スペインに住んで 子供達がスペインの学校に行き 楽しくてしょうがなさそうにしているのだけれど 何がそんなに楽しいんだろう と ずっと疑問に思っていた。先日 教育のことを少し書いたら思った以上にコメントを頂きました。その中で 日本の教育は詰め込み式と言う言葉がありました。 日本の教育は詰め込み式だとマスコミも言ってるのですが スペインの学校はもっと詰め込み型です。まず教科書が少なくとも六倍の厚さだし憶えなければならない言葉は山盛り。自由に作文も書かせないし ノートも鉛筆も指定以外のものは使わせない。自由が全然ない。毎日少なくとも2時間は必要と思われる量の宿題が出る。 2週間に一冊の割合で本を読んで それについて書かなければならない。その本は先生が選ぶ。本人は選べない。にもかかわらず楽しそうに学校に行っている。

日本大使館から送られてくる日本の教科書 太陽電池で動く自動車を作ったり 磁石をつかって実験したり 太陽の位置を観察したり なんか楽しそうでいいなと思っています。それに引き替えマリアの小学三年生の時の内容は神経の名前を覚える 筋肉の名前を覚える 惑星の名前を外から順番に覚えそれぞれの特徴を言える などなと゛。 夫に退屈じゃないの?と問うとラテン社会は昔から理論優先だとの答え。でも 登校拒否はいないし みんな走って学校に行く。 
日本の学校は と言うか教育は 教科書も楽しいし 「さあ楽しく学びましょう」と言いながら実は教科書だけでは不十分でかなりの参考書や問題集を買わなければならないし 塾に行っている子も多い。 本音と建て前にギャップがありすぎ ということなのかも と思ってきた。 運動会でも 競争させない学校もあるらしい。 一等賞のないかけっこなんてつまんないと思う。 勉強ができる というのが必ずしもポジティブな事として受け入れられていない。 にもかかわらず 現実は成績を上げないといけない。
そして肝心なことを教えていない。 先日 アエラを読んでいたら日本の小学生は 地球が動いているのを知らない子供が半数近くいたと出ていた。 スペインでは小学二年生で習うことだ。 なぜそんな基本を教えないのだろう。 天体というのは 勉強の嫌いな子が意外と興味を持つ分野だ。 また最近では円周率をだいたい3と教えるらしいけどほんとう? もしそうだとしたら 円を実際に切り開いて一致したときの感動というのがかんじられないのではないか。
日本の学校は全ての子が9割以上を理解するというのを目標にしているから 勉強好きな子には退屈だし 嫌いな子には苦痛だ。 そして 9割を目標にしているから 目標に達しない場合は 指導要領を少しずつ変えていく。少しずつ 難しいことをはずしていく。いつも平均値の子が基準になっている。これは社会のあり方に似ている。 スペインは一応 10点満点の5点が合格基準で 勉強好きな子はもっと深く掘り下げて 9点 10点を取る。 できる子はみんなに尊敬される。決してガリ勉なんていじめられない。 どんな人とつきあいたいかと訊くと まず第一に「頭のいい人」と答える。 サッカーの選手だって 良い選手の条件ってなんだろう と訊くと 「頭のいいこと」という答えが来る。
そして毎年各クラスだいたい一人か二人は 落第することになる。 しかし この落第も最終的な決断は本人と両親である。 いくら一点しか取れなくても 学校側は もう一回同じ学年で勉強することを 「薦める」だけで 強制権はない。 また 同時に十分に 合格ラインであっても 親も本人も本来ならもっと良い点数を取れたはずだから勉強不足だと感じれば 不合格にしてもらって 同じ学年をリピートすることができる。 意外にそういう人も少なからずいる。そういう自由さと リピートすることに「恥」を感じない 環境。 柔軟な雰囲気が 学校嫌いが生まれない理由なのかもしれない。
マリアのクラスにいつも1点 良くてせいぜい4点くらいしか取れないサラという女の子がいる。スペインの学校は各章ごとに試験があり、 結果はみんなの前で発表する。 1点の人も10点満点の人も。 1点なんてとったらみんなではやし立て からかい笑う。 だからサラは泣いちゃうこともしょっちゅう。 それでも次の日は元気に学校に行く。 しかし、彼女がある日奮起して 8点取った。 先生が「サラ 8点 よくがんばったね。」と言うとみんなが拍手し サラはうれしさのあまり泣いたそうだ。
つまり本音の世界なのだ。嘘がない。 成績の悪い子 特に本を読もうとしない子がいる。 その子にうちの長女が訊いた「どうして本を読まないの?」「お父さんが本を読まなくても お父さんは大きな一戸建ての家を買うことができたけど 大学出ても 借家暮らしの人とか小さいマンションで満足している人がいっぱいいるから本は読まなくってもいいって言った」
このお父さんは事実を語っている。 本音である。 必ずしも正しいとは言えないが子供に対して取り繕っていない。 自分の言葉で話している。
子供は賢いからうそを見抜く。 少なくとも 真実を語りたいと思う。 世間ではなく 子供のことを考えたいと思う。
もちろんスペインにはスペインなりの問題点はあります。 26%が義務教育を終える基準に達しない。
成績のいいこと悪い子の差がありすぎる。 などなど
しかし 少なくとも校内でのいじめはないに等しいし 不登校というのもまずいません。 そういう点は評価できると思います。
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# by cazorla | 2006-01-03 10:18 | スペイン 文化 言葉 | Trackback(1) | Comments(6)

ウベダのパラドール

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私が住んでるカソルラから1時間のウベダのパラドールを紹介します。
私はお茶を飲んだとことしかないけど。
十六世紀の建物。 建物そのものも国定モニュメントに選ばれています。
ウベダは アンティックのお店もいっぱいあって 観光地とはいえ まだまだ 団体旅行者はすくなく ぎんぎらなおみやげ物屋もないから 静かな休暇を過ごしたい方に最適です。
マドリッド スール駅 (メンデス・アルバロ)からバスで 片道20ユーロ。
チケットは当日でも買えます。 1時間くらい前に行った方がいいかもしれません。
朝 九時 三時の便があります。 だいたい四時間くらい。
一泊135ユーロ 朝ご飯11ユーロ 


Pza. de Vazquez Molina, s/n. 23400. Ubeda , Jaen
Tel. : 00 34 953 75 03 45 / Fax: 00 34 953 75 12 59
e-mail: ubeda@parador.es
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# by cazorla | 2006-01-03 04:25 | アンダルシア | Trackback | Comments(0)


年が明けてしまいましたがクリスマス・ツリーの話題。
スペインはクリスマス ナビダというのですが ツリーはまだ飾っているので お許しを。


クリスマスツリーというのはもともとキリスト教のものではありません。
キリストが生まれた場所を考えると この木の組み合わせは変ですよね。
しかしどこの民族もだいたい新年前後にお祭りをします。
それは日がだんだん短くなって もしかしてこのまま世界は終わるのではないかという恐怖 そして もういちど日が一日ごとに長くなっていくことへの感謝から 立冬のあとに新年 つまり新生のお祭りがあるのです。
ですから北ヨーロッパの人たちはこの時期 木を切り倒して その木を飾り 燃やすことで生け贄にし 新年を祝いました。 特に ゲルマン民族のお祭りです。
日本にもきっと似たようなお祭りがあると思います。 めかりの旧正月なんかはどうでしょう?ドンドン焼きとか?

カトリックの法王は 決してその習慣を変えることなくキリスト教徒となるべく 巧みに同じ時期にキリストの生誕のお祭りを置き ゲルマン民族がなんの抵抗もなくカトリックに移行するように策を講じました。
それて゜この木も年明けに燃やし その火を囲んだパーティが開催されます。

日本ではクリスマスといえば イブと当日 24と25だけですが スペインでは24日に始まり 一月六日のレジェス・デ・マゴにロスコン・デ・レジェスというお菓子を食べて 子供達にプレゼントが送られて終わりになります。

木が燃やされるのは確か 十五日くらいだったと思います
チューロとわばれるドーナツ屋さんとか屋台がでて 火の周りで音楽を聴いて踊ります。
残念ながら フラメンコではなく ロックです。
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# by cazorla | 2006-01-02 08:53 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(0)