人気ブログランキング | 話題のタグを見る

スペインでよく食べられる野菜『ふだん草』を知ってますか?

スペインでよく食べられる野菜『ふだん草』を知ってますか?_e0061699_17395828.jpeg
赤いアセルガが市場でひときわ目立っていました。
アセルガは日本語でふだん草。
鹿児島で育った父も大分県で育った母も戦前からよく食べていたそうです。
ふだんよく食べるからふだん草と呼ばれていたとか。
お味噌汁の具にしたり、おひたしにしたり。
ほうれん草と同じような料理に利用できます。

ただ食べられなくなった理由は、すぐにしなしなになってしまうから。
収穫して2日でしわしわになってしまうので、現代の流通には合わないということでしょう。

スペインでは、まだまだ地元の農家から直接市場に運ばれるので購入可能です。
次の日に持ち越せないので、ギリギリになると大安売りになる場合もあります。
ひと束1ユーロが2束1ユーロになるのでまとめ買い。
大量に茹でて冷凍しておけば、ちょっとスープや煮物にプラスできて便利です。

ほうれん草と異なる点はちょっと太めの茎があること。スペイン語ではタロンと呼ぶのですが、日本語だと何だろう。軸?
今回のアセルガは赤い軸ですが、普通は白い肉厚の軸。
アセルガはギリシャでは紀元前5世紀には食べていたという記録が残っています。
ほうれん草がアジアから紹介されたのは、ずっと後のことです。古代ローマ人もアセルガを食べていました。
ふだん草と呼ばれるくらいに日常的だったのは、年に2回種まきをして4ヶ月程度で収穫できるのでほぼ1年中食べられたから。
20年前はとても安く、(もちろん今も安い野菜ですが)根っこ付きで売られていました。
根っこ付きで土もついていて。
洗うのが大変でしたが、それもまた良い思い出です。

現在は画像のように根っこ部分は切り取られ、束も昔に比べると小さくなりました。ひとたば1ユーロ(130円)で売られています。
安い野菜というイメージが強いせいか、常に1ユーロ。少し束の太さが変わるのです。

スペインでの料理方法はこちら↓を参考にしてください。





ブログテーマ:8月31日は「野菜の日」
Commented by Kate at 2021-08-31 07:51 x
初めまして、いつも拝読しております。
東京近郊のS県在住です。ふだん草は滅多に見ませんが、その仲間としてスウィスチャードという名で売られています。このところはありませんが、↑の赤やオレンジ、黄、ピンク、白と
目にも嬉しい野菜です。サラダなど生でいただくことがほとんどです。
Commented by cazorla at 2021-08-31 17:53
>Kateさん
コメントありがとうございます。
乾燥していて温暖なところなのでしょうか?
スウィスチャードでググりました。ふだん草と呼ぶよりずっとおしゃれですね。
次回はサラダにしてみます!スペインはやはり温野菜にして食べるのが主流(やっぱりギョウ虫予防?)なのでそればっかりしてました。
Commented by あのにま at 2021-09-02 15:50 x
ふだん草、お浸しにして二杯酢で食べると美味しい!

うちは何故か、母が庭で作ってた時期があって、スペインで初めてアセルガを食べた時、あ、ふだん草だ!
以後外ではスペイン式のRehogadoだけど、家ではお浸しにしてました。
ただスペインのアセルガは日本のふだん草に比べてサイズが大きい!
でも味は同じですよね。

日本でも地方によるのか、年配の人でも知らない方も居て、一度スペインの野菜について説明してる専門家?が、レタスの大きいような野菜って書いてた事があって、なんだ、ふだん草を知らない野菜の専門家? て思った事ある(笑)
あ、レタスもこの場合、スペインのレタスですね。

あと内容忘れちゃったんだけど、山本周五郎の短編に、ズバリ「ふだん草」っていうのがあったんじゃないかなぁ。
Commented by cazorla at 2021-09-03 17:13
> あのにまさん
そうそう。日本の料理家のページでスペイン料理をギリシャ料理として紹介していました。(名前もスペイン語だったのに)そういうのあるあるです。
ひどいのはお菓子屋さんのページでポルボロンとか紹介し、スペイン(首都:バルセロナ)というのも。
今はさすがにそういうのないと思うけど。

スペインはレタスの種類も多いですよね。ロマーナとか。。
最近キュウリが日本のキュウリみたいに皮が薄くなったんですよ。

旅行の時は絶対どこに行くにしろ、市場を覗いてほしいですよね。で、スーパーの野菜より市場とかメルかディージョが好きです。
Commented by おーやま at 2021-09-20 05:00 x
これいーにごの好物で、うちでも作ったことあります。おそろしく育ちやすいの。
食べ方は、じゃがいもとアセルガを圧力鍋にいれた塩水で茹でて、最後に、油でカリッと炒めたニンニクをじゃっとかけます。
義母に教えてもらいました。
フランスではアセルガを茹でた後、ハムを散らした上にベシャメルソースとチーズをかけてグラタン風にします。
Commented by cazorla at 2021-09-20 17:17
> おーやまさん
そうそう。うちもそれ。じゃがいもとアセルガ、じゃがいもとカリフラワー、じゃがいもとインゲン、じゃがいもと紫キャベツ、という組み合わせでゆでてニンニクオイルをじゃっ。スペイン料理って料理教室がいらないくらい簡単で困ってしまうくらい簡単。
で、これ離乳食作りにも応用できて楽だった。大人用と子供用と。

フランスはやっぱり複雑よね。料理学校でも色々習った。松の実とレーズンと一緒に炒めるのとか。それでもフランスのに比べると楽。
名前
URL
削除用パスワード
by cazorla | 2021-08-29 17:43 | スペイン 文化 言葉 | Comments(6)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla