最近イカゲームというのがスペインでも流行っている。
最近は私自身の学生生活も終わり、夫との生活が主流になってしまったので世事に疎い。
うちの娘は同世代との付き合いが多いはずだが、何と言ってもクラシックミュージックと文学グループが主流なので世界からは取り残されている。
だから「イカの人に似ている」と言われてもピンとこなかった。誰かがちゃんと教えてくれた。
まあ、そういうわけで娘はウヒャウヒャなっている。
小説も書いてるくせに(というかだからとも言える)、うちの娘はとてもミーハーでちやほやされると単純に喜ぶ。
「ママ、私ねイカの人に似てるんだって。ママ イカゲームって知ってる?あのね、韓国のねドラマなんだって」
とウヒャウヒャわざわざ電話をしてくる。
それで世事に疎いくせに、やはりミーハーな母親である私もググってみた。
はっきり言って全く別タイプ。どう転んでも似てない。
結局は、アジア系、みんな同じ というだけなんじゃないか。
ずいぶん前に日本人のある女性がバルのウェイターに「日本人も韓国人もみんな同じ顔だよね」と言われて怒って「スペイン人もフランス人と同じね」と言い返してやったという武勇伝を書いてたのを読んだ。
だけど私としてはこれにはちょっと疑問点が複数残った。
同じ顔っていうのが無邪気な感想でしかないと思ったから、そんなに怒ってもねということと、フランス人とスペイン人はあまり似てないと個人的には思っているから。それにフランス人と言われて起こるかどうかという点にも疑問が残った。
そこでフランス人と見分けがつかないと言われた場合どう感じるか、20人の若いスペイン人に聞いてみた。
「フランス人でも南フランスあたりは人種的に同じだからね」というものや「フランス人みたいにおっしゃれーってこと?」
「おかまっぽいという意味なのかな?」
十把一絡げにしてしまうことはある意味差別と言えるのかもしれない。
でもやっぱり同じように見えるというのはしょうがないのではないかと思う。
見慣れてないから。
私も久しぶりに日本の映画を見ると若い人がみんな同じに見えてストーリーがわからなくなる。
いや、日本人だけじゃないよ。
カソルラに住み始めた時は、中年以上の女性が区別がつかなくて挨拶してた人とそうじゃない人がわからなくて困った。
都会人と違って衣服の着こなしが似てるのだ。
というかマドリードあたりだと半分くらい外国人だから見分けられるけど、ほぼほぼスペイン人だらけのここでは(田舎の中ではイギリス人やドイツ人が多いエリアではあるが)みんなが同じに見える。
というわけで失礼になってはいけないので、とにかくよくわかんない時は全員に挨拶をしていた。
びっくりされることも度々だったが、そうやって住み続けていると段々と見分けられるようになってきた。
まあそういうものでしょ。多人種、それも見慣れない人種は見分けが難しいと思う。
娘、明日帰省するのです。明日は午後5時にプールを予約しているので一緒に行きます。
小学校でブス第2位に選ばれたので、綺麗な人に似ていると言われると喜ぶ傾向があります。