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12年

カソルラに住んで 12年くらい。
もっとかも。
2歳になったばかりの末っ子が もう中学三年生。
スペインは 中学が4年で高校が2年。
義務教育が日本より一年長い。
10年というのは長い月日。
30の時も40の時も50になってもちっとも気持ちは変わらない
そういう感じだったから 周りが変わって
私だって変わっているのに ちっとも気づかない。

去年の11月にガス屋さんのセニョーラが亡くなった。
カソルラに住み始めた時
歳をとった セニョールとセニョーラが二人で店番をしていた。
ガスボンベを一本 お願いすると 小さな名刺サイズの紙に
名前と住所を書きつける。
二人を最初 ご夫婦だと思った。
実は 姉と弟。 76歳と77歳。
私が行くと 二人は 紙とボールペンを奪い合った。
kumikoの住所は私がよく知ってるの
いや 僕の方がよく知ってるよ
あらら kumikoって Kで始まるのよ、Cじゃなくて。
そんなの常識だろ。 知ってるよ。
私が書くのよ。
僕さ。 えっと カジェ
サルセドよ
おいおい 6番だったよね(と 私に笑いかける。)
すぐに持っていくように 言いますからね(と 私に笑いかける)

そのセニョーラ、カルメンが 去年の秋に亡くなったけれど
一人になった おじいちゃまのパトリシオも 亡くなった。

12年経てば 88歳。
少しずつ 弱々しくなっていたけれど。
12年前は 私の母より元気で 現役で働いていた。
でも 弱々しくなっても ついこの間まで 働いてた。

私を小さな子供のように扱ってくれる人が 一人ずついなくなる。


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by cazorla | 2015-10-21 00:53 | カソルラ | Trackback | Comments(6)
最近 息子たちもマッシュルームを好きになったので
頻繁に マッシュルームを買う。

市場で 1キロ。
こうやって写真にすると たいした量でもない。


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たまにスーパーで買うと 触った感じが違う。
置いておいても すぐ色が変わらない。
なんとなく ねっとりした感じがする。
菌類なんだから 多少 ねっとりもしょうがない と以前は思っていたが
ちゃんと 市場で買うようになって
それが 人工的食べ物の 不快感であるとわかった。

美味しいマッシュルームは生でも十分美味しい。
というか サラダに入れると ものすごく美味しい。
夫は 保守的なマドリッ子なので 頑固に拒否する。
息子たちは 夫に従う。
娘と私は おいしく マッシュルームのサラダを食べる。
スペイン語で チャンピニオン。

うちの両親も 大食いだったので 大量に食材を購入していた。
野菜は 週に一度 持ってきてもらっていた。
だから 大量買いのスペイン主婦の生活は苦痛ではない。
むしろ 自然に 買い物に行く。
ちまちまとした食事をする人とは まず 結婚できなかっただろうと思う。

結婚って 生活を共にすることなんだとしみじみ思う。
当たり前のことなんだけど

結局のところ お互いに どうでもいいことと
本当に大事なことを区別できるようになってからでないと
共同生活は難しい。

新宿に住んでいた時は 大量の食材に ご近所から
象を買っているにちがいないと言って笑われた。
買い物かご一つで 軽やかに歩いてみたいものだ
そう言ったのは 私の母である。
日本人と結婚していても
家族が たったの3人でも 大食い家族は 民宿におばちゃんになるのだ。
チキンも 一羽 二羽と買ってさばいていた。

今日は チャンピニオン入りのスクランブルエッグ。
ウエボ ロト 壊れた卵という。
イギリス人と食事を共にすると彼はいつもこれを選ぶ。
だから なんとなく 作り始めた。

マッシュルームを入れてご飯を炊くと 峠の釜飯の味がする。

食べ物の中に 思い出があり 言葉があり 明日がある。
食べ物は 人生の縮図。
だから おいしく食事のできる人と一緒にいたい。


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by cazorla | 2015-10-20 00:49 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(12)
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カソルラ村では 毎年 10月から12月まで 演劇フェスティバルが開催されます。
10月の第2週の金土日は 大道芸人の日。
ラ カジェ カソルラ。

暖かい日が続く最後の週末。
村は 観光客で溢れかえります。

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そして来週末から 劇場での公演が始まる。

カソルラ村にも 劇団があります。
脚本家は かつて 国営テレビ局の脚本家で 詩人のペペ。
こんな小さな村にも劇団があるって素敵でしょ?
マドリッドはもちろん ベルリンでも公演したことがあるのです。
日本にもいつか行きたい と言ってます。






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by cazorla | 2015-10-12 00:18 | カソルラ | Trackback

少年 

金曜日にプールに行った時のこと。
金曜日 午前11時半。

プールは入り口が門扉になっていて タイル張りが5メートルくらい続いて建物の入り口になる。
そこにレセプションがあって 化粧室 シャワー 着替え。
今は 節約のため 午前中はクラスの指導をする先生が一人で働いている。
金曜日 門扉が閉まっていた。
裏に回って覗いたら ちゃんと泳いでいる。
門扉が閉まって 自動的に鍵がかかってしまったのだろう。

門扉の横では 男の子たちのグループが タバコを吸っている。
この時間に つるんでタバコを吸っているのだから 不良である。
スペイン語ではこういう子たちを ganberro ガンベーロ と呼ぶ。
なんとなく 音からして 悪って感じ?
辞書を引かなくても すぐに理解できることば。
こういう子たちとは あまり 関わらないようにしている。
いきなり チナ(中国人)と 怒鳴ったりする。
あんまり いい気持ちはしない、もちろん。
だから 関わらない。

でも こいつらしかいない。

門扉はだいたい 3m。
そこを飛び越えて 中で指導している先生に 開けてもらう。
それしかない。
だって 泳ぎたいんだもん

『ねえ 君たちに助けて欲しいんだけど』
一瞬 しーーんとする。
意味がわからなかった模様。
もう一度 言う。
『ねえ 君たち 助けてもらえるかな?』
『えええ 助けてって??』
『プールに来たんだけど 閉まってるのよ。
でも 中に人がいるから 君たちの誰か
あの塀を飛び越えて 開けてもらうように頼んでくれないかな」
みんな お互いの顔をじっと見る。
無言の相談。
一番デブの子が言う。
『それさ 不可能だと思うんだけど』
お前に頼んどらんぞ と内心 思うけど 無視。
『いいよ、俺がやる』
と スケボーが好きそうなタイプの男の子が言う。
軽く走って 飛び越える。
中に入っていく。
すぐ戻ってくる。
『なんか 水泳教室みたいだー。
セニョーラは生徒なの?』
『ううん 違う。 でも 水曜日にも来て
先生が金曜日も空いてるからおいで って言ってたの。
先生は ウバっていうんだけど ウバー 外で待ってる人がいるよ
って叫んでくれない?』
頷いて中に入る。
でも またまた すぐに戻ってくる。
『なんかさ ばあさんがいっぱいいて 先生がよく見えなくて、、』

そうだ こいつ ものすごくシャイなんだ。
シャイで 自分をうまく表現できなくて つるんでる。

私の後ろで 他の男の子がコソコソ話してる。
『お前さ なんか 中国語 知らない?
なんかさ なんか 中国語で 話してみようよ』
『知らねーよ。 それに中国人かどうかわかんないしさー』
『俺 思うんだけどさー やっぱー あれだよ
外国に住んでる外国人なんだから 英語じゃないか』
『だな 英語で話しかけてみようぜ。』
『おい なんか 英語の文章 なんかないか
なんか かっこいい フレーズ 言ってみろ』
『俺 英語知らないもん』
『やっぱ スペイン語か つまんねー』

その間に もう一度 飛び越えていった男の子は中に入っていったけど
やっぱり 怒鳴る勇気がなくて 戻ってきた。
いいよ しょうがない。
飛び越えてくれただけで 十分だ。

『君の名は?』
『アドリアン』
『ありがとう アドリアン。 
君って とってもcoolな 男の子だ』

彼は 一瞬 顔を輝かせた。

私もなんとなく嬉しかった。
彼らは 15歳の少年たち。
時として チナ なんて叫ぶけど 
彼らは コミュニケーションの術を持たない。
シャイな 15歳の男の子たち。
世界とどう折り合いをつけていいのか。
学校でもつまずいてしまって 自分の価値を見出せなくて 戸惑っている
ただの 15歳の少年。


今 フランスのニース在住のきょうたちゃんが 少年というお話を書いてます。

もう少し積極的に 少年たちと関わっていきたいと思います。

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写真は 息子とその友達です。 









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by cazorla | 2015-10-11 07:13 | スペインティーンエイジャー | Trackback | Comments(8)

異国に住む人

今日は 久々 プールで泳いできました。
今回の風邪は長かった。
2週間くらい風邪をひいてた。
体が弱ると 気持ちもネガティブになるんですね。
やっぱり 異国に住めば ストレスがあると思う。
スペイン人が日本に住んでも
アメリカ人がイタリアに住んでも
よしもとばななの小説で 『外国に住んでる人特有の老け方』という言葉。
ある種の 疲れが染み付いた老け方をするのだと思う。
日本人は若く見える という伝説があるけど
それは あまり当てにしないほうがいいと思う。
そういうことは また別の機会に。

異国に住むストレスのこと。

マドリッドで 弁護士をしている知人。
正確に言えば 夫の大学時代からの親友。
彼は だいたい日本が好きだし 空手も黒帯で おまけに奥さんが日本人だから
顧客も 日本人が 多い。
ビザ関係なんかのお手伝いをしてる。

日本人の女の子が もうすでに女の子ではなくなって そのまま 住み続けると
やっぱり かなり ストレスが重なる。

先日の相談事。

『大家さんが 部屋の鍵を勝手に開けて ゴキブリを入れるのですが どうしたらいいですか』

まず マドリッドで ゴキブリは かなり 少ない。
少なくとも 私は 三年間 マドリッド郊外で見たことはない。
スペイン全体でも少ない。
12年のアンダルシアでの生活でも見たことはない。
飲食店が倉庫代わりに使っている廃墟ならいるかもしれない。
第二に 大家さんが 『自分』が所有しているアパートにゴキブリを入れて
自分の財産の価値を下げることはしないだろう。

だから弁護士は それは何か 勘違いをしたのではないか と言った。
彼は とても親切な 弁護士なので 彼女の家に行って ゴキブリを探した。
もちろん 一匹もいなかった。

彼女は 昨日はいた と主張した。

そして 二日後にまた 来て 『また ゴキブリを入れたので 告訴したい』と言った。


一人の」時間が長いと 妄想に入っちゃうんだ。

ついつい忙しくて 母とおしゃべりする時間が少ないと
母もちょっとおかしくなる。
母は 88歳だから トイレが近い。
夜中に眠れないとなんども行く。
するとお隣の人や 下に住んでる人が 壁や天井を どつく。
そう思っている。
母は 耳も遠くなっているので 母が 聞こえるくらい叩くと
壊れるくらい 壁のペンキが落ちるくらい 強く叩いたことになる。
それから お向かいに住んでる夫婦が夜3時におしゃべりをしてうるさいという。
お向かいと言っても道路を挟んで向こう側なんだから 聞こえるはずがない。
私が住んでる 旧市内は 道路が狭く お向かいの人がベランダに出れば
お話ができるくらい近いけれど 母のピソからは 相手に怒鳴ってもなかなか 聞こえない。
そのくらいなのだから 耳の遠い母に 夫婦の会話が聞こえるはずがない。
そう言っても 怒るだけなので 適当に相槌を打って
そして 一緒にいる時間を長くすると 
だんだん そういう不平はなくなる。

既婚の友人 日本女性は 友人に男の人を紹介した。
30過ぎて マドリッドで一人暮らしの女友達が職場と家の往復で
なんとなく 寂しそうだと思ったのだそうだ。
2回ほど 食事に行った後 関係は全く消滅してしまった。
合わなかったのだ。
合わない というのは よくあること。
でも 彼女は 毎日 この既婚の友人に電話をかけてくる。
あなたのせいで 辛い思いをしている。
と。


本当は ちょっと視点を変えたり 気分を変えるだけで 幸せになれるのに
と 思う。
ただ そうはいかない心の状態 というのもある。
同じところにいて 同じ風景を見ていても 全く違うもの。

私自身もちょっとネガティブになっていた。
9月。
15年住んで
最初はちょくちょく帰国してたけど
もう 8年 日本に行ってないし
帰りたいでしょ と訊かれる。
実はよく分からない。
帰りたいのは 1987年の東京かな?
目を閉じて そこにある風を感じる。
1987年の 静かな風。

そのうち 私自身が 風になるさ。



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ジプシーのおじいさんたち。
おしゃべりするでもなく こうやって じっとしてる。
カソルラのサンタマリア教会廃墟の前で。





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by cazorla | 2015-10-08 09:42 | 思うこと | Trackback | Comments(16)


探しながら歩いてるといつも見てるものも違って見える。
サンタマリア教会の窓の天使も見える。

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今年は 九月 なかなか忙しくて ブラックベリー撮り損ねた。
残ってるブラックベリーは 干からびて 干しブラックベリーと化している。
残念。
また 来年。
美味しいブラックベリージャムを作らなくっちゃ。


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赤い葉っぱみっけ。
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ざくろが実ってる。
ざくろはスペインでは一番大事な 果物ですよね。
グラナダ
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もっと赤い葉っぱみっけ。
野生の葡萄 パラっていうののかな?
その葉です。




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お城まで歩いた。
町の外はオリーブ畑。

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ミカンと一緒。
ミカンも心なしか秋色。

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秋が町を包み込む。

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by cazorla | 2015-10-04 20:43 | カソルラ | Trackback | Comments(2)
秋らしくなってきました。
まだ 日中は袖なしを着ていますが
涼しい風が吹くと 数年前の秋の出来事を思い出します。
母が死にかけたことです。

その日は 比較的天気が良くて 母の家に行く途中 母にばったり出会いました。
『スペインにもこんな可愛いお嬢さんがいるのかと思って見ていたら
あらあら 私のお嬢さん。』
なんて バカみたいなことを言って笑って 母のアパートに入ってお茶をしました。
普通に話していたのに 急に立ち上がるとふらーっと
床に吸い込まれるように倒れてしまいました。
その時は そんなに大変なこととはおもわず 
どうしたの と言いながら抱き起こそうとしたら
なんだか おかしな音がして 脱糞を始めたのです。
さすがに 大変だと思ったのですが こういうことは初めてで
どうしていいのかわからず オタオタするばかり。
『ママ だいじょうぶー』と叫ぶだけ。
泣きながら。
少しずつ 体が冷たくなっていく。
これは死ぬのか と思っていたら 母が一瞬 目を開けて
にっこり笑って
『くみこちゃん だいじょうぶよ」
と言ってまた目を閉じました。

とにかく助けを呼ばなくては と 夫に電話。
夫がすぐに救急車に電話してくれました。
そう 救急病院に電話をする ということさえ 頭に浮かばなかったのです。

すぐに お医者さんと看護師さん二人 介護の人 二人が来てくれました。
大急ぎで 脈を測る。
採血して検査。
汚れた下着を替えて 体を拭いて 着替えさせる。
点滴。

母の寝室はあっという間に病室に。

何があったのかあまりよく覚えていません。

一時間くらいのことだと思います。
母の顔に血の気が戻って 手も暖かくなってきました。
もうだいじょうぶとお医者さんが言って 電話番号を書いた紙をくれました。
『今日は一晩中 電話はつけたままにしているから
いつでも電話ください。
でも このまま よくなったら 一度検査に 来てくださいね。』
そう言って帰って行きました。

そのあとも三時間ごとに電話をくれて 夜の11時に最後の電話をくれました。
一度起きてスープを飲みました と言うと
『じゃあもうだいじょうぶだから あなたも寝なさい。おやすみなさい』

翌朝 看護婦さんから電話があって 様子を聞いてきて
そのあと 2.3日して だいじょうぶそうなら診察にくるようにと言われました。

それから もう5年くらい。
寒くなる度に思い出します。

少しだけ 糖が出ていたのでした。
今は食事も注意してるので元気です。

『一度 死にかけたババアは なかなか死なないから
覚悟しときなさい。』
と 母は笑います。

死にそうで意識もないのに 私が泣いてると
目を開けて 『だいじょうぶよ』と言って微笑んだ母。
本当に私はいつまでも ダメな一人っ子のままです。





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秋の雲です。





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by cazorla | 2015-10-03 08:00 | スペイン年金生活 | Trackback | Comments(4)

なまえ

現在 コンセルバトリオにいます。 あと20分で授業なんですけど
メモ代わりに。
昨日の続きです。

昔付き合っていた人の奥さまが 昔付き合っていた人の苗字で呼ばれているという事実に
巡り会うと あったりまえのことなのに なんか 軽いショックを受ける。
そりゃあ そうなんだけど と 思い直しても。
で もし 彼と結婚していたら 私が その苗字で呼ばれていたのか
と想像すると それも かなり ショックなことだな と思う。
人形作家の四谷シモン先生が 粘土のかたまりでも 名前をつければ
話しかける対象になる と言ったけど 
名前というのは そのくらい だいじなものなんだ と思う。
長い間 あまり 名前で呼ばれなかった。
だいたい 苗字。
中学の時は特に 一番仲良しが 同じ名前で 彼女の甘い感じが
名前でよぶにふさわしく それで ますます だれも私の名前を呼ばない。
苗字だけ。

スペインに来て 突然 妊娠してしまった。
スペインの医療制度は たぶん ほかのヨーロッパも同じだと思うけど
まず 一般外来で 主治医がいて そこにかかって そのあと専門医の予約をとる。
産婦人科の診察を頼んでしばらくせて 電話がかかってきた。
年上の優しいかんじの女の人の声で 私の名前を呼んでいる。
最初は だれだかわからなかった。
たんに 診察日と時間の通知。
『オラ 元気? kumiko! さあ もうすぐ会えるわ」
なんて 言うから だれだっけ としばらく考えてしまった。

それから 15年たった。
子供達の同級生にも名前で呼ばれている。
3歳のこどもだって 名前で呼びかけてくる。

これが良くも悪くも平等っていうことなのかもしれない。
それでも 尊敬の念が全くないかというとそんなことはない。
それは ある種の人は 相手を敬うし
そうじゃない人もいる。
敬うというのは
リスペクトというのは
結局 下から上に働きかける気持ちではなくて
まっすぐに相手を大事にすることなんだと思う。


さあ そろそろ 授業に行きます。
もう少し 結婚というメタファーについて考えていきたいと思います。

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今朝の空。 部屋の窓から撮影。
朝 9時40分。 お日様が 少しずつ昇って 山の明るい部分が広がる。



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by cazorla | 2015-10-01 23:00 | スペイン 文化 言葉 | Trackback | Comments(10)

たかが苗字 されど苗字

凪の風鈴 の 記事 記号と象徴 が面白かったので
苗字のことをじっくり書いてみたいと思いながら
最近 ちょっと風邪を引いて へろへろしていたので
とりあえず 書きます。

日本だと 結婚して 姓が変わる。
これって ある意味象徴的です。
日本では女は三界に家なし と言います。
家にいては 父に従い 嫁いでは夫に尽くして 老いては息子。
今はそんなこともないのでしょうが それでも 名前が変わる
というのは どんな感じなんだろう。
実は 一度くらい姓が変わるのもいいな と思った。
自分の意思で変えようと思えば変えられる。
でも 夫の姓 スペインの姓をカタカナでおくと
そのあと パスポートを作る時 ローマ字表示にしなければならない。
すると ものすごく 変な名前になる。
たとえば wrightさんだと raitoさん とかね。
だから やめた。
いや だから ってわけでもなく スペインだと 姓が変わらないからあえて変える必要がなかった。
戸籍だけ 独立した。
独立した時 実は好きな苗字に変えられるらしい。
どうせなら お公家さんみたいな 苗字に変えればよかったなーと 思う。
思うけど もしかしたら ビザを取る時 親の名前と違うと 面倒なことがあったかもしれない。

などと考えるけれど とにかく 姓が変わらないからか 本来的にそうだからか
なんとなく 『娘』的心境がちっとも変わらない。
私はまず 母の娘である という気持ちが強いかもしれない。
よく 自分の子供に母親のことを言うとき 『おばあちゃん』と言う、
でも私は どうしてか 80%の確率で 『私の母』と子供達に言ってしまう。
あとの20%は文脈上 どうしても あなたのおばあちゃんとしか言えない時。

それは 結婚前の30年以上を 結婚とは姓が変わること とインプットされているために
その メタファーから逃れられないのかもしれない。
とすると 離婚しても 離婚した という気持ちがわかないのかもしれない。
うーむ それは困った。
いや 困ることもないのか。

でも思うのは あまり姓名判断とかきちんとして作った名前でもないのに
けっこう姓と名の関係が良くて その名前をずっと保つことができてよかったと思う。

たとえば くみ さん が山口さんとけっこんして 山口くみ とか
まきこさんが 原さんと結婚して 腹巻 いや 原まきこさんになるとか
そういうこともあるわけですから。

象徴が状況によって変わりうるというこを書きたかったのですが。

 
また ゆっくりと。


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蛇口が ドアのノブ。
だれでも一度は水が出ないか 確認したくなる。
蛇口は水の象徴。

我が家の 斜め前の家です。









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by cazorla | 2015-10-01 05:14 | 思うこと | Trackback | Comments(6)

ファッション注意報

スペインは だいたい女の子ならピアスしてる。
生まれてまもなく ピアスをする。
習慣です。
お肌のために  この最初のピアスは 24金。
うちの子は 日本でうまれたので していなかった。
いや スペインでもしてなかったかも。
ま 大人になってしたければすればよいと思っていたから。
だから よく 男の子に間違えられた。
ただそれだけのことで。
ま たしかに 男の子でも髪の毛さらさらで かわいくってピンクを着ていたりするから
間違えられてもべつにいいんだけど。
おまけにうちの娘は わたしの趣味で かなり長い間ショートカットだった。
顔のちっちゃい子って 髪が短いの かわいいですよね。
わたしは長いけど。 だって 顔ちいさくないし。。。
でも 娘は ある日突然髪を伸ばし始めた。

親が望むのと正反対のことをする。
これは 2000年の歴史を持つ風習です。
先日 長女と同じコンセルバトリオに行ってる男の子に会った。
タラゴナ出身の一人っ子。
お母さんが亡くなって お母さんの遺産のアパートを貸して
そのお金だ生活している。
おとうさんは 公務員でものすごく普通の人。
ふたりとも 細かいところを見なければ ほんとに絵に描いたような親子。
細かいところ。
それは彼の鼻。
いったいぜんたい このふつうの男の子がこんなことする
というのが ティーンエイジャーなんですね。
アドレセンテ と スペイン語ではいいます。

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適当な写真が見つからなかったので かなり不適切なことばが入ってますがゆるしてください。

コンセルバトリオは クラシック音楽を学ぶところですから
オランダ人の先生は毎日メールを送っている。
『牛ですか?人間ですか? フルート奏者なら その輪っかをはずしなさい。』
こういうことに 理解をしめすのは 意外なことに オランダ人よりスペイン人。
オランダ人のイメージは 自由にマリファナを吸っている。
でも そう
クラシック音楽家は クラシック音楽家。


それでも彼は 頑なに輪っかをくっつけて生活していた、

ところが わっかをつけてほぼ一年になろうとしている 先週
いきなり胸に痰がいっぱいたまって 呼吸困難になり倒れた。
喘息みたいな症状だったらしいけど 喘息もない。
アレルギーもいままで なかった。
でも 医師は 輪っかをはずすことを勧めた。
ほかに理由らしいものもないし
一年間 ずっと体にくっつけてきたから アレルギーが出た可能性がある。
はずして様子をみましょう ということ。

やっぱり 異物を体につけるのは よくないようだ。

第一 彼はほんとうに 似合わなかった。




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by cazorla | 2015-09-23 19:09 | スペインティーンエイジャー | Trackback | Comments(7)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla