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グァッパ! 道で聞こえるスペイン語について

今日 歩いていたら おじいさんからいきなり グァペトーナ と言われた。
あまり 耳にしないことばなので一瞬考えてしまった。

少しスペイン語文法の説明
スペイン語の名詞の語尾を変化することでニュアンスを変えることができる。
縮小辞や増大辞と言うらしいです。 文法を日本語で習っていないので このあたりの文法用語というのが今ひとつよくわかりませんが・・・・
たとえば
MUJER (ムヘール 女性)に ONAをつけてMUJERONA (ムヘローナ 大女)
GOL (ゴル ゴール)にAZOをつけて GOLAZO(ゴラッソ ゴールをうまく決めた時 よく使ってます。)

で反対に縮小辞 
CASA →CASITA CASILLA (小さい家ともいえるけど 愛情を込めて自分の家を指す時もある)
GATO(猫 ガト)→(GATITO猫ちゃん ガティート)
また名前にもつけて
JUANA →JUANITAフアニータ フアーナちゃん
ita ito illa illoなどを使います。

で 最初の話に戻りますが
guapa 美人 →guapetona と増大辞を使ったのだから 当然大・美人→超美人と言われたと思って うふふ となった私。 guapaと言われたことは数限りなくあるけど(ほんまかいな?)guapetonaは初めて。 ところがスペイン語そんなにシンプルではありませんでした。
つまりguapa!と 言い切るほどではないけど なかなか魅力的という意味。
美人も ちょっと旬をすぎてしまうと …だと でも それでもなかなか魅力的。
夫が おもしろそうに説明してくださいます。
「なに それ。そこまで考えて歩いてる女に向かって形容詞使い分けるわけ? 失礼よ それ。
でも もしかして そんなこと知らなくて 強調したかっただけとか?」
「それは男の文法ベーシックだから みんな知ってるよ。 まあ 君もそれだけ年取ったと言うことで・・・・」
「ふん!」

ちなみに guapa に ita をつけると 皮肉がかなりはいっています。

彼女ってguapitaね~(でも 頭がちょっと悪いのよ) みたいな ね。
日本語でも あの人 すごくかわいい人よ と言った場合 けっこう 嫌みとか嫉妬とか入ってますよね。 素直に美人と言い切りたくない時に使うような。 もちろん 心底かわいい場合もあるとは思いますが。


ちなみに ito(ita)とillo(illa) マドリッドでは前者をよく使い カソルラでは後者を使います。
ある時 村人が夫に「あんたんとこのお子さんは アニージョを幾つ持っていますか?」と聞きました。 アニージョ anilloは指輪のことなので 夫は「一つも持っていませんよ」と答えると村人は困った顔をしたそうです。
añilloだったのです。 año 年齢の縮小形で 子供だから小さくかわいく お年はおいくつですか ときいたわけです。 ñの発音は oとくっつくとニョですが iといっしょだとニでほとんど聞き分けられなかったのですね。

マドリッド出身の新しい住民 メチャ変な奴 と思われたことでしょう。
実は 彼もけっこうことばでは苦労しているようです。
実は あまり人との会話のテーマにイメージを持てないタイプなので 私の方がちゃんとわかっている時も多いです。

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娘です。娘はどっちかな?

Commented by transitroom at 2006-10-08 11:21
0歳児の旦那様って...(笑) 同じ国でも言葉って違うもんなんですね(゜o゜)
そういや日本語でもオイラ...東北・九州方面の方言はてんで分りませんわ(^^ゞ
どの国も似たようなものなのかな?(^◇^)
Commented by horaice at 2006-10-08 11:46
いつも勉強になります:-))きっとcazorlaさん美人なんでしょうネ!
その土地に住み続けると、日本人でも現地の人のような顔になってきたりしませんか??よく海外に住む日本人(逆でもそうですが)が、日本で生活している日本人と 異なる雰囲気を発しているような気がします。
 生活スタイルとか、食べ物、言葉(発声の仕方など)で顔の筋肉も変わってくるのかなぁ~と想像していますが;-) cazorlaさんは如何ですか?
変な質問で申し訳ありません・・・:-9
Commented by cazorla at 2006-10-08 12:04
トランジットルームさん テレビの影響でことばもだんだん統一しそうで 全然統一しませんね。 うちは家族が九州なので九州弁はなんとかクリアですが 東北弁はなかなかむずかしいです。 あと 日本語でも 突然出てきたことば これはまったくわかりません。 5年以内だけでずいぶん新しいことばができてますよね。
Commented by cazorla at 2006-10-08 12:05
horaiceさんのような美人にそんな質問されると困ってしまいます(笑)
私のような 扁平アジア顔を見るとスペインじじいは 美人 と言ってくださるのですよ。 ただ 雰囲気は変わるらしく 日本に入国する時のチェックが厳しくなります とほほ
Commented by africaespa at 2006-10-08 16:52
そ、それは知りませんでした(汗)
私、近所の赤ちゃんによく「guapeton!」って言っておりました。
ははは。最大級のお世辞のつもりだったのになぁ。
私はpijoがきらいなので、すごい嫌みを込めてpijilloって言ってます。
jilloって発音するとき、はなの上にしわが寄るような感じが、自分の感情をすごく表せて、自分で言ってて気持ちがいい~(爆)
Commented by junjapon at 2006-10-08 17:44
おはようございます!  guapitonaははじめて聞きました。やっぱり勉強させてもらってます!ありがとうございます!近くに住んでいたらcazorlaさんにいろいろ教わりたい事たくさん!!  言葉で思いだしました!マドリ-近郊に住んでた時中学生位の男の子3・4人いてある1人が『チナ~~』と言ってきて無視していったら『Hija de puta!』って言われましたよ!!最低~ですよね~!!1人やったら、よ~いわへんのに!苦い思い出の1つです、はじめてそんな事いわれたんで・・・
Commented by nanatea at 2006-10-08 19:28
微妙な違いがあるのですねぇ~。 イギリスの私の住む場所では、お客さんとか話し相手(見知らぬ)に、 Love、とか Darlingとか普通に呼びかけるのですが、はじめてきたとき、靴の修理のお店の中年のおじさんに、Well it takes 10min Love! といわれてびっくりしたのをおもいだしました・・・
Commented by seilonbenkei at 2006-10-08 22:16
itaは言葉の後ろにつけます。itarearということで。
cazorlaさんの場合はitaについたguapaということで。
もしかすると私、cazorlaさんのお母様と話が合うかもしれません。
Commented by ivydesousa at 2006-10-08 22:36
ポルトガル語では、縮小辞のほうが使うことが多いです。inha inhoなどがそうですが、だいたい目的物が小さいときに使いますね。
カソルラさんは、美人なんですね!いつか肖像も公開してくださいね!
Commented by JUDY-THE-PIG at 2006-10-08 23:08
こんばんは。
スペイン語もイタリア語も名詞や形容詞に接尾辞を加えて本来の意味にニュアンスを加えることができることは知っていましたが、
このような使われ方をしているのですね。
Commented by anna1127 at 2006-10-09 01:08
やっぱりニュアンスってちょっとずつ生活の中で
勉強していくものですよね。
それにしてもおじいちゃんたちはよくグアペトーナ使うと思います。
若い人はそこまで気にしてないような・・・。
おじいちゃんたちはすんごいボキャを持ってますよね。
Commented by anthonberg at 2006-10-09 01:59
スペイン語は全然わからないんですがguapaとguapoは聞いた事があります。
言葉も時代があって変わったりしますしニュアンスが変わってしまったりってどこの国でも同じですね。
意外と外の人間の方がそういう事に気付くかも?
普通に使っていると意外と『なぜ』とか『ニュアンスの違い』って気にしていないかもと思います。特に日本語…説明出来ませんもの。(苦笑)
Commented by neco-z at 2006-10-09 05:49
皮肉や嫉妬...こんな語尾の小さな変化だけであらわせちゃうなんて、こ、こ、こわ。こりゃ、何言われても気が付かないだろうなぁ、わたし。
お隣のおっちゃんが、カイのことguapetonといつも呼んでたので、こりゃいい言葉覚えたと思って(爆)よその子にも使ってたんですが「微妙」な含みがあったのかぁ...。ま、失礼にはあたらないんでしょうけどー。
Commented by cazorla at 2006-10-09 06:38
くーまくーまさん ピホかどうかわからないけど 最近はスポイルされてる子供が多いなと思います。 インスティトゥートの卒業祝いがBMWってなんじゃ と思います。 もともとそんな感じだから まだ小学生ですでにうちの子達ういてますもの。 
Commented by cazorla at 2006-10-09 06:42
junさん エスコリアルのような所でもそんなアホなガキがいるんですね。考えてみればあそこって落書きも多いものね。 私は もうおばはんですから そういうがきんちょは捕まえてぎゅっとしぼりこみます。 「ぼくこどもなんで チナとかよくわかんないんです へへへ」だって。 わかんないんなら使うな と。 それ以来 カソルラでは問題なしです。
Commented by cazorla at 2006-10-09 06:45
ななさん Love、とか Darlingとか かっこよくないおっさんに言われるとちょっと気分悪くなりそうだわ。 素敵な人だと 全然深い意味なくても 想像の世界で楽しめそうですが(て 欲求不満か 私)でも その靴修理のおっさん 何考えてんでしょうか・・・
Commented by cazorla at 2006-10-09 06:50
セイロンベンケイさん お久しぶりです。 セイロンベンケイさんのコメントのないブログ ほんとうに淋しくしておりました。 いたについた なんて 疲れてらっしゃるのに考えて頂いて ありがとうございます。(笑)
母と・・・そうかもしれません。 今度 母にも重箱の隅 読ませてみましょう。 コメント書かせたらとんちんかんかも・・
Commented by cazorla at 2006-10-09 06:52
アイビーさん ポルトガル語も 似てるんでしょうね。
中国語にもあるといっていましたが・・・・
美人ではないです。 ぺったんこの顔なので スペインのじじいに美人と言われやすいタイプなのでございます。
Commented by cazorla at 2006-10-09 06:53
Judyさん ニュアンスの微妙な部分がなかなか難しいですよね。
こういうの使ってちくちくじわじわ人をいじめたりするんでしょうね。
知らないといじめられても気づかないですが・・・
Commented by cazorla at 2006-10-09 06:55
annaさんみたいに若くてきれいな人も guapetonaなら喜ばないといけないんですね。 小さな女の子扱いされているのかも。  同等じゃなくて~男としてどうにかしたいわけではないけど かわいいね みたいな感じで・・
Commented by cazorla at 2006-10-09 06:57
anthonbergさん そうなんですよね。外国人のほうがわかるものってあると思います。 友達のスペイン人が日本人の女の子とつきあっていて その子の友達に紹介されたとき 友達が「スペイン人でも情熱的でないひとがいるのね」と言ったとか。夫いわく 「それはハンサムじゃないわね の遠回しな表現だ」だそうで なるほど と スペイン人の男の子の顔を思い浮かべたのでした。
Commented by cazorla at 2006-10-09 07:01
neco-zさん 子供の場合って また微妙に違ってくるのかもしれないですね。 女の子はって私の娘ですが グァッパと 誰がどんな感じで使ってるかチェックしてますね。 自分のことだけグァッパと呼んでくれる人に最大限の愛情をしめしています。 女の子だな。
Commented by eaglei at 2006-10-09 07:27
日本では有り得ないけど、海外では素直に印象を言葉にしますよね!
それも自然にだから、聞こえが良いです。
褒め言葉でなかったら、不快ですけど(笑)

guapaなお顔、公開よろしくです。
Commented by cazorla at 2006-10-09 08:02
eagleiさん ですから 美人ではないんですってば~
外人のおじいさん受けのいい顔なんです。 

初めてスペインに来た時 グァッパて意味がわからなくて 河童に近いひびきで 何か嫌なこと言われているのでは・・・とずっと思っていました。 しばらくして 知り合った人に思い切って訊いてみて かわいいって言ってるんだよ と言われても その人私が嫌な気分にならないように気を使ってくれてるんだとおもってました。
Commented by peque-es at 2006-10-09 13:07
スペイン語の呼びかけ、本当に色んなニュアンスを、スペイン人は実にうまく使い分けますね。中には間の悪い人もいるけど…でも大抵の人はうまいと思います。日本人を含む外国人が真似すると、間が悪くなる可能性の方が高い(笑)…というか、少なくとも私には難しいです。
Estar guapa には「綺麗にしている」というような意味もありますよね。
…ああ、HP更新しなきゃぁ…プレッシャー…(笑)
Commented by pfgia at 2006-10-10 01:30
普段はあまり気にも留めていませんけど... guapetona/guapitaにそんな隠されて意味があるなんて... メキシコではスペインよりも語尾を変化させることが多いのです。やっぱ言葉って普段何の気なしに使っているようでも奥が深いのですねぇ。
Commented by cazorla at 2006-10-10 06:51
ペケさん ニュアンスは難しいですよね。 入り口はスペイン語のほうが遙かにドイツ語より簡単だと思うけど このニュアンスが なかなか外国人にははつかみづらい。 ジョークなんかでイマイチ え?ていうのも 結局この微妙な所ですね。
Commented by cazorla at 2006-10-10 06:53
pfgiaさん きっと メキシコとスペインでも微妙に違っていて ちょっと失礼な と思ったりする場面なんかもあるんでしょうね。 同じ言語だから その点がなおさら難しいですね。 大阪人と東京人がなんとなくむっとするような感じ・・・
Commented by obreykov at 2006-10-11 05:07
Cazorlaさん、言葉って面白いですね。方言は特に面白いと思います。日本の方言ほどではありませんがスウェーデン語やブルガリア語にも方言があります。

ブルガリア語では、方言ではありませんが名詞を語尾変化させて、可愛らしく言う方法とかスペイン語っぽい感じのものがあって、とっても好きです。
料理番組で、太ったおじさんが全てのもの、食材から、フライパンに至るまで、全部語尾変化させて可愛く言うので、本当に可愛いおいしそうな料理が出来る感じが伝わってきます。
そういうのって、翻訳できませんよね。
Commented by cazorla at 2006-10-11 07:29
obreykovさん 中国語だとシャオなんたらって 最初につけるとその語尾変化のニュアンスが伝わるそうなんですが 日本語にはないですね。 残念ながら。 その肥ったおじさん なんとなく想像できます(笑)
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by cazorla | 2006-10-08 08:51 | スペイン 文化 言葉 | Comments(30)

あなたに会いたくて・・・・


by cazorla