ダリの愛したミレーの絵 晩鐘
2007年 09月 01日
ジャン=フランソワ・ミレーの「晩鐘」です。
原題は L'Angélus 。 スペイン語でEl Angelus 。
受肉の祈りです。
最初の祈りのことば Angelus Domini nuntiavit Mariæ から こう呼ばれています。
フラ・アンジェリカの受胎告知。 原題から この絵の構図から 着想を得た絵であると言われます。
サルバドール・ダリは ミレーの絵が好きで El mito trágico del Angelus de Milletミレーの晩鐘の悲しき神話 という本を出版しています。 最初 フランス語で書かれ フランスで出版。 その後 図版を増やして スペインで出版。
Retrato de Gala o el Angelus de Gala ガラの肖像もしくは ガラのアングルス(晩鐘)
ガラは ダリの妻の名前。 晩鐘と構図が違うようですが この後ろ姿は ダリ自身。
視点の位置が違うのです。
La estacion de Perpignan
これは 晩鐘の受肉の祈りをテーマに
晩鐘の構図を まねたもの El angelus arquitectoico de Millet
ミレーの構造的「晩鐘」
ダリは心からガラを愛していたのでしょうね。
そういうのを知ってもやっぱり僕の見方は変わらないのですが、でも考えされられちゃうものがあります。
その考えをまとめようとするといっぱいググらなきゃならなくてちょっと大変なんでやめますが、でも考えされられちゃうな、これ。
ダリ美術館って けっこう外国人 というか 日本人とかアメリカ人だらけじゃなかったですか?
たぶんね 趣味が フツー のスペイン人になっちゃたんですよ。
私もそういう傾向があります。(笑)
ダリは ある意味ものすごく普通の人だったんだなって
微笑ましい気持ちで思います。
ロルカとかピカソと比べて ですが。
いじめられっ子だったから そばにいる人にやさしく 愛情深くなったのではないかと思いました。
晩鐘のこと いつか書きたいと思ってました。
どんな形で書くか全然わからず ずっと いろんなものを調べ続けて
一応 スペインブログなので (時としてはみ出していますが) このバルビゾンの画家とスペインの何かを結びつけて書きたい思っていました。
で これにプラテーロと僕の話も入れたいとか
祈りの文句の日本語訳も入れたいと思ってるのですが
それは後日にまわそうと思ってます。