私という名の変奏曲

『私のいう名の変奏曲』が ドラマ化されたというので 週末に見ました。
1984年の作品。
天海祐希嬢がとても好きなので 楽しめましたが
私がこの本で一番 大事というか 一番好きな点が 外されていた。
ググってみたら 誰もその点に関して書いてないから
もしかして 私の思い違いなんだろうか。
手元に本がないので確認できないのだけれど。

ググれば大体のストーリーが書いてあるのでここでは はしょりますが
主人公は顔を整形して 人生が全く変わってしまった。
事故で壊れてしまった顔を再生するときに 友達の写真を見せる。
誰でも 考えるのは 綺麗な方になりたい と思う。
それが 連城三紀彦の作品では 綺麗じゃない方になる。
主人公は 整った顔なんだけど なぜか 友達の方が コケティッシュな魅力があって
いつも幸せそうなので そちらの顔になるという設定だったと思うのだけれど。

だから 当時 読んだ時 頭の中で 小泉今日子という設定で読んでました。
ちょっと丸顔。
元が 美人系だから その上に可愛い顔を乗せたら 小泉今日子ぽくなるのではと。

美人が 美人じゃない方に憧れる といのは ありだと思う。
例えばブリジットバルドー的な顔。
すいません 古くて。
連城三紀彦のそういうところが好きだった。。と記憶してます。

確認のため いろんなページを見ていたら 主人公の恨みが理解できない
勝手すぎると いうコメントが多数あった。
多分 そうなんだろうと思う。
でも 人間の気持ちって そう簡単に割り切れない。
だから 文学がある。(笑)

ガルシア マルケスの『予告された殺人の記録』
結婚したばかりの妻が こんな家に住みたい と言う。
男は その家を買いに行く。 男はものすごく金持ち。
その家は 老人が一人で住んでいた。
老人は 家を売りたくない。
その家は 死んだ妻との思い出がいっぱい詰まっている。
男は 札束を積み上げる。
老人は首を振る。
男はさらに札束を積み上げる。
その繰り返しで ついに 老人は泣きながら 首を縦にふる。

文学的ではない我が夫は 売りたくなければ売らなければいいだけの話だろうと言う。
確かにそうなんだけど 目の前に積み上げられる札束は人の心を壊す。
もし仮に ただ いくらお払いしましょうという言葉であれば大丈夫だったかもしれない。
それは ダイヤに目がくらんだ お宮と同じだ。
(金色夜叉 古すぎますか?)

『羊たちの沈黙』の中で レクター博士も 『見るものを欲しくなる』と言っている。

すっきりと自分の真の気持ちがわかれば もっと世界は住みやすいと思うのだけれど。
人間ってややこしいですね。

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写真は 予告された殺人の記録 舞台公演のポスター





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Commented by sakura-saku-tiru at 2015-11-04 10:33
自分の真の気持ちが分かれば、ストレスもなく医者もいらない。

自分の真の気持ち、、、私も分かっていないかもしれない。。。

自分の気持ちさえ分からないのだから、相手の気持ちはもっと分からないということを自覚しようと思います。
Commented by kind1959 at 2015-11-04 18:04 x
さらさら流れる文章がとても好かった。
たしかにおっしゃる通り、見える物が欲しいもの♪

人の気持ちを知るには、相手の無意識を見るといいらしいです。
具体的には、その人が、何を言っているかではなく、何をやっているか。
同じことをお釈迦さんも言うておったそうです。
もちろんそれで全てが分かる訳ではないでしょうから
人付き合いって、ほんと難しい、だから面白いのでしょうかねぇ?(汗)
Commented by cazorla at 2015-11-06 00:05
> sakura-saku-tiruさん

相手は存在してないかもしれない という哲学は そういうところから
出てきたんでしょうね。
自分を追求するしかない という。
何をしたいか それすらもわからないのですから。
Commented by cazorla at 2015-11-06 00:08
> kind1959さん

お釈迦様って本当に哲学者。
仏教って 宗教というより哲学ですよね。 デカルトもカントもこの中にある。
そう思います。
だから 反対に哲学が 発達しなかったのではないか。
マンウォッチングって あまり 近いところにいなければ かなり面白い ですね。
Commented by アンジー at 2015-11-06 01:02 x
☆ こんばんは~☆


人間って やはり無いものねだり! なんで しょうね~
自分の 持ってないものが 無性に 欲しい そのあたりから… 嫉妬や 妬み 嫉み これ一緒か!? が 生まれるんでしょうね… やはり 内心思っていることが 言葉や 態度 行動に 出ると思います 思わぬ所で その人の 腹の中が 見えてしまって… ふーん そんなこと思ってるんや~ なんてことに なりますよね(・_・;)

げに恐ろしきは ひと なり… でしょうか
誠に恐ろしきは隣人の 心の内… なんちゃって!!

本当に うちの隣人は 恐ろしいんです!!
Commented by cazorla at 2015-11-07 07:35
> アンジーさん

奥様は魔女のお隣のおばさまを思い出しました。 笑
隣人って本当にねー 

一人暮らししていた時に小さな棚を捨てなくてはならなくて これは大型ゴミになるかどうか問い合わせました。 係りの方が 若い女性が一人で持って歩けるものは 普通ゴミです と言ったので普通ゴミとして出した。 すると すぐにどこか近くに住んでる奥さんが すっ飛んできて これは 大型ゴミになるのでは と言う。 係りの人の言葉を伝えると でももし持って行かなかったら ちゃんと処理してくださいよ あなたがどこに住んでるかちゃんと知ってるんだからと。 私はその方初めて見るのに私を知ってると言う。こわっ。 と思いました。 隣人というのは怖いものです。
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by cazorla | 2015-11-04 08:57 | 思うこと | Trackback | Comments(6)