30代の頃、四十肩になるのが怖かった。
五十肩ともいうそうですね。
40代〜50代にかけて肩の痛みが激しくなり、腕をあげられなくなる。
40歳になる年にスペインに引っ越すことが決まったので、スペインで医者にかかるときにちゃんと説明できるようスペイン語でなんというのかを夫に訊いてみた。
「そんなの知らない」
彼のお母さんは彼が12歳のときに亡くなっているから、そういう情報が入りにくいのかもと思った。
それでもちょっとしつこく症状を説明した。(腕が上がらなくなるとかそういうこと)
すると大笑いして、「何?それ。漫画みたい。さすがアニメの国の病気」なんて言って。
当時はまだ「ググる」なんてことのない時代。20世紀の最後の年で、マックはクラリスワークを使ってた。
マドリードの近郊都市アルカラ・デ・エナレスに住み始めたとき、新築マンションだったのでほとんどの住民は結婚したての若いカップルだらけ。
子どものいる夫婦は私たちだけだった。
ただ一組、中心地のマンションを売って、こちらに引っ越してきた60歳前後の夫婦がいたので、早速四十肩について質問した。
「そうね、80歳くらいになると腕を回すと痛いんじゃないかしら?」
とまたまた、四十肩とは別の話。
で、まあ痛くなったらなったときに考えよう、と思ってそのままになってしまった。
おまけにその後妊娠したのでしょっちゅう病院に行かなきゃならなくなったし。
忙しくて四十肩のことはすっかり忘れていた。
で結論。先日、61歳の誕生日を迎えたわけだけど、それまでにそれらしいことはなかった。
そして周りに聞いても、なかった。
というようなことを思い出したので、ググってみることにしました。
Wikipediaには「五十肩」として掲載されている。
言語のところにちゃんとスペイン語(español)がある!
やっぱりあるんじゃないかと。
Capsulitis adhesiva del hombroという病名になっているんだけど、この病名で調べるとmedicina deportiva、つまりスポーツ医学のクリニックにアクセスしてしまう。
でくどくどとまた日本語ページで検索していたら
全人口の2%〜5%が罹患し、特に女性で多く見られ、糖尿病の方はさらに発症率が高まると言われています。
とあるので、実は日本でもそんなに多くはない症状ということなのでしょうか?
四十肩も五十肩もなさそうな雰囲気。
ただイギリス人に聞いたら、「イギリスに住んでたとき、背中と肩が痛かったんだけどスペインに来て治った。湿気が原因だったのかも」とのこと。