グァッパ! 道で聞こえるスペイン語について
2006年 10月 08日
あまり 耳にしないことばなので一瞬考えてしまった。
少しスペイン語文法の説明
スペイン語の名詞の語尾を変化することでニュアンスを変えることができる。
縮小辞や増大辞と言うらしいです。 文法を日本語で習っていないので このあたりの文法用語というのが今ひとつよくわかりませんが・・・・
たとえば
MUJER (ムヘール 女性)に ONAをつけてMUJERONA (ムヘローナ 大女)
GOL (ゴル ゴール)にAZOをつけて GOLAZO(ゴラッソ ゴールをうまく決めた時 よく使ってます。)
で反対に縮小辞
CASA →CASITA CASILLA (小さい家ともいえるけど 愛情を込めて自分の家を指す時もある)
GATO(猫 ガト)→(GATITO猫ちゃん ガティート)
また名前にもつけて
JUANA →JUANITAフアニータ フアーナちゃん
ita ito illa illoなどを使います。
で 最初の話に戻りますが
guapa 美人 →guapetona と増大辞を使ったのだから 当然大・美人→超美人と言われたと思って うふふ となった私。 guapaと言われたことは数限りなくあるけど(ほんまかいな?)guapetonaは初めて。 ところがスペイン語そんなにシンプルではありませんでした。
つまりguapa!と 言い切るほどではないけど なかなか魅力的という意味。
美人も ちょっと旬をすぎてしまうと …だと でも それでもなかなか魅力的。
夫が おもしろそうに説明してくださいます。
「なに それ。そこまで考えて歩いてる女に向かって形容詞使い分けるわけ? 失礼よ それ。
でも もしかして そんなこと知らなくて 強調したかっただけとか?」
「それは男の文法ベーシックだから みんな知ってるよ。 まあ 君もそれだけ年取ったと言うことで・・・・」
「ふん!」
ちなみに guapa に ita をつけると 皮肉がかなりはいっています。
彼女ってguapitaね~(でも 頭がちょっと悪いのよ) みたいな ね。
日本語でも あの人 すごくかわいい人よ と言った場合 けっこう 嫌みとか嫉妬とか入ってますよね。 素直に美人と言い切りたくない時に使うような。 もちろん 心底かわいい場合もあるとは思いますが。
ちなみに ito(ita)とillo(illa) マドリッドでは前者をよく使い カソルラでは後者を使います。
ある時 村人が夫に「あんたんとこのお子さんは アニージョを幾つ持っていますか?」と聞きました。 アニージョ anilloは指輪のことなので 夫は「一つも持っていませんよ」と答えると村人は困った顔をしたそうです。
añilloだったのです。 año 年齢の縮小形で 子供だから小さくかわいく お年はおいくつですか ときいたわけです。 ñの発音は oとくっつくとニョですが iといっしょだとニでほとんど聞き分けられなかったのですね。
マドリッド出身の新しい住民 メチャ変な奴 と思われたことでしょう。
実は 彼もけっこうことばでは苦労しているようです。
実は あまり人との会話のテーマにイメージを持てないタイプなので 私の方がちゃんとわかっている時も多いです。
そういや日本語でもオイラ...東北・九州方面の方言はてんで分りませんわ(^^ゞ
どの国も似たようなものなのかな?(^◇^)
その土地に住み続けると、日本人でも現地の人のような顔になってきたりしませんか??よく海外に住む日本人(逆でもそうですが)が、日本で生活している日本人と 異なる雰囲気を発しているような気がします。
生活スタイルとか、食べ物、言葉(発声の仕方など)で顔の筋肉も変わってくるのかなぁ~と想像していますが;-) cazorlaさんは如何ですか?
変な質問で申し訳ありません・・・:-9
私のような 扁平アジア顔を見るとスペインじじいは 美人 と言ってくださるのですよ。 ただ 雰囲気は変わるらしく 日本に入国する時のチェックが厳しくなります とほほ
私、近所の赤ちゃんによく「guapeton!」って言っておりました。
ははは。最大級のお世辞のつもりだったのになぁ。
私はpijoがきらいなので、すごい嫌みを込めてpijilloって言ってます。
jilloって発音するとき、はなの上にしわが寄るような感じが、自分の感情をすごく表せて、自分で言ってて気持ちがいい~(爆)
カソルラさんは、美人なんですね!いつか肖像も公開してくださいね!
勉強していくものですよね。
それにしてもおじいちゃんたちはよくグアペトーナ使うと思います。
若い人はそこまで気にしてないような・・・。
おじいちゃんたちはすんごいボキャを持ってますよね。
言葉も時代があって変わったりしますしニュアンスが変わってしまったりってどこの国でも同じですね。
意外と外の人間の方がそういう事に気付くかも?
普通に使っていると意外と『なぜ』とか『ニュアンスの違い』って気にしていないかもと思います。特に日本語…説明出来ませんもの。(苦笑)
お隣のおっちゃんが、カイのことguapetonといつも呼んでたので、こりゃいい言葉覚えたと思って(爆)よその子にも使ってたんですが「微妙」な含みがあったのかぁ...。ま、失礼にはあたらないんでしょうけどー。
母と・・・そうかもしれません。 今度 母にも重箱の隅 読ませてみましょう。 コメント書かせたらとんちんかんかも・・
中国語にもあるといっていましたが・・・・
美人ではないです。 ぺったんこの顔なので スペインのじじいに美人と言われやすいタイプなのでございます。
外人のおじいさん受けのいい顔なんです。
初めてスペインに来た時 グァッパて意味がわからなくて 河童に近いひびきで 何か嫌なこと言われているのでは・・・とずっと思っていました。 しばらくして 知り合った人に思い切って訊いてみて かわいいって言ってるんだよ と言われても その人私が嫌な気分にならないように気を使ってくれてるんだとおもってました。
Estar guapa には「綺麗にしている」というような意味もありますよね。
…ああ、HP更新しなきゃぁ…プレッシャー…(笑)
ブルガリア語では、方言ではありませんが名詞を語尾変化させて、可愛らしく言う方法とかスペイン語っぽい感じのものがあって、とっても好きです。
料理番組で、太ったおじさんが全てのもの、食材から、フライパンに至るまで、全部語尾変化させて可愛く言うので、本当に可愛いおいしそうな料理が出来る感じが伝わってきます。
そういうのって、翻訳できませんよね。