タグ:思うこと ( 294 ) タグの人気記事

カトリックと村の宗教

ずっと以前にコメントの中でセイロンベンケイさんに スペインの宗教観についてご質問があったのですが 宗教観 観ですから なかなか無宗教の私にはことばで説明することはできません。 で ずっと宿題として ほったらかしにしてました。
それにスペインの となると 全ての場所についての知識もないし うちの家族ってあんまり信仰深くなさそうだし。でも カソルラというスペインの昔ながらの雰囲気の所に住んでいると カトリックって言っても 基本は土俗宗教だ というか村の宗教 どう言えば一番 誤解なく受け取って頂けるかわからないのですが つまり生活の一部を形成している そして 生活の土台になっている その一方で 神とは何か 的なこととは すごーーーーく遠いところにあるなと そんな感じを持っています。 基本は どこでも形はかわってもタブーとか習慣が少し違っても基本にある人間の営みは同じだな と思うのです。 
ずっと前に 大阪にフランス資本のカルフールができた時 ニュースでおばちゃんたちが「おフランス おフランスいうたかて ダイエーさんと一緒でんな」と コメントしてましたが まさしくそんな感じです。
e0061699_484364.jpg
e0061699_49672.jpg

村の至る所にこういうものがあります。
スペイン版おじぞうさん というか スペイン版お宮です。
日本のと違う点は普通の家の壁に埋め込まれているところです。
歩いている人が立ち止まってちょっとだけお祈りしたりしています。
壁に食い込まれてる家の持ち主は とっても自慢に思っています。
e0061699_4113388.jpg

左の山の中腹にある建物 エルミータと言われる 山の礼拝堂です。
そこに マリア様の像がしまわれていて 年に一度 御神輿で地上に降りてきます。
エルミータは三つあって 村を守ってます。
この御神輿が回るルートというのがあって そのルートに住んでるっていうのも自慢だったりします。 うちも そう。 自慢します。
その御神輿が通るとき その後ろを裸足で歩く人の姿も見られます。
この人達 たいてい女性ですが 何か願い事があって それが成就するために裸足で歩くのです。
e0061699_4183185.jpg

こういう絵がたいていの家に飾られています。
これって やはりプロテスタントと違うところですよね。
イスラムが偶像崇拝を禁止してますが カトリック世界というのはまさしく偶像崇拝の世界ですね。 偶像崇拝のいいところは 信仰をやめる時に 目の前の偶像を破ってしまうと気持ち的にすっきりした改宗が(改宗でいいんでしょうか。変宗というの?)簡単なのだそうです。
それにひきかえ 偶像がないと 世界は神にみちていて 逃れられない。
だから 改宗率はイスラムのほうが遙かに低いらしい。

人間って本質は結構シンプルなんです。
だから 私は宗教に行かないようにしてるんですが心の奥で輪廻を実はすごく信じていて 次の人生を夢見たりしています。
[PR]
by cazorla | 2006-08-24 04:25 | カソルラ | Trackback | Comments(13)

山火事とナショナリズム

77,000ヘクタール焼き切ってしまったガリシアの山火事。
精神異常者 アルコール中毒 そして 消防士。
e0061699_403786.jpg
e0061699_41853.jpg

この女性は72歳で 33ヶ所に火をつけました。
孤独が原因なのでしょうか?
e0061699_41345.jpg

彼は消防士でした。
最近は スペインは 「ナショナリズム」が流行です。
流行と言ってよければ。
バスクはバスクの文化 ことば
カタルーニャはカタルーニャ
そして ガリシアはガリシア語
そして ガリシア語を話せない消防士はみんな首になってしまいました。
そして 職を奪われた消防士たちが 火をつけていたらしいのです。
カスティジャーノ いわゆるスペイン語が公用語のスペイン
国としては 全ての国民が働く権利がある。
ガリシア語を話せないから解雇というのは憲法違反ではないのでしょうか。
そしてその土地のことばをしゃべれなくても 解雇されるというのはおかしい。
もちろん 火をつけるのは 行き過ぎですが。
ナショナリズムのゆがみがこんな所にまで出ているのだな と思いました。

e0061699_471875.jpg

今日の新聞にはこの写真も載っていました。
ナショナリズムと関係なく 遠く離れた国で母国の皇室の方のニュースが新聞に出ているととても嬉しく感じます。
[PR]
by cazorla | 2006-08-18 04:11 | スペインの新聞から | Trackback | Comments(18)

暖炉の形

つばめが巣立つと本格的な夏でうちの暖炉の写真出したら nanateaさんから「暖炉の上にテレビらしきものが見えるのですが、熱が伝わったりしないのでしょうか」というコメント頂いて 最初 どこにテレビが と思ったのですが なるほどあれをテレビだと思われた方もいるかも ともういちど ここに暖炉の写真出します。 このテレビに見えるかもしれない物 これが暖炉です。
元々大きかったのを小さいのに変えて 火を起こすところを全面的に市販の鉄製品にしました。 古い物はれんがの手工事品ですが。 その方が火起こしの素人にはラクです。
ガラスの扉があるとその下の空気穴を開けたり閉めたりして ふいごのように使って火を調節できます。 で その下の nanateaさんが暖炉だと思ったのは 薪を置くために作ったところです。
 



これをご覧になって これがスペインの典型的な暖炉と思われた方もいらっしゃるかも と思い 色んな暖炉アップしました。
e0061699_1142324.jpg

e0061699_1143294.jpg
e0061699_1143198.jpg

e0061699_1144930.jpg

この暖炉は鉄で風情に欠けるのですが下の図のように 暖房機に暖かい空気を送って ほかの部屋を暖め そして 水を温め シャワーにするという画期的に省エネタイプなんです。
e0061699_11443275.jpg
e0061699_1144488.jpg

そしてこんな現代的デザインの暖炉もあります。
次回は 友人宅の暖炉レポートもしてみたいと思いますが 暑いので 冬になってから。
今日の記事だけでも暑かったですね。
でも 中にはニュージーランドで どんな暖炉にしようかな と考えてくださってる方もいるかもしれないですね。

でも 事実を伝えるのは難しいですね。
うちの家を見ても典型的スペインの生活を見ることはできないし 私が間違って解釈して嘘を伝えることもあるし 間違ってないけど 間違って解釈されたり。

ずいぶん昔2年間スペインに住んでいた友人が突然夫に 「スペイン人って犬の肉 食べますね!」と自信たっぷりに言うので 「いや 僕の知る限りでは普通には食べてないよ」と答えると 「だってスーパーで普通に犬の肉 カルネ・デ・ペロ 売ってましたよ」 「いやーーそれはね 犬に食べさせるための肉だよ。 闘牛なんかで死んだり 年取った乳牛とか 固くて食べられない肉をやすく 犬用に売っているんだ。」
「えっ どどどうしよーーーーー 友達みーーーーーんなにスペイン人は犬肉食べるって言っちゃいましたよ。」

これはセイロンベンケイさんの 象をさわる のTBとして書いたのですが でもTBとして セイロンベンケイさんの文章の深みに対してバランスが取れないのにTBしては失礼だと 後で思い 下の文章を続けたのですが 長いだけで深みに欠けます

人間には感情がある。 事実を見る時に時としてセンチメンタルな感情をかぶせながら見てしまう。 だから反対に言えばセンチメンタルな部分を必要以上に揺さぶるものを信じないようにしている。 ETAというグループがある。 バスクのナショナリストのグループでテロ行為を繰り返している。 そのETAの元メンバーが 過ぎ去りし日々のことを書いている。 メランコリーとナショナリズム。 これは 三島由紀夫の「田園の憂鬱」を思い出させる。 メランコリックな感情は その切なさ故に 自己の正当性を思考することなしに受諾する。 
9.11のあと テレビでは イスラム教徒を扱った番組が多かった。その多くは たとえば不義密通をした女性を穴の中にすわらせ みんなで石をなげつけるというものだった。 頭を白い布で覆った女性が 最後には倒れる。 その同じ映像を何度も何度も繰り返すのだ。
それは映像だから 事実かもしれない。しかし切り抜かれた事実は イスラムに対する嫌悪を増大するために 利用されているだけだ。 イスラム教徒の女性を助けてあげなければならない。その言葉にこめられた優越感が私はどうしても好きになれない。 助けようとする前に彼女たちに近づくべきだと思う。 理解しなければならない。 しなければならないのは 「頭に布を置くのは間違いだから それをはずして 改宗しなさい。」ということではない。 もう少し乾いた感情が必要だと思う。 
子供が百円硬貨を飲み込んだ。顔がドンドン青くなっていく。そのときに「かわいそうに」と思うだけでは死ぬだけだ。 足をつかみ逆さにして 背中を叩く。 ある公園て゛しりあったママさんが言った。彼女はおろおろしているだけ でも彼女の姉がいきなり足をつかみ逆さにした。子供は助かった。にもかかわらず彼女は姉のことを怒っている。 大事な息子の足をつかんで逆さにしたからだ。 
なぜ日本は 敗戦の後 急成長したのか。 国民が優秀だったから? 石油がなく搾取するモノは何もなかったから アジアの入り口としての位置的なものにアメリカの興味があったからだ。今 インドが急成長している。 アメリカの天敵中国とのアジアの中でのバランスを取っていくのはインドだから。
スペインにはアルメリアという砂漠地帯がある。 昔はスペインで一番貧しい地域だった。 ほとんどの人が移民したり出稼ぎをした。今 潅漑設備とビニールハウスで 収穫が増えた。 今まで 何も栽培したことのない土地なので 豊かだ。冬に売られている野菜類のほとんどが アルメリア産。 今では 反対にビニールハウスで働く移民がやってくるほどだ。
アフリカにも潅漑設備が入ったらどれだけかわっていくだろう。
しかし 経済成長を誰も実は望んでいない。 この地球は 全ての人間が アメリカの中流以上の生活ができるようにはなっていない。 ナイキの工場で働く小さな貧しい手が必要だし わがままな日本の子供達が美味しく魚を食べるために骨を抜く作業をする中国人の手が必要だからだ。 
エチオピアに行った友人が言う。 貧しいと言われているエチオピアには貧乏な人がいない。 これは例えば 私の住んでいるハエンでも言える。ハエンは貧しい地域だ。工業もないし観光も特に盛んなわけではない。 しかしここにも貧しい人はいない。 オリーブを持ち 豚を持ち ほしいモノはそこそこ変える生活をしている。
矛盾してるが これは真実だ。
真実は見つめなければならない。 覚悟が必要だ。
もしも地球全体が今より貧しくなったら そこには貧乏な人はいなくなる。
[PR]
by cazorla | 2006-07-17 11:46 | お家の中 | Trackback(1) | Comments(10)
スペインのことを書くに当たって良く思うのは私たちは日本のことをどの程度知っているだろうかということです。 日本に住んでいても スペインに住んでからとは年齢的にも違うし同じ状況が設定されるわけではないから比べるのがすごく難しい。 たとえば 日本には邦人として住んでいるのだから外国人としての生活はわからない。 日本に住んでいる ビザを持っている外国人 永住権を持っている外国人は 日本から外に出るとき再入国(リエントリー)税を払わなければならない。 在日韓国人も同様。 移民局まで行って五千円くらい払う。 移民局が開いてるときに行かなくてはならないから当然普通の時間に働いている人は特別に休みをもらうか遅刻するかして勤務時間中に行く。 これってめんどくさいし なんでお金払わなければならないの?と思ってしまう。 リエントリー払っている国っていくつあるのだろう。
なぜこういうことを書き始めたかというと 偶然 羊水検査をスペインで受けるかどうか迷っている人の記事を読んだから。 私は三人とも高齢出産で 上の二人は日本(東京)で産んだ。 二人目の時はもともと日赤病院で働いていたお医者さんだったので 羊水検査をしますか と訊かれた。 高齢だし ダウン症の子供が生まれる可能性ははっきり言って普通よりはかなり高いです。 日本ではたぶんちゃんと羊水検査ができるのは そんなに多くの病院ではないらしい。 少なくとも小さな普通の産院では無理。 費用が十六万円。 小さな針を刺して 羊水を取り出し 染色体を検査する。 もしも針が胎児にあたったら 脳に傷を付ける可能性があるし 流産になる可能性もある。 だからかなりの技術を持った助産婦さんが必要だ。 結局 迷ったあげく 十六万円は わが家の家計ではかなり無理だという結論に達した。たとえダウンとわかっても産んでしまうだろうし それはそれて゜しょうがない。 ただ ダウン症というのは きちんとした対応を知ってきちんと育てれば 普通の子供と同じように育てられるので できれば妊娠中にダウン症児であるならば それについて勉強していた方が 良いと言うことだった。 確かに産まれてしまってからでは勉強する暇がないだろう。
そう言う意味で スペインでは というよりヨーロッパでは 高齢の場合など可能性があると思われる場合は必ず 羊水検査を行う。 費用は無料だ。 スペインの場合 カトリックだからかもしれないが ダウン症だとわかって中絶する人は少ないらしい。 きちんと決心して ダウン症の子供の育て方を勉強する というのは すごい精神力ではないだろうか。
そういうわけで 私は三人目はスペインで妊娠したので喜んで 羊水検査をしてもらった。 三人目なのでやはり準備はきちんとすべきだと思ったのだ。 
針を刺したとたんに 突然胎児が動いた。 その時助産婦さんが言った「待って。 頭がこっちに来たから 針はそのままにしていて。」 そして胎児に向かってあやすように話しかけながらそっと私のお腹を動かし 胎児の位置を変えてしまった。 見事な物である。 おなじ 助産婦さんが産まれるときも取り出してくれたのだが あっという間で 分娩室滞在時間はたった十五分だった。 
私は日本での経験があったから この羊水検査の件はすごく感謝したのだけれど たぶんいきなり初めての妊娠がスペインで 羊水検査を勧められたら ビックリしてショックだっただろうと思う。 どうか スペインの病院を信頼して 気持ちの良い妊婦生活を送ってもらいたいものです。スペインは子供をだいじにしているから少なくとも子供に関することはきちんとしていると思いますよ。
[PR]
by cazorla | 2006-01-15 08:37 | スペイン 文化 言葉 | Trackback(1) | Comments(6)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla