父の死んだ6月、母の誕生日90歳になりました。

父が12年前に手術の後、死んでしまった。
手術は成功したものの、なぜか突然死んでしまった。
以前にも書いたかもしれない。
父は首の付け根部分の血管が詰まってしまったために、血が頭に届かないために、脳が働かない時があった。
夜中にトイレに行きたくなって、どこにトイレがあるか思い出せないので家の中を探し回った。
そういう状態で手術をした。
そういう状態であったが、まだオムツをしていなかった。
病院では、オムツをされた。
父は、オムツを自分で外した。父の最後のプライドである。
オムツを外すのでベッドに縛られた。
父は強靭な人だったので、縛られた綱も外して、またオムツを外した。
さらに強く縛られた。
そうやって手術し、成功したのが6月11日。
成功したのだから、血は頭に登って行き、脳は以前より機能する。
しかし、部分的に壊死していたから、言葉がうまくでないところもあったそうだ。
それでも、自分が自分であることや、どこにいるか、そういうことはわかっていたのだと思う。
そして、オムツをすることの不快さも。
父はそれなりの体を持っていたので、重かったと思うし、だから世話をするのも大変だったと思う。
父を車椅子から、ベッドに移す時抱えて投げてベッドに置いていた。
投げつけられるから当然痛い。
「痛い、痛い」と父が言うと介護の人が「痛いですか、ははは」と笑ったと母が言う。
歳をとった夫婦のみで、家族が他にいないので、軽く扱われていたのだと思う。
そして、6月20日に死んだ。母の誕生日に。母がこれ以上苦しまないように。
これはある意味虐待死であったと思う。

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もちろん医療現場は人手不足で大変だと言うことはわかっている。
しかし、日本と言う国は憲法で基本的人権を守られることになっているのではないか?
それは国民の権利だし、国の義務だ。
医療現場が人手不足なら、国はそれに対して何かするべきだし、国民もそれを求めるべきだ。
虐待は医療現場による虐待ではなく、国による虐待だと、そう考えてます。

人が人であること、それは守られるべきことだと思います。
赤ん坊であっても、年寄りであっても。

一人の人間として、一つの人格として、人権を持った個人として扱われること。
それが虐待を、どう言う種類の虐待にしても、虐待を少なくしていくことだと思います。


■医療サービスの質が高い国トップ10(HAQインデックスによる)
1. アンドラ
2. アイスランド
3. スイス
4. スウェーデン
5. ノルウェー
6. オーストラリア
7. フィンランド
8. スペイン
9. オランダ
10. ルクセンブルク







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Commented by mimizu-clone at 2017-06-27 21:45 x
またまた、立場的にちょっとコメのしづらい・・・(笑)

僕の父もおむつを嫌がる、、、と思ってました。
無駄にプライドの高い男だったから。
でも実際は、「こんなの履いてるんだぞ」って笑いながら僕に見せてくれたのを思い出します。
あれはあながち諦めや自嘲だけではなかったような。

東北大震災の日、父親はベッドに拘束されていたと母が言います。
さぞ怖かっただろうに、と。
家族の同意は得てる、患者に問題がある、だから虐待ではないと僕は思います。
でも、怖かっただろうな、、、と。
虐待するつもりがあるなしに関わらず、もう少しどうにかならないかと思うことはたくさんあります。
ただ、それを国に求めることは、正直、むつかしいと思っています。
不公平な人生かもしれないけれど、いかに良い人をひきつけるか、それで幸不幸は大きく変わるように思います。
国が好い人を作るのは、、、無理なんじゃないかなあ。
どんなに法が整備されても。
Commented by cazorla at 2017-06-27 23:41
ミミズさん

患者に対する虐待かどうかもあるけど、働いている人への虐待もあるんじゃないかと思います。もっと、これも基本的人権を認めるべきと。重い人間を一人で動かさなくてはいけない、それも看護婦さんとか専門の技術で仕事をしている人がしなくてはいけないとなるとこれも虐待になるのではないかと。重い人を動かすのは別のしっかり体のできた人とか、機械を使うとか、そういうのに国はお金を出すべきだと思うのです。つまりお金を使うことで全ての人の基本的人権を守って行くことが大事ではないかと。
介護の人のお給料があまりに低いと言われています。大変な仕事なのにわずかな給金。川崎の老人ホームで老人を殺していた職員の人のニュースを読みました。これはあまりにもひどいけれど、それでもそうなる過程には基本的人権が守られていなかった、働いている人の人権が守られていなかったのではないかと。

基本的人権を守るように国に働きかけるのは可能だと思ってます。余計なことにお金をかけなければ。例えば軍や武器にお金をかけなければ、コスタリカのように教育と福祉を充実させられると思います。
Commented at 2017-06-28 08:19
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by cazorla | 2017-06-27 07:07 | 思うこと | Trackback | Comments(3)