コルドバの郊外にあるアルモドバル・デル・リオという町に行ってきました。
お城が素敵なのです。保存状態が良いので映画の撮影などにも使われているそうです。
『ゲーム・オブ・スローンズ』もここで撮影されました。
とはいえ、観光地としてよりも、農業と鉱業が主な収入源のアルモドバル・デル・リオは素朴さが残っていて、スペインらしさがたっぷりある町でした。
そしてまだまだ元気な羊飼いのおじいさん。
羊がたくさん。
羊の首にぶら下がっている鐘のカラコラという音色と、羊たちの声。
羊はたまに叱るようなオスの声、おしゃべりなメス、思春期くらいの若い羊、子供の羊の声。
たまに牧羊犬の声。
それがずっと聞こえていました。
現代音楽みたいに。
こういうオーガニックな音は、どんなにひっきりなしに聞こえてもうるさくないんですよね。
このすぐそばのバルでご飯を食べました。
最初、犬のみかんは怖がっていたんですが、ちかづくと羊は波が引いていくように向こうに行ってしまうので
それが楽しくて走り回り始めました。
『なんだ、こいつら弱虫じゃん!』
楽しすぎる!!
「おい!ちびすけ、なにしてるんだ?!」と牧羊犬がやってきて、みかんは逃げる、逃げる。
それでも、大きな牧羊犬がちょっと油断すると、また羊にちょっかいを出したり。ですから繋いでしまいました。
牧羊犬の見習い君と仲良しに。
この話には後日談があります。
みかんはどうやらこの体験で自分が肉食獣であることに気づいたらしく、以前怖がっていた馬に近づいていくようになりました。でも馬は動きません。馬は羊よりずっと頭の良い動物ですから、このチビ犬が危険がないことくらいわかります。
それでもみかんは吠えながら馬に近づいていくので、こちらの方がハラハラします。