ出身のミロがデザインしているカイシャが退いた。
だいたい、ユーロを使わなくなったら銀行はものすごい損害を被る。
スペイン人がみんな食べてるパンのメーカー、「ビンボー」
チョコレートドリンク「コラカオ」(確かコルドバに移転)
そして、水道局がマドリッドに移転。
もちろん、移転の意味は、ライセンスを移転するだけで、現在はそれだけの話。
ただ、全ての税金がカタルーニャの外に行く。

カタルーニャの企業は市民戦争のときだってフランコを維持した。
それは、カタルーニャだけでは、メリットがないことがわかってるから。
そして、今もそういう考えは続いている。

そもそも大阪が独立したとして、メリットはあるか?
ってそれだけ考えてもわかると思う。
じゃあなぜ独立?

2017年になぜカタルーニャは独立しなくてはいけなかったのか。
なぜ、それが2017年だったのか。

それはアンドラに関係がある。

アンドラは税金がかからないから高級車はアンドーラで買うといいらしい。アンドラはそういう特殊な場所。
モナコ、スイス、ジブラルタルと同じように匿名の銀行口座が作れる。
誰にも知られず。
アンドラ公国(アンドラこうこく)、通称アンドラは、ヨーロッパ西部ピレネー山脈中にある立憲君主制国家フランススペインに挟まれたミニ国家であり、フランス大統領とスペインのウルヘル司教の2名による共同大公を元首とする。首都アンドラ・ラ・ベリャ
アンドラは税金がかからないから高級車はアンドーラで買うといいらしい。アンドラはそういう特殊な場所。
モナコ、スイス、ジブラルタルと同じように匿名の銀行口座が作れる。
誰にも知られず。
なおアンドラは、国際決済機関のクリアストリームに16の匿名口座を開いていた。
(WikipediaWikipedia)

ところがEUに意向もあり、フランスとスペインはアンドラの銀行に口座の開示を迫った。
そして来年、アンドラにある銀行は開示する。
さあ、大変、開示されたら闇のお金のルートが見えてくる。
そう思った人たちが、どうしたか。

独立。
独立したら安全圏。
アンドラの口座で開示義務があるのはフランス国籍の人とスペイン国籍の人の口座だけ。

独立運動のリーダーは自分の利益、個人の利益しか考えてなかった。
そして、今、カタルーニャはかなり困った状態になっている。
観光だって30パーセント減少、たった15日で。

独立運動は一体なんだったんだろう。

例えば、闘牛問題を見てもカタルーニャ独立運動はどこかおかしいと思える。
カタルーニャは、闘牛を禁止した。
私自身は闘牛は好きでもなんでもないけれど。
闘牛が「スペイン」の文化でカタルーニャのものではないということが一つの理由。
しかし、それは本当?

実は闘牛というのは地中海の文化。
だからもちろんフランスでも地中海地方では闘牛場がある。

今年の9月にフランスであった闘牛の一場面。
アニマリストが飛び込んできて、闘牛士を攻撃した。
そのあと、アニマリストは取り押さえられ、フランス国家が演奏され人々は歌い始める。

フランスはなんて美しい国なのだろうと思う。
もちろんたまに宗教に関してやりすぎでは?と感じることはある。
それでもフランスはしっかりと筋が通っている。
正しいということにブレがない。



ずいぶん昔、サルコジが大統領に選ばれた時に、フランス人は別にサルコジが好きじゃないけど、現実派なんだとある新聞記者が書いていた。理想主義に騙されない。
ちゃんと何がメリットか見極める。
理想主義者のことばに丸め込まれて、困った選択はしない、それがフランスなんだ。
隣の芝生かもしれないけれど。
ただ、こんな風に国歌が歌えるフランス人がちょっと羨ましい。

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などと言っていたら、息子が「僕もスペインの国歌を歌いたいんだけど、ほら、スペインの国歌って歌詞がないんだもん」とほざく。



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# by cazorla | 2017-10-21 08:09 | スペインの新聞から | Trackback | Comments(8)